
歌詞
作詞:山田陽輝
作曲:山田陽輝
砂山の 砂に腹這ひ 初恋の いたみを遠く おもひ出づる日 伝えたいのは僕のことじゃないよ 喧騒の砂に埋もれた声さ 日吉公園から武蔵小杉の 夜景を眺めている 「君よ幸せに」とか思えないよ 夜景は鮮明 思い出は遠景 日々の中でひび割れていく 君との思い出の錆を落とす 気になるけどそれは遠い街の話 二人の話 帰ろうかな まだ知らない頃に 今ならまだ 間に合う気がしてる 帰らなきゃ 僕の街に 東京の尻尾が 見えてきたからさ あの街を愛していたんだな 僕は君が怖い 「君よ幸せに」とか あわよくば僕と まだ、まだ 信じられないよ 演じているから 生きてること せめてもの復讐 変わったのは君の街だ 帰らないよ 理由がないから これからはもう この街でずっと 生きてかなきゃ 僕のために 咲かない花、一輪踏み潰して
楽曲解説
都会の夜景は鮮明なのに、"あの街" にいる君との思い出だけが遠くなっていく。思い出は、"あの街" を嫌いになることでしか整理できない。 びゃんどの「粼/rin」はそんな葛藤を静かに、そして強く抱えた一曲です。 2022年に岩手県で結成した4人組バンド「びゃんど」が、従来の反骨的なギターロックから音楽性を大胆に転換したこの一曲は、ボーカルの山田陽輝が深夜の河川敷で思いついたメロディを元に作られました。 「粼」は水面に光が反射して細かく揺れる様子を表す漢字で、この曲では、夜景の光・記憶の揺らぎ・過去と現在の境界を象徴しています。 主人公の僕は、「伝えたいのは僕のことじゃないよ喧騒の砂に埋もれた声さ」と言います。この曲は一見、失恋や喪失を描いているだけに見えますが、 "僕がどれだけ傷ついたか" ではなく、 "都会の喧騒の中で忘れられていった何か" を掘り起こそうとしているのです。 「帰ろうかなまだ知らない頃に」これは街に帰りたいのではなく、君と出会う前に帰りたいということ。 "君と出会ったことによって変わってしまった自分" から逃げたいという僕の弱さでもあります。 「変わったのは君の街だ」本当は自分も変わっているけれど、それは認めたくない。だから僕は "変わったのは街の方だ" と言い張ります。 この曲は、失ったことに対する強がりでもあり、決別の言い訳にもなっているのです。 びゃんどの「粼/rin」ぜひ、お聴きください。
アーティスト情報
We are Biang-C, an indie rock band from Iwate, now based in Tokyo. Gt./Vo. : Haruki Yamada Gt./Cho. : Yu Sawauchi Drums : Ryota Kikuchi Ba./ho.:Yuta Ogura










