歌詞

作詞：SHIKI

作曲：霧切酢

御覧 鮮やかに 宵闇の夢を纏い 紅に咲く 秘め事は ほら 黒猫と舞う １つ、この指止まれ ２つ、 掴んで 離さない ３つ、結んで ほどいたら 幾つ数えて 花開くの？ 月明かりが描く夜の隙間で 蕾、春、君想ふ 其の点滅が織り成すは 陽炎 指折り 只、待ちわびれど 重なり落ちる雫は花弁 ゆらゆらり風に舞う 赤い靴で踏み鳴らす数え歌と 口移しの嘘 振り撒くの 路地裏シネマの映写機の裏潜む 捨て猫 カラカラ 鳴いては見つめる 欲しいものは何？構わず謂ってごらん 月食ワルツと散らばる撒き餌 迷い込む影、ふらり。 夕焼け其れをひた隠す 言葉遊びであやすように 私は一つ、嘘をつくの。 欠けた月積み上げては夢見て 結い上げた髪ほどく 水面に映す輪郭は篝火 消し忘れた色に染めて ひび割れた心に何を飾ろう 今宵は月が綺麗 赤い糸爪弾く結末を眺め かじりかけの林檎と嗤う そう 悲しげに 今宵、誰に手を引かれ 薄紅零す？ 一輪の花 春を待つ 重なり落ちる雫は花弁 ゆらゆらり風に舞う 其の情景も想ひ出さえも忘れ… 名も無き名で誰かの真似 月明かりが描く夜の隙間で 蕾、春、君思う 差し出す傘に横顔を隠して お伽噺の夢と知るす 月明かりが描く夜の隙間で 見知らぬ恋と泳ぐ あなたは誰？ 君は何処？ そう私は 夢見がちな 迷い子でしょう。 黒猫は想ふ。