歌詞

作詞：てん

作曲：MeMeMe Club

「私が描いた私は、きっと私には無いから あなたが切り取った姿を、私に描いてほしいの」 1ページ1ページめくって、眺める流れる自分史 垣間見た汚れが時に口元を緩める 強固で幼い少年、弱まった背高い青年 描かれた章ごとの文量、面影を無くす 臆することなく、あの頃のようにすればいい 悪魔のように囁かれても、何も出来ないまま、このまま 恨みに、恨みまくった、己の無力さだって 私を取り巻くあなたに、放った身勝手な言葉も 「私が描いた私は、きっと私には無いから あなたが切り取った姿を、私に描いてほしいの」 あぁ、まるで何も描けていない 横目で覗いた他人は 色形寸分違っても、あきらかにそこにそれはいた 悪魔のように囁かれても、何も出来ないまま、このまま 恨みに、恨みまくった、己の無力さが渦巻く 「それなら……」と予感だけが、先越し蝕んでくる ノートを閉じ、筆を置いて、全てを0にしてしまおう それでも筆が握られた、その手の力が離れないのは 私のどこかに潜んだ、あなたのかけらを感じたから 街の中にポツンと置かれたアイデンティティ 私はきっとあれ以下だ、私はきっとあれ以下だ 葛藤を描く、不幸自慢、それは本当に私なの？ 笑顔絶えぬ、天真爛漫、それも本当に私なの？ 渦巻く私の中で、本当は本当に気づいていて それを疑いで隠していたなら、それを見つけるのは今！！ 「私が描いた私は、きっと私には無いから あなたが切り取った姿を…」 それはもういいんだよ どこの私？ 何の私？ どちらの私？ いつの私？ どんな私を描くかはわからないけど 私が描く私を、それでも描き続ければ 1ページ1ページめくって、眺める流れる自分史 色形寸分違っても、それが私だから