歌詞

作詞：木島拓海

作曲：木島拓海

二進も三進も行かなくて ガラス玉は曇っていくの。 電源コードに絡まって 今も無邪気な夢を見てるよ。 扇風機はカタカタ鳴って 笑う僕らは色褪せたまま。 擦り切れたテープが今日も 瞼の裏で走り出してさ。 「もういいや、どうでも良くなった。」 そんな嘘を撒き散らしては 距離は未だ三千マイル 歩き方も思い出せないや。 遠い夏の夜の いつかの君とレディオ 願いは叶うんでしょ？ 僕らは笑っているんだよね どうにもこうにもならなくて 逃げ込むように夢の中へと。 アヒルは白鳥になってさ どこか遠くへ飛び立ったまま。 「何をしても間違いなんだ、 僕らは選ばれなかったから。」 傷ついたこと、嬉しかったこと 埃を被ってしまったけど… 「年老いたその手を握るのは、 他の誰かじゃダメなんだよ。」と 距離は約二万五千マイル ありがとう、僕は 幸せだったよ。 遠い夏の夜の いつかの君とレディオ 願いは叶うんでしょ？ 僕らは幸せでしょ？ 何度も巻き戻した いつかの途切れた声も すべては擦れていくの 今日すら色褪せていくんだよね 二進も三進も行かなくて ガラス玉は割れてしまった。 千年経っても言えないよ テープはもう何も映さないよ。