歌詞

作詞：下園 直人

作曲：下園 直人

非道い話だわ また嘯く もう何度か 読み返した話 拙い文字列の沼に 足を取られながら 息をしている 非道い話だわ また嘯く もう何度も 繰り返した話 一人歩いた 優しくないな 今日も 少し湿って そろそろ雨が降るかしら 「その足元には何がある？」 頼りない足場、それとまばらな欲が 「その視界には何が視える？」 夜更け過ぎの柵、それ以外は 何もみえない 箱入りの猫 指先から溶けて解けていく 戒めにもならない詩歌には くすんだ花束を ありふれた横顔を澄ましても きっと空っぽ 中身は何処へやら 気だるげな日々を取り繕っても 灯台の下には目もくれないの 酷い話だわ こそばゆい気分 読み耽った頁に シミが付いて 消えない 何もみえない 箱入りの猫 指先から溶けて解けていく 戒めにもならない詩歌には くすんだ花束を 何も要らない しゃがれた声を 溶けきった体の揺蕩うまま 戒めにもならない詩歌でも 忘れてしまわぬように