歌詞

作詞：ふぃっしゅ

作曲：ふぃっしゅ

名もない旅人がアコースティックギターを弾く 覚えたてのコード覚束なくて、 ハンドルに添えたハンドルをスティック替わりにして 不器用なリズムを美しく刻んでいく。 旅人の父が好きだった曲を口ずさみ 初めてその歌に命が宿った 忘れ去ったはずの淡く尊い記憶が 今ひらりゆらりと舞い降りてくる。 昔ともに語り合った言葉は 僕に何を伝えたかったのだろう？ 同じ景色を見ているはずなのに どこか違う、色褪せちまったんだろうか？ 夜の中央道誰もが夢の中、 長いトンネルを潜り抜けていく。 今日の重労働、お疲れさまでした。 きっと夢の中そう言ってる。 名もない旅人はアコースティックギターを持ち、 今日も昔の夜中に流れた曲を弾く。 誰かのためじゃなく自分のために弾くのさ。 強がっているけどどこか寂しそうだよ。 旅人はよく父と旅に出るのだ好きで いつかまだ知らぬところへ行ってみたいと それから大人になってある意味夢叶い、 結局一人よがり孤独な奴。 昔ともに語り合った夢は、 確かに希望で満ち溢れていた。 どこかに忘れてきてしまったらしい。 生きているうちに撮りに戻らないと、だな。 夜の圏央道、一人闇の中。 長い高架橋を通り過ぎていく。 自己嫌悪の連続だけど、きっと一人じゃない 見てくれている。 今日の重労働お疲れさまでした。 よくがんばったね、ってほら言ってる。