篠突く雨
ざらめ歌詞
作詞：ざらめ
作曲：ざらめ
サヨナラだ 短い付き合いも 煙草の匂いが染み付いた部屋も 愛なんて 恋なんて 知らない侭 去りたかった 蜘蛛の巣に玉のような露が 此処に居るぞ、と 僕を覗き見る 無知だった 馬鹿だった 其れでも此の街は 優しかった 冷たい手 繋いだって ほんの微かな温もりしか分けられず 泣きたいよ 柄じゃない せめて強がりを云わせてくれ こんなにも美しい日々が 僕を 彩って 象ってくれた お揃いの空気を吸い込んで 排ガスで見えぬ星に祈るんだ 死人のような顔していただろう 不器用な笑みしか浮かべなかったろう 支えとか 希望とか 煩わしくて 目を背けていた 冷たい手 繋ぐのは 其処に確かな温もりを感じていたから 脈打った心臓が 全身に血を巡らせた 抱き締めたら折れそうな其の身体に 傷を付け 幾つも痣を付けた 数日で消え去ると解っていた 痛み共 想いを刻みたかった 拙い言葉でしか伝えられないよ 此の声も 此の顔も 此の性格も 好きだと云ってくれた 有り難う 歌にして 直接耳に届けば良いな 時折 切なそうな表情をして 僕のこと困らせて仕舞うだろう 如何して良いか分からなくなって 只抱いて 御免ね、と呟いた 篠突く雨に打たれ 其れでも笑って 胸の痛み 誤魔化して仕舞おう 再び浴びた寒風が 冷え切った掌に温もりを 届けてくれているから
楽曲解説
切なく、力強い、和風ロックナンバー。
アーティスト情報
シンガーソングライター。しがない糖分です。
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