4月のマンスリープッシュ!akebono(アケボノ)に取材

4月のマンスリープッシュ!akebono(アケボノ)に取材

2025/04/29

Eggsスタッフが今月の注目アーティストを選ぶ「Eggsマンスリープッシュ」!

2025年4月のマンスリープッシュアーティスト、akebono(アケボノ)にオンラインインタビューを行った。akebonoの音楽への向き合い方とは?

早稲田発のakebono(アケボノ)がバンド名に込めたリスナーへの想い

──バンド結成のいきさつを教えてください。

悟志(Gt./Vo.):大学1年の時、軽音サークルに入って、一番最初に声をかけたのがしょう。好きな音楽のジャンルも似ていたし、行ったライブも一緒だったりして、意気投合しました。「オリジナルバンドに興味があるからやらない?」って話に。ベースをどうしようか話をしていた時に、しょうが高校の時に同じ軽音部の同期だったtomoakiに声をかけたんです。それでakebono結成に至りました。

しょう(Dr.):僕、悟志に会うまで、あまりインディーズを聴いてなかったんです。でも悟志にオススメされたMakiにドハマりして、音楽性も悟志と合うと思いました。tomoakiとは高校1年から軽音楽部でバンドを組んでいて。すごく上手いので、ぜひ一緒にできたらなと思って誘いました。

tomoaki(Bs.):僕は別の大学のサークルに入っていたんですけど、大学のサークルでは話の合う人があまりいなくて。そんな時に誘いが来たので。2人ともバンドに対して自分と同じくらいの熱量を感じて。誘われて嬉しかったですね。

──バンド名の由来を教えてください。

悟志:「A」か「あ」から始まる名前がいいなと思ったんですよ。例えば、イベントによっては、出演者があいうえお順で並ぶ。そうすると 「A」か「あ」から始まる名前が1番最初に来るじゃないですか。1番目につきやすいかなと思ったんですよね。それから、akebonoは夜明けのイメージがあると思うんですけど、暗闇で何かを模索する誰かの夜明けになりたい想いも込めました。

──それぞれの音楽のルーツを教えてください。

tomoaki:ルーツはストレイテナーさんです。YouTubeでストレイテナーさんの「泳ぐ鳥」の弾いてみた動画を見たんですよ。特徴的なベースフレーズを聞いた時に、これはかっこいいぞと思って、ベースを頑張ろうと思いましたね。akebonoをやる上では、THE NINTH APOLLO系とか TRUST RECORDSとかのバンドをいっぱい聴いて、どういうフレーズにすればakebonoの音楽に合うのかなと考えました。

しょう:母がピアノをやっていた影響で、幼稚園の年中から中2の頃までピアノをやっていたんです。その後、小学生の時にちょっとだけ触れた和太鼓がきっかけで、母に「ドラムを習ってみたら?」と勧められてドラムを習い始めました。本格的にドラムを始めたのは、高校の軽音部に入ってからですね。音楽のルーツとしては、親が車でよく流してたGReeeeNとか、J-POPS系を聴いていました。最初にハマったバンドはWANIMA。今の自分のルーツになっているのは、中3ぐらいにハマった04 Limited Sazabysです。ドラムのKOUHEIさんのツインペダルの叩き方とかフレーズとか、すごいブッ刺さって。こういうカッコいいドラムを叩きたいと思いました。

悟志:自分も幼稚園の年中の時にピアノを始めて、クラシックをずっと聴いてきたんです。それから、親の車の中で流れていた、いきものがかりMr.Childrenを聴くように。昔から歌うことは好きだったので、ずっと車の中で歌っていました。中学生になったタイミングで軽音部に入ってギターを始めて。それからどんどんバンドを聴くようになって、自分のルーツになったKOTORIに出会いました。高校2年生の頃からインディーズのライブを観に行くようになって、すごくカッコいいと純粋に思ったし、心に響く曲を自分でも作りたいと思うようになっていったんです。

akebonoの3人だからできるチームワークを活かした曲作り

──曲作りはどのように行っていますか?

悟志:自分が曲も歌詞も全部作っています。ギターで弾き語ったものをメンバーに送って、そこからメンバーがベースとドラムを肉付けしていきます。最初は自分1人でドラムからベース、ギターをパソコンで作っていたんですけど、本職の2人の方が圧倒的にいいフレーズを作るので、曲作りの方法を切り替えました。3人ともやりたい音楽が一致しているので、各々が作ってきたフレーズが好きだし、2人のアレンジから自分の作る曲も気に入ってくれているっていう気持ちが伝わってきますね。

──作詞をする際、テーマやモチーフになることは?

悟志:基本メロディと歌詞を同時進行で作ることが多いので、メロディにハマる語感のいい言葉を意識しながら詞を作ってますね。最初はポロっと出てくる言葉とか、日常の中でよく使う言葉を軸にして考えて、そこからストーリー性をつけていく。例えば「ここに」の歌詞は、<ここに君はいない>というストレートな言葉の後に<明日も嘘になる>という言葉が続くんですけど、自分の傷ついてる心を表現した後に内面的なワードが来るよう、順番を意識して作りました。

──今、活動している中で最も大事にしていることはなんですか?

しょう:3人の信頼関係です。音楽について言い合える時間を大切にしていきたいと思ってますね。バンドを続けていく上ではとても大事なことだと思うので。

tomoaki:初期衝動。最近は3人ともライブに対して感情移入ができるようになってきた気がしているので、ライブに初期衝動みたいなものをどれだけこめられるかを今後も大事にしていきたいと思いますすね。

悟志:3人とも大事にしているのは、関わってくださる人への感謝の気持ち。今、関わる人がだんだん増えてきた中で、ライブハウスの方とか、こうやってインタビューしてくださる方々とか、Eggsさんもそうですけど、1人1人に感謝を伝えて誠実に向き合っていくことを大事にしていきたい。例え、曲が良かったとしても、人間性が伴っていなかったら、ダメだなと思っているんです。説得力もなくなると思うし、ライブパフォーマンスにも現れちゃうと思うので、自分にも周りの方々に対しても誠実にやっていきたいなと思っています。

akebonoらしい真っ直ぐな音楽を大事にしていきたい

──自分たちのバンドを一言で表すとしたら?

悟志:信号です。信号は赤黄緑(青)の3色あるじゃないですか。それが3人それぞれの個性と通じるものがあると思う。akebonoは信号みたいだなと思います。

tomoaki:真っ直ぐ。伝えたいことをちゃんと真っ直ぐに伝えることができるバンドだと思っているので、真っ直ぐですね。

しょう:海の波です。海の波は荒い時もあれば穏やかな時もあって、変化があると思うんですよ。僕らも曲作りやライブのセトリの中で、勢いをつけたりゆっくり聴かせたりする。これからも、いろんな見え方を出せるバンドでありたいし、そこをしっかり意識して曲を作ってライブをやっていきたいですね。

──バンドにとって、今の目標は?

悟志:フェスに出たい。『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』とか、大型ロックフェスに出ることが目標ですね。

──これから控えているライブやリリース情報など、今後の予定のトピックスを教えてください。

悟志:2025年5月15日に高田馬場CLUB PHASEのイベントに出演します。akebonoは “早稲田発”って掲げてバンドをやっているんですけど、高田馬場CLUB PHASEは大学から近いし、Sunny GirlとかReccaとか有名なインディーズバンドが中心に出演しているライブハウス。自分たちもいつか出たいと思っていた憧れのライブハウスなんです。そこに出演が決まって、とても気合が入っています。ぜひお越しください!

取材・伊藤亜希
文&構成・橋本恵理子

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