カノエ上等。
- 1. トーキョー
- 2. おーい兄ちゃん
- 3. マネキネコ
- 4. ひとりかく恋慕
- 5. ピザまん
- 6. 恋とか愛とかそーいうの
【初回限定版】¥2,000 (Tax out) / WPZL-31266/7
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Text:山田邦子
Photo:井出康郎
──2016年8月31日にリリースした「カノエ参上。」でデビューされましたが、メジャーデビューした率直な感想を教えてください。
周りの状況の変化で「メジャーデビューしたんだ」って気付くくらいで、基本的にはインディーズのときと変わりなく、今まで通りです。あまり気合入れると失敗しちゃうので(笑)、これからも地道に頑張ろうって思ってます。
──デビュー前での活動で一番大事にしていたことはなんですか?
コミュニケーション。私はそもそも人としゃべるのが苦手というか拒否反応が出るくらいだったんです(笑)。でも、せっかく興味を持ってくれてる人に対しても拒絶してるばかりじゃダメだなと思い、ライブでも物販でも、頑張ってコミュニケーションを取るようにしました。
──デビュー前は路上ライブもやっていたそうですが、そのときの心得などはありましたか?
マイクやアンプを使わないようにしていました。最初は隅っこであぐらかいて、ガシガシ歌うのがかっこいいと思ってたからなんですけど、そのうち、大きな音を出すよりも、逆にマイクとか使わない方が人って寄ってくるんだなって気付いたんです。あそこで何かやってるかも、何か歌が聴こえるかもって寄ってきた人にフライヤーを渡して、次に繋いでいきました。
──楽曲において作詞作曲を手掛けられていますが、作詞作曲をする中でのこだわりや、制作につまったときの対処法があれば教えてください。
例えば、隣の席の人がうるさいなと思ったらそのままメモしておいて、思いついたときに、そこから先の物語を自分で自由に作っていくってやり方が多いです。でも、出来ないときは潔くやめる。そのためにも、早め早めに取り掛かるようにしてます。
──現在、TwitterやFacebookなど、様々なSNSをカノエラナさん自身も使用されていると思うのですが、SNSで情報を発信する上で気を付けていることはありますか?
マイナスなことは書かないようにしています。Twitterを見てると病みTweetとかがたまに流れてくることがありますが、そういうマイナスなことはひとりで呟いとけばいいことだと思うから。
──カノエラナさんといえば、Twitterの30秒動画というイメージも定着していますね。
Twitterに動画機能がついたときになんとなく上げてみたら、反応がすごく良かったのでこれは続けようと思ったんです。自分の曲作りにもめちゃくちゃ影響しました。曲をサビから作るようになったし、どれだけインパクトのあるサビに出来るか、そこでいかに完結させるかを常に考えるようになりましたね。いつも脳トレみたいな感覚でやってます。
──デビュー前からEggsで楽曲をアップされていましたが、実際に使ってみていかがですか?
Eggsって無料でフルで曲を聴いてもらえるからすごくいいですよね。ライブに来る人たちも、まず30秒動画で曲を聴いて、Eggsでフルをちゃんと聴いてるって人がすごく多いんですよ。
──Eggsの魅力はどういうところだと思いますか?
ちゃんとランキングが出てるところ。みんなお手手繋いで仲良くという感じではなくて、ちゃんと競争できるところがかっこいいなと思います。シンガーソングライターさんとかバンドさんたちにしてみたら、ここは合戦場ですよね(笑)。頑張んなきゃ! 上に行きたい! ってみんな思ってるはず。上位に上がってると「どんな曲なんだろう?」って気になるから、私もよく聴いてます。このEggsもそうだけど、友達のシンガーソングライターさんが今どんなアプリでどんなものを発信してるのかとか、そういうところもみんなチェックしてると思うんですよね。私も常にアンテナを張ってます。
──配信限定でリリースした最新曲「おーい兄ちゃん」、そして2月15日にリリースされる2nd mini album「カノエ上等。」についても聞かせてください。
今まで出したミニアルバムの中でも、ひときわ尖った作品になりました。今までは色とりどりのいろんな曲を入れてきたけど、今回はかなりロック。前作(「カノエ参上。」)で”参上”したから、次は一歩進んで「やんのか、オラ!」「ガチsyuuだぜ!」っていう戦う姿勢が、「カノエ上等。」っていうタイトルにも繋がってるんです。「おーい兄ちゃん」はカノエラナとして30秒動画を始めた頃からある曲なんですが、(メジャーでも)ここまで言っちゃっていいんだ! って思ったくらい、リアルなトゲ感のある曲。この曲もそうだけど、歌詞を書くときは一方的にならないよう、「私から見たらこういう人だけど、あの人から見たらこういう人だろうな」って、ちゃんと回り込んで見て書くように気をつけてます。
──今後、どのようなアーティストになりたいですか?
弾き語りとバンド、二刀流で出来るようなアーティストになりたいなと思います。そして、アーティストさんもお客さんも、いろんな人が集まるフェスにたくさん出たい! 私のことを全然知らない人にもどんどんアピールして、こっちに引きずり込んでいきたいなと思ってます(笑)。
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