tossed coin ~supported by Eggs~
- DATE
- 2019年8月23日(金)
- PLACE
- 渋谷HOME
- OPEN/START
- 19:30 / 20:00
- ADV./DOOR
- entrance free (※Another:2Drink order & donation)
- LINE UP
- 流線Kグルーヴ / MONJU N CHIE / YAZEKA
- TICKET
- 予約はこちら
Text:中村圭汰
Photo:ゆうばひかり
6/21に開催された今回の『tossed coin』。 今回から開催日を金曜日へと変更した当イベントだが、今までの『tossed coin』同様、お酒の進む、極上のライブパフォーマンスが繰り広げられた。
軽やかなクラシックをSEに登場したKOIBUCHI MASAHIRO。今回のトップバッターだ。
陽気に跳ねるメロディーに煌めくサウンドが耳を惹く”FOREVER”から彼のステージが始まる。ダンサブルなこの曲は観客を人懐っこく踊りへと誘った。続く”HIGHER”でも軽快なダンスビートを、角の取れた丸みのある声で歌う。彼の声にはフロア全体を抱きかかえるような優しさが宿っていた。
彼のライブは随所にコールアンドレスポンスを交えながら曲を進めて行く。音楽と観客の間を介在する楽しさをより増幅させていくこと、それが自分自身の曲の中で重要かつ強みであることを彼は知っていた。
「次にやるのは、僕の中で大切にしている曲で。変わらなきゃいけない自分と、変わりたくない自分の葛藤を描いた曲です。」
そうMCで語ると、”OH NO”へと続く。サビの「OH NO」が印象的に耳に残るこの曲。彼がMCで語った葛藤は、独自のポップセンスによって、センシティブでものでは無く、誰かの背中をそっと押すような温もりと未来への希望を観客へ届けた。
最後の曲、”1989”は、ファンク色が滲むエッジの効いたナンバー。躍動感のあるギターとエネルギッシュなビートがラストに向けて観客を煽ると、遠くまで伸びる歌声を目一杯響き渡らせてステージを後にした。
続くは、EOW。小気味良いギターリフから”Lyfe”が始まる。サックスが縦横無尽に曲の中を駆け回り、それを鋭いドラムと野太いベースがしっかりと支える。
開始早々、バンドとしての肉体性と確かなテクニックを目の当たりにした。この瞬間に音が生まれ、結びつき、ぶつかり合い、混ざり合うことで音楽になっていく。バンドミュージックの本質的な部分が目に見えるように伝わってきた。
続く、”yumenara”ではメロウなギターがリズム隊の築き上げた濃密なグルーブに高次元で融け合い、心地よく鼓膜を刺激する。スリリングにたたみ掛けるラップ調の序盤の展開から一転、突き抜けるようなサビに心は一気に奪われてしまう。
披露された新曲は、全てを掌握してしまう彼女の歌声に対して、バンドは豊かなアンサンブルをもってそれに応える。唯一無二のVo.Lacoの歌声は、曲の中で水を得た魚のように生き生きと泳いでいるみたいだ。
「最後の曲です。聴いてください、“anata”」
艶やかでありながら、切なさを含んだこのタイトルコールからEOWのラストナンバーが始まる。
削ぎ落とされたシンプルな音の中で存在感を放ちながら歌うLaco。じわじわと底から湧き上がる地熱みたいな温度を感じつつも、後半に向けてボルテージは急上昇。各パートが渾身の一発を音に込めて掻き鳴らすと、大きな歓声と拍手がステージに向けて送られていた。
今回のtossed coin、ラストを飾ったのはsooogood!。マルチな才能を持つ彼が見せたステージは、沢山のギミックが詰め込みながらも、衝動的な熱量を持った音楽体験だった。
序盤から、とぐろを巻くようなグルーブで会場を埋め尽くす。シャープなフレーズを力強いアタックで刻むドラムは、”Thunder Baby”の持つ強固なダンスミュージックのパワーに拍車をかける。
スムーズに言葉を並べ紡ぐラップから、サビの”マハ×ラジャで”という歌詞が中毒性抜群な”マハ×ラジャ”。粘り気のあるビート感は、身体の奥底から高揚感が溢れ出てくる感覚を引き出していく。彼の作る抜群のメロディーセンスもさることながら、言葉の語感でも観客を刺激していった。
このステージでタクトを振るのは、紛れもなくシミズコウヘイ、彼だった。自分の存在を前面に押し出すことはなくとも、その佇まいや表情から滲み出す存在感でバンドに勢いを与えていった。
続けて披露した”diamond”は、ドラマチックな鍵盤の音色に丁寧に言葉を乗せたバラード。囁くようなヴォーカルとハイトーンのコーラスが淀みのない感情を上手くすくい取ってしまう。
「最後、皆さん一緒に踊りましょう」
そう観客へ投げかけると、ラスト”ドラマチックピンクビキニ”へ。cho.若島の気高くソウルフルな歌声が着火剤となり、濃密なバンドサウンドで会場を大いに盛り上げると、大団円のフィナーレを迎えた。
彼の音楽には懐かしさと新しさが共存する。地続きで鳴る音楽を今の時代にアップデートして届けてくれる彼の音楽は、過去と今を繋ぎ、未来を変えていく力を持っているような気がした。
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