7/26(金)「tossed coin」ライブレポート

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Text:高橋響(Cody・Lee(李))
Photo:ゆうばひかり



7月26日(金)雨降る中、渋谷HOMEで開催された『tossed coin』。業界でも特に音楽的評価の高い3組が出演。オリジナルなライブパフォーマンスを繰り広げ、僕たちはグッドミュージックに酔いしれた。


【Vid Thë Kid】

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この日トップバッターを務めたのは3人組グループ、Vid Thë KidIBuKi(DJ)、Köki(prod)のDJプレイから流れ込む様に"Try And Get It"へ突入。トラップやダブステップ要素を多く含みながらもメロディの良さを前面に押し出した楽曲が観客の期待感を煽る。

SkrillexやBLACKPINK、Zeddなどをミックスした完成度の高いDJプレイ、Kylie(Vo)の自由なステージングでライブハウスが徐々にナイトクラブの様な煌びやかで色めいた雰囲気へと変わっていった。

勢いを保ったまま間髪入れずに始まった"Drop That Bitch"はこの日演奏されたVid Thë Kidの楽曲の中でもよりヒップホップ的な要素が強く、思わず身体が跳ねてしまった。

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"Never Go Backwards"が始まると一気に雰囲気が変わりKylie(Vo)の伸びやかな歌声が観客の心を掴んだ。バラードからフューチャーベース的な要素へ展開していく楽曲達は一括りにできないVid Thë Kidという1つのジャンルを確立させていくのだろう。

最後は1stEP『Love The Toy』から"Perfect"をAcoustic、Original Mix verの2バージョンで披露した。 最初から最後まで自由にステージを駆け回るVid Thë Kidの姿に僕たちは時間を忘れて踊っていた。


【Coff】

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「お願いします!Coffです!」 溌剌とした挨拶と共に裸で肩にTシャツをかけ、登場したCoff。 最初こそ緩い雰囲気でスタートしたものの1曲目の"Society"が始まった途端、会場は洗練されたセンスに圧倒された。レゲエやニューグルーヴなどの要素を含んだ楽曲からはルーツの深さを感じた。サンプラーなどで音の隙間を自由に行き来し音を楽しむCoffにつられ、観客も気持ち良く揺れ始めていた。

サンプラーで音を繋ぎながら始まった"Friendship"ではCoffがフロアに降り陽気に踊り始めた。生活感のあるリリックがシティなトラックによく馴染んでそっと寄り添ってくれる様な感覚を覚えた。ファジーなギターソロも気持ちが良い。まだ服は脱いだままだ。

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「こんなに沢山人が見てくれる中で演奏できて嬉しいです。次は流星という曲をやります。大学時代の友達に流星くんって子がいて、その子の事を歌った歌です。」というMCで雰囲気を和ませながら始まった"流星"。音数の少ないシンセサイザーにグルーヴィなベースが絡み合い気持ちの良いリズムが動き出した。またもフロアに降りて自由にダンスし始めた。前曲とは異なり綺麗で儚いメロディを歌い上げる。

最後は4月に発売された1stAL『Tiny Music』から"Miss Missy"が演奏された。可愛らしいリリックと女性コーラスが相まって多幸感に包まれた。まだ服は脱いだままだ。

誰にも干渉されることの無いCoff独自の世界観が会場全体に広がっていった。

【cadode】

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小鳥の囀りなどをサンプリングした壮大な入場SEから"空空寂寂"へ突入。 透き通ったコシマサヒロ(Vo)の声が会場中に響き渡る。観客も伸びやかな歌声とリズムに促され踊り始めた。 ゆったりとした楽曲の中にも洗練された美しさやダイナミクスが感じられる。メンバーが手拍子を煽ると観客もそれに応える。

一体感で包まれたまま2曲目の"カオサン通り"が始まった。1曲目とは打って変わって力強い歌声が観客の心を掴む。 鳴り響く電子音の中に様々な効果音をサンプリングしており、楽曲の制作を担当するeba(MP)の持つ発想の豊かさが全面に出た楽曲だ。

「皆さん雨は大丈夫ですか?」というMCで会場がリラックスした雰囲気に包まれる。なんとこの日がドラム加入後3回目のライブだそうだ。

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そんな和やかなムードから始まった"タイムマシンに乗るから"。アンニュイで透き通った歌声で和やかな会場の空気感を一気に変えた。 "Simple is best"とも言える楽器隊のグルーヴ感が更にメロディの良さ、切ない歌詞を際立たせている。 トラップビートのようなスネアのリズムもcadodeにかかればこんなにもポップなグッドミュージックに昇華されてしまうらしい。

最後は昨年5月にsingleでリリースされた"完全体"。カッティングの効いたリフとゴーストノートをジューシに含んだベースプレイが気持ち良い。 HIPHOPチックなパートもあり、様々なcadodeの顔が垣間見えた。フロアも踊りに熱が入る。グッドミュージックの完全体を目撃した。

cadodeを"バンド"と括ってしまうのは実に惜しい。様々なジャンルを遊びながらもポップスに昇華する力は他に類を見ない。 音楽集団cadodeはこの先も自由に音楽を楽しみ、僕たちを躍らせてくれる事だろう



★tossed coin 出演者随時募集中!
https://eggs.mu/music/project/tossedcoin



profile

Vid Thë Kid
2018年10月結成。 日本人離れした楽曲を武器に無名ながら音楽関係者の間で話題沸騰中のDJ&ヴォーカルユニット。 キュートなキャラクターとは裏腹に圧倒的な熱量を備えた歌声を持つヴォーカルのKylie、ブラックミュージックに影響を受け数々のアーティストに楽曲提供を行ってきたトラックメイカーのKöki、Mixcloud内Trap,Mashupチャート等で上位に入る実力を持つDJのIBuKiの 3人からなるグループで、静と動の組み合わせによるDJセットとライブならではの生歌は圧巻だ。

profile

Coff
1991年9月27日生まれ。岐阜県中津川市出身のアーティスト。 父親の影響で中学頃からブラックミュージックに興味を持つと同時にギターを始める。 2019年4月、自身初となるファーストアルバム"Tiny Music"をリリース。現在精力的に活動中。

profile

cadode
廃墟系ポップユニット「cadode」。 ボーカル:コシマサヒロ、ミュージックプロデューサー:eba、ジェネラルマネージャー:谷原亮からなる3人組ユニット。 cadodeという名前は、新しい音楽シーンの門出になりたいという思いから付けられており、 虚無感と情動の二面性をテーマに新たなポップミュージックを発明していく。

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