Eggs Curators 呀兎 コラム vol.3

夏がだんだんと遠のいていくこの頃。私は学校への通学路でセミの亡骸ばっかりを眺めています。 外に出る気も失せてしまう...そんな日もあるでしょう。玄関でため息をついてしまう...そんな日もあるでしょう！ 今回はそんな滅入った気持ちを吹き飛ばしてくれるような、あなたの背中を押してくれるようなバンドを紹介したいと思います！

テレスコープテイル

都内で活動中のスリーピースバンド。私は牛と女の子という可愛らしいアーティスト写真から女性ボーカルを勝手に想像したのですが、聴いてみると爽やかかつ芯のある歌声の男性ボーカルで、とても良い…！浅野さん、作詞作曲も手がけているようです。

イントロに重なるシャウトで、一瞬にして彼らの世界観に惹きこまれる歌です。本音と建前。理想と現実。入り混じってぐちゃぐちゃになってどうしようもない時にこの曲を聴きたい。私たちも時速110kmのスピードで人生を進めたらきっと、きっとこんなに“生きる”ってことに悩まされやしないだろうに。｢ただ、ただ息を吐いているだけ｣でいいのに。って！自分を見つめ直せる1曲です。

入りのドラムが気持ち良いです。全パートがひとつになり、心を鷲掴みにしてくる。眠れない日なんてもの、誰もが1度は経験したことあるはず。つまり誰しもがこの歌のどこかに共感できるのではないかと思います。ハマるところがあるはずです。でもそのときの心配や、逃げ、迷い、すべて、無駄じゃないよと思わせてくれる歌。救われます。少なくとも私は救われましたよ、この歌に。

とってもポップ。しかしながら歌詞はそうともいかず。そのギャップがまたイイ。 朝日も人間関係も世界も何もかも丁度よくは行かないよね、たしかに。随所で入るコーラスにこだわりを感じますね。

さて、あなたもテレスコープテイルと一緒に朝を迎えてみませんか？ 以上、呀兎でした。