下北沢ReG 井上和也の一癖二癖ある業界の輪【稲毛K’s DREAM小柳出創(おやいではじめ)さん】

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私「下北沢ReG」の店長を務める井上(みんなからは下の名前“カズヤ”と呼ばれています)が、音楽業界の仲間との対談を通じて、今の音楽業界にある課題や将来の展望について語り合うコーナー!語り合ったところで何が得られるかわかりませんし、読んで頂いた方に何をお伝えできるかもわからないのですが、好評とお褒めの言葉をいただいたので、今月も元気に更新いたします。

井上:第4回目のゲストは千葉県稲毛駅前にあるライブハウス「K’s DREAM」ブッキングマネージャー小柳出はじめさんにお越しいただきました。下の名前のはじめさんでずっと呼んでますのでこのコラムでもはじめさんと呼ばせていただきます。はじめさんよろしくお願いします。

はじめ:オス!こちらこそよろしくかずちゃん。

井上:このコラム過去3回とも遠い昔の出会いから振り返ったのですが、はじめさんとの出会いもかなり前ですよね?僕がPREP TIMES時代?THE SPAGHETTIES時代?

はじめ:両方知ってるね(笑)。ツアーで稲毛来てくれたのが出会いだっけ?滋賀には俺も行かせてもらって世話になりました。

井上:昔のこと過ぎてお互い憶えてないという…、この業界の荒波に記憶も削られていきますね(笑)。 ところではじめさんと呼んでますが僕のほうが歳上ですよね(笑)?出会い方の関係で“さん付け”してたと思うのですが、そのまま長い年月が経ちましたので、僕はずっと目上の人だと思って接していきますよ(笑)。

はじめ:そう!1つ上だっけ?まぁ、かずちゃんが気にしないならこのままでも全然(笑)。後輩とは思ってないし、ツアーやってた世代も一緒だから友達感の方が強いかな!

井上:では、このままにしておきましょ。僕がGELUGUGUに入ってすぐにHOTSQUALLとツーマンをK’s DREAMでやりましたよね?あれなかなかの組み合わせでしたね。

はじめ:なんだかんだバンドキャリア積んできてるよねー。その2マンが2006年だから、もう10年前!出会いからだと付き合いは14~5年くらいになんのかな?長いな(笑)。

井上:あのツーマンもう10年以上前?怖い(笑)。そっか~。そんな僕も今じゃ上京して、津田沼在住なのでK’s DREAMのご近所さんでして、そのHOTSQUALLと稲毛海浜公園で大規模な野外フェスONION ROCK FESを開催して実行委員長になってるんですけど(笑)。

はじめ:結局こうして繋がっていい出会いになったから良かった!かずちゃん昔から実家帰ってくるときに顔だしてくれたもんね。まぁ、ホスコ(HOTSQUALL)は、あんまり稲毛でライブやらないですが(笑)。

井上:言っておきますね(笑)。K’s DREAMもあの場所でイベント開催してますよね?

はじめ:千葉だとウチとLOOKが毎年やってますよ。激ゆるなイベントですが(笑)。こっちのは地元やレギュラーで出てくれているバンドマン達との一大飲み会みたいな感じです。もうちょっとちゃんとやった方がいいのかな?(笑)。

井上:LOOKサイトウさんのイベントは僕も行きましたが、良い意味でユルくて素敵でした。音を楽しんでるなぁと。ONION ROCK FESは今年で3回目なんですけど、メンツも申し分ないし、ロケーションも最高で。あとはもっと地元の方々と密着して色々連携した催しができたらいいんですけどね。地元への還元というのを、僕もHOTSQUALLも常に頭にあって。地元の商店街の方々がフード出店してくれたり、例えば千葉の名産の落花生を売ったり。やりたいことはたくさんあるんですよね…。はじめさん色々紹介してください(笑)。

はじめ:せっかく稲毛だしね。町おこし的なのをやってる方々が繋がりあるんで、全然紹介しますよ!多分メシ系は行政のOKが出れば全然いけるんじゃないかなって、これは別で打ち合わせしましょう(笑)。

井上:ONION ROCK FESの毎年の打ち上げ会場もはじめさんの紹介ですからね。あそこ最高です!

はじめ:俺自身が全然使ってないけどな(笑)。コスパいいよね!大陸的な雑さが逆にバンドマンには受けたのかな?

井上:さてさて、はじめさんのお仕事の話に戻りますが、ブッキング歴何年ですか?

はじめ:今年で稲毛K’s Dream勤続20年になります。もう半生をライブハウスマンとして過ごしてるわけですが…、まったく変わってないですね(笑)。

井上:20年?僕はライブハウスを移動して3店舗目になりますが、トータルのブッキング歴としてはちょっと短いぐらいですね。20年って凄いなぁ。

はじめ:かずちゃんも長いね~!俺はケーズしか知らないし、外での制作もあまりやらないから、かずちゃんみたいなやり手のブッカーさんみるとすごいなぁって思うよ。

井上:最近のバンド事情、ブッキング事情はどうですか?

はじめ:うちの店自体が22年目なんだけど、ここにきて初めてブッカーを1人入れました。千葉のローカルスター”the swiss porno”のユイってやつなんだけど、俺と店長にはないブッキングが出てきて面白くなってきてますよ。俺も先輩として頑張らないとヤバイ(笑)。

井上 : 稲毛は、ちょっと電車乗ればすぐに東京じゃないですか。逆を言えば東京駅から35分ぐらいでに着けるわけですから、東京のベッドタウンとして興行はやりやすいのでしょうか?それともやりにくいのでしょうか?

はじめ:それは、確実にやりにくいと思うよ。ツアー側から見れば東京通り過ぎてまで半島みたいに出っ張ってる千葉に行く必要性も薄いし、イベンターさんも「いついつ東京で企画があるから関東圏は…」的な感じで入れてくれないし。地元の若い子はネット環境でだいぶブッキング事情も変わったから、最初から東京で活動しちゃうし。やっぱ地方だなって悩みは尽きませんねー。

井上:なるほどー。都心に近い地方の難しさがあるんですね。はじめさんは、K’s DREAMとして今後どんなライブハウスを目指していくのでしょうか?

はじめ:うちは田中店長一本(オーナー店長)の店なんで、結構自由にやらせてもらってます。目指す箱ってゆうか、これは昔から言ってることでもあるんだけど、ライブハウスってその場所に根を張って活動ってか営業をするわけじゃない?けどバンドはどこでも選んで出れる自由があると思うのね。バンドを囲うようなブッキングをする箱もあるけど、俺は選んできてくれる箱になりたいなってずっと思ってます。その為にいろんな営業努力や、真摯にバンドと付き合って行くしかないのかなって、地道なことしかあんまり考えてない。

井上:アメリカにも支店ありますよね?マジぶっ飛んでるなぁって思ってたんですけど(笑)、何考えてるんですか?支店同士のスタッフ間交流するんですか?

はじめ:ウチの田中さんの夢の一つにアメリカ、特にNIRVANAが好きなのでシアトルでの出店があったんだよね。実は去年業態ごと渡しちゃって(店の名前や営業はそのまま存続してます)、今はうちの店じゃないんだけど、田中さんはまたなんかやる気みたいです(笑)。 俺は結局遊びにすら行けなかったんだけど、行きたかったなぁ。あ、向こうの店長やってた”ヒサト”ってのが時々日本に帰ってきて交流してますよ。今は向こうで結婚もしたんでアメリカ人ですね(笑)。

井上:そうだったんですね。シアトル支店ができたって時は、度肝抜かれましたけど、その実行力に憧れます。あとそうだ!これ聞いておかなきゃなんですが、オススメのバンドがいたら名前挙げてください。そしてそのバンドにこの連載に「紹介したぜ!」と言っておいてください(笑)。

はじめ:オススメ…、この手の質問苦手なんだよね(笑)。 ジャンル別的にズバッと行きます!ロックしたい方は”石井卓とジョン中村”はマスト!マス/ポスト/アヴァンギャルドなのがお好みの方は是非”camellia”を御一聴ください。弾き語りでは”湯野川広美”は要チェック。ライブで鳥肌立ちますよ!歌モノでは永遠の若手”weakness”を。グランジしたい方は”GNOSIS”か、去年シアトルツアーをした”HARIJAN”を。後者はうちの店長在籍です(笑)。各自歴は長いですがまだこれからがあるバンド達。よろしくお願いします!

井上 : 是非チェックしておきます。というかオフの日にK’s DREAMでライブがあればフラっと観に行きます(笑)。 本日はお忙しい中ありがとうございました。近々飲み行きましょー!

はじめ:こちらこそありがとー!オニオンにも遊び行くね。飲みの誘い待ってます!

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井上和也

小柳出創

profile

井上和也
1977年6月15日生まれ 39歳。立命館大学卒業後、滋賀県のライブハウスで10年以上にわたりブッキング業に携わる。同時に大阪SKA COREバンドGELUGUGUのギタリストとして全国各地でライブ活動を重ねる。GELUGUGU脱退後の2013年に上京しライブハウス下北沢ReGの店長に就任。またEAT THE ROCKやONION ROCK FES-CHIBA DE CARNIVAL-など野外フェスを自ら代表となり運営する。

profile

小柳出創
1978年5月13日生まれ。10代の時に足を踏み入れたライブハウス ”稲毛K’s Dream” に通い詰め、飲み代のツケがたまり入社。以降20年間飲みとブッキング担当として同店を支えたりぶら下がったりしている。耳に刺さっている実印がトレードマーク。主食は肉と肴。愛車は初号機とアバンテ。友達はSONYとAPPLE。特技はセルフバーニング。見た目と勢いで誤解されがちなのが悩みのミドルエッジ真っ只中です。

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