こんにちは。Eggs Curatorsのしゅっしゅ です。
今回はオルタナティヴ要素とダークな世界観を持ち合わせている、
女性ボーカルのバンドを2組紹介していきたいと思います。
北海道を拠点に活動中のeau(エミュー)。
2019年にはクロロフィルム、ili Light houseの3バンドでsplit tour〈SAPPORO MELTDOWN〉と称し、東京、大阪、北海道にてライブを開催。
そのツアーの下北沢近松でのライブにたまたま足を運んでおり、そこでeauというバンドを初めて知った。その頃のeauは今の楽曲の雰囲気とは異なり、どちらかといえばポップで可愛らしいという印象が強かった。しかし、今年の9月に公開されたMV「+esc」では良い意味でそのイメージを覆された。
心の闇や、本音が漏れているようで、大衆の中で独り居場所を求めて歩くような姿が脳裏に浮かんだ。
歌詞の中にある「数字に縋る馬鹿な自分も全部くだらない」「幸せを隠して上手くいきていかないでよ鬱陶しいな」は、SNSが普及しすぎた現代の人々には深く共感できる部分であることは間違い無いと思う。今を生きる人の素直で闇に埋もれてしまった声に寄り添い、耳を傾けて、心を救って欲しいと思う。
そんな彼女たちは、楽曲の変化、これからの成長がとても楽しみであり、またライブを見たいと思っているバンドの1つだ。
東京都を拠点に活動中のGriev fib(グリーフフィブ)。
RO JACK COUNTDOUWN JAPAN19/20では優勝を果たし、その名を広めたことだろう。更に現在タワーレコード渋谷店で1st e.p.「未知連れ」が販売中。
彼女たちのことは上記に記載したRO JACKをきっかけに知り、バンド名は認識していたが、楽曲は聞いたことがなかった。その後、ライブハウスに足を運び、初めてライブを見るのと同時に楽曲を初めて耳にした。
私よりも年下の彼女たちが演奏する音楽、聞こえる歌詞に、驚いた。そして、近頃よく耳にするような「若い子の恋愛ソングはこういうものだ」という自分の中にあった偏見のようなものが、一気に崩れていった。私の一番好きな楽曲「六月の君は」は、とても大人びていて、バンドが掲げている「幸せになれないあなたに捧ぐ、報われない音楽を」という言葉にピッタリはまっている。そして、同世代バンドにある流行りものや、似通ったものがなく、Griev fibがそこにいること、彼女たちにしか作ることができない音楽だということがハッキリと分かる。唯一無二という言葉が当てはまる数少ない若手バンドだと思う。
一度ライブに足を運んで、また見たいと思うバンドが少なくなってきている中、Griev fibはライブをまたすぐに見たいと思わせてくれた貴重なバンドだった。
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