下北沢ReG店長・井上和也の一癖二癖ある業界の輪 【STREET ARTS店長 恭一郎さん】

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私「下北沢ReG」の店長を務める井上(みんなからは下の名前“カズヤ”と呼ばれています)が、音楽業界の仲間との対談を通じて、今の音楽業界にある課題や将来の展望について語り合うコーナー!語り合ったところで何が得られるかわかりませんし、読んで頂いた方に何をお伝えできるかもわからないのですが、好評とお褒めの言葉をいただいたので、今月も元気に更新いたします。


Text:井上和也

井上:第5回目のゲストは千葉県船橋にストリート系アパレルのセレクトショップを営む「STREET ARTS」の恭一郎君にお越しいただきました。よろしくお願いします。

恭一郎:よろしくお願いします!毎回チェックさせてもらってますが、まさか自分が登場する日がくるとは思ってなかったです(笑)。

井上:チェックありがとうございます。僕個人的に音楽、またはバンドとファッションの関係性について実際にお店を構える方に色々とお聞きしたかったので、今日は嬉しいです。先日の「ONION ROCK FES 2017」にもアパレルブースの出店をされてましたよね。「されてましたよね」って僕実行委員長なので、他人事ではなく出店していただきありがとうございますなのですが(笑)、 「ONION ROCK FES 2017」いかがでした?

恭一郎:ひたすらに楽しかったですね。去年遊びに来たときはまさか1年後にブースを出せるなんて思っていなかったので、感慨深いというか今でも信じられないです(笑)。イベントへの出店経験が少ないのでとても良い勉強にもなりましたね。

井上:アパレルブースから2日間観て、もっとこうしたら!みたいな意見ありますか?

恭一郎:自分達に対してはあれもできたな~これもできたな~って思うことがあるのですが、ONION ROCK FESは出演バンドや遊びに来てる方含め、会場全体が暖かい雰囲気で最高でしたね。

井上:嬉しいお言葉ありがとうございます。僕が観てても暖かいんですよね会場が。これってやっぱりHOTSQUALLという地元のバンドが一生懸命この日のために準備してきたというのがお客さんにも伝わっているからなのかなぁと。今回は同じ千葉県、しかも僕もHOTSQUALLも船橋市在住ということで船橋にお店を構えるSTREET ARTSさんに賛同いただきHOTSQUALLのSTREET ARTS一日店長から当日のブース出店まで色々と連携してやりました。バンド側、イベント主催側からするとアパレルブースがあったり賑わったりすることは単純にイメージも良いじゃないですか。それはアパレル側からしても同じなんですか?

恭一郎:そうですね、単純に知ってもらえる機会が増えるのはとても有難いですし、STREET ARTSはHOTSQUALL好きな方が多いので服を買う以外にも喜んでもらえる話題を提供できたのは嬉しいですね。これからもそういう機会をどんどん作っていけたらいいなと思ってます。

井上:ブランドからすると有名なアーティストに自社ブランドの服を来てもらうってメリットあると思うのですが、セレクトショップからするとどうなんですか?僕らじゃわからないとこにメリットを感じてもらえてるのかな?とか逆にメリットなんてなかったかな?とか、色々気にしちゃいます。

恭一郎:セレクトショップも同じようにメリットはあると思いますね。それをきっかけに来てくれるお客様は多いので。ただ最近は、インスタなんかでアーティストのオフを垣間見れたりするので「あのアーティストさん普段全然着てないですよね~」って突っ込まれることも多くなってきた気がします…(笑)。 それでもやはり喜んでくれるお客様は多いので相思相愛な関係だったらどんどんやってほしいですね!逆にセレクトショップが独自にそういった発信をしていくのも面白いんじゃないかなとも思ってます。

井上:SNSの影響がこんなとこにも(笑)。 ふと自分のことを振り返っても、地元のストリート系の服屋のイベントに有名なバンドが出演して、そのチケットを服屋に買いに行った際についでにT-シャツやらパーカーやら買ったなぁと思い出しました。もう20年近く前の話ですが(笑)。そういったSTREET ARTS主催のライブイベントなど考えてるんですか?

恭一郎:そういう時はやっぱり特別感あって忘れられないですよね。僕は10年前です(笑)。自分があの頃感じたドキドキとかワクワクを提供できたらいいなと思い始めたので、今まさに計画中ですね!

井上:是非やって欲しいですね。協力しますよ!こういうのは宣言しちゃったら自分のケツ叩いてやるしかないので、具体的な時期ややりたいイメージとかも言っちゃいましょう(笑)。どうぞ!!

恭一郎:井上さんが協力してくれたら頼もしいですね!ぜひお願いします(笑)。 最初なのでやはり千葉を押し出していけるようなラインナップにしたいですね。それとSTREET ARTSでお世話になっているバンドも呼んで新たな交流も作れたら良いなと。来てくれる方や出演してくれるバンドに新しい出会いがあるようなイベントにしたいですね。時期は9月の初旬ぐらいですかね。

井上:楽しみにしてます!少し話が変わりますが、僕が持っているイメージだとAIR JAMから青春PUNKブームと言われる時代までは白T-シャツが流行っていて、その後にエルレが爆発的な人気になって少し細身の黒Tが流行り、また最近白T-シャツが流行って、大きなサイズで白と黒だけの配色が流行ってるイメージです。あってます(笑)?

恭一郎:全くもってその通りだと思います(笑)。

井上:やったーーー!!何がやったーなのかって感じですが(爆笑)、 僕のファッションアンテナは間違ってなかった(笑)。お店で売れるサイズ感や配色も同じですか?

恭一郎:人気どころはやはりデカいサイズのモノトーンですね。ただ最近ではサイズが大きめであれば多色使いのTシャツも動きがよいなと思うことが増えてきました。オープン当初、僕はまだジャストサイズで着るのを引きずっていたのでえらい目に遭いましたね(笑)。

井上:いわゆるCDが売れない時代、音楽が携帯やらなんやらで気軽に聞ける時代。僕らバンドマンが作った音楽が安く見られたり、違法な手段ですぐ手に入れられちゃう時代だと思ってるんですけど、洋服1着に対するそういう今と昔での捉え方の違いとか感じたりするんですか?

恭一郎:お店に立っていて感じるのは、長く使って味を出すようなアイテムの反応が薄いなと思いますね。僕の周りはデニムを育てて自分だけの1着を作るのに心血を注いでいたので少し寂しく感じます(笑)。質を求めなければ安くてそれっぽい物がある程度揃ってしまう中で、あえてブランドの服を買ってもらうハードルは高くなってるんじゃないでしょうか。基本であるブランドのバックグラウンドやストーリー性を伝えるのがやはり大切だなと痛感しますね。

井上:セクマシのVo森田ぐらいジーンズを自分だけの1着にして欲しいですね(笑)。最後に何か告知などありましたらどうぞ!

恭一郎:先ほども話に出ましたがSTREET ARTS初のライブハウスイベントを9月に行います。最高の空間を作るのでぜひ注目して頂ければ!

井上:楽しみにしてます。今日はありがとうございました!

恭一郎:ありがとうございました!!

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井上和也

恭一郎

profile

井上和也
1977年6月15日生まれ 39歳。立命館大学卒業後、滋賀県のライブハウスで10年以上にわたりブッキング業に携わる。同時に大阪SKA COREバンドGELUGUGUのギタリストとして全国各地でライブ活動を重ねる。GELUGUGU脱退後の2013年に上京しライブハウス下北沢ReGの店長に就任。またEAT THE ROCKやONION ROCK FES-CHIBA DE CARNIVAL-など野外フェスを自ら代表となり運営する。

profile

恭一郎
昭和63年生まれ。居酒屋・中古ホビーショップ・大手CDショップで学生バイトを顎で使ったり小学生に遊戯王カードを売りつけたりCD不況を肌で感じたり沖縄までママチャリで行ったりした後STREET ARTSをオープン。まだまだ奮闘中の店長3年目です。

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