レポート:旬は巡る。実行委員会
(Twitter @envelopefes)
Event Photo:タチバナジン
(Twitter @J_of_Jt)
4/28(木)下北沢近松にて開催された、下北沢のネクストブレイクアーティストの登竜門となりつつあるイベント「旬は巡る。」の定期イベント「春は巡る。」が開催。
昨今のライブハウスでも中々珍しく、イベントへの期待の表れなのか、公演開始前から大勢のお客さんが会場内にてトッパーに期待を膨らませてスタンバイ。主催陣も驚きの様子をみせていた。
そんな中、トッパーとして登場したのは「Finder will Karte」。
ライブ会場に雨音(登場SE)がなりはじめ、会場は一気に静寂な雰囲気に。ライブも久しぶりだという彼らだが、そうとは思わせないだけのライブへの熱量と、Vo/Gt.早坂の緊張しながらも一言一言にしかと込めた歌声は初見のお客さんも引き込んでいた。
2番手に登場したのは「ねがえり。」。
去年8月にはEggs主催のオンラインサーキットイベント「Festival Eggs 2021-NO MUSIC, NO LIVE.-」でも素晴らしいライブを魅せてくれた彼らだが、このイベントでも頭から全力で駆け抜けていき、会場の空気が一気に彼ら色に。4曲目途中からVo/Gt.にしどかいちがギターを置き、ピンボーカルとしてパフォーマンスする一面も魅力的であり、彼ららしさ溢れる素晴らしいライブを魅せてくれた。
3番手はこの日の紅一点として登場した「いつかの空蝉」。
頭からがむしゃらに飛ばし、激しいパフォーマンスをするものの、3曲目MC前で、Vo.そら見の熱いMCが始まる。「いつもは決して強い人ではないけれども、ステージに立った時だけは、ボーカルとして想いをぶつけることができる。」そう言い放つと、強烈な言霊により最後まで会場の空気を一気に掴みとっていた。
4番手出演が、名古屋から「amanojac」。
序盤から早いビートで飛ばしまくった。
Ba/Vo.桐山郁弥とGt/Vo.オオタケショウの違うキャラクター性のあるツインボーカルでの掛け合いは唯一無二の存在。桐山の「最後まで楽しみましょう!よろしく!」というイベントへの純粋なる楽しさと、気持ち込もったライブパフォーマンスで、会場のボルテージもどんどん上昇していった。
そんな会場が暖かくなる中、イベントが最高の盛り上がりを見せたのは5番の「ORCALAND」。
彼ら自身が東名阪で3連チャンライブの最終日ということで勝手にこのイベントを「ツアーファイナル」と称していたが、自身のツアーファイナルの如く、この日のライブは終始凄まじかった。イベントに掛け合わせて、お客さんの手を挙げさせ広げさせ「花見会場」を全員で作り出すという巻き込み型パフォーマンスでも、お客さんと共にイベントを大いに盛り上げてくれた。
トリに登場したのは奈良の「Hello Hello」。
オルカの熱量というバトンは受けつつも、頭から彼らのあどけなさが在りながらも、爽やかさが全力で溢れるライブパフォーマンスで観客を魅了。立て続けにライブをやりつつも、MCにて「春を思わせるそんなライブがしたい」と話し、Gt/Voヤナギがイベントへの意気込みを静かにも熱く語ってくれた。それ以外にもラストの曲はアップテンポで魅せず、バラードで締めるというHello Helloの良さが溢れる音楽でイベントは終了。
大いに盛り上がりを見せた旬は巡る。pre「春は巡る。」。全出演者は勿論、今後のイベントも大いに期待できる内容となった。
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