こんにちは、Siririnok西岡です。
このコラムも気付けば5回目、ちゃんと続いていて偉い。
今回は過去にリリースした楽曲のことなどについて書いていこうと思うので、どうぞ。
■過去曲の再(?)リリース
今年に入って既存の楽曲の配信業者をEggsに移行することになり、コツコツとリリース作業をしている。
こうやって作業していると、過去の楽曲に耳を向けることが多くなるので、懐かしさを感じながら手を動かしてしまう。
当時の楽曲を聴いていると、ブランクに悩まされている自分の姿が脳裏に浮かぶので苦しくなるのだけど、意外にも拒否反応や恥ずかしくて聴けないという気持ちには全くならない。
表現が難しいけど「今ならもっといけるぞ!」みたいな気持ちがしっくりくるのかな。
不思議と嫌にならないのは何故だろうと考えたりもしてみた。
そして今になって思えば、葛藤がありつつもその時発揮できたものは目一杯出し切れていたからかも、と気付く。
当時の惜しみない努力というか、ある種の必死さが楽曲に滲んでいる気がする。
だからこそ成長を実感できるというのもあるのかもしれない。
そんな意味でも、再配信された曲達は自分の中でマイルストーンになった曲かもしれない。
折角なので超主観で曲のことも書いてみたいと思うので、ぜひ読んでみてもらえると。
<例えればいいからさ>
先月のコラムでも少し紹介した楽曲。
ギターロック的なところもあり、ライブで良いと言ってもらえることが多かったのが今でも嬉しい。
どことなく白昼夢っぽいイントロの響きが素敵だなと思う。
また、その昔TOWER RECORDSの方からの紹介で以下のように取り上げていただいた。
「ハートウォーミング」ってキャッチーな言葉だな、と当時思ったのも懐かしい。
"涼し気でメロウなギターサウンドにゆったりと浸る。繊細でハートウォーミングな歌声が紡ぐ、美しく幻想的な世界が重なり、煌びやかな光の中に切なさも感じる叙情的な一曲仕上げている。"
▽当時のツイート▽
https://twitter.com/tower_doors/status/1392751474698948610?s=21&t=2MWH8gO6kVViIab2TdT2uQ
<私>
アコースティックギターを軸とした、優雅なのにどこかアンニュイな楽曲。
優しい雰囲気があるように感じていたので、エレキギターは柔らかい、やまびこの様な音を意識していた。
確かこの時はアンプは使わずにライン録音していたんじゃなかったかな。
この不思議な世界観をライブで作るのが意外と難しくて、毎回念入りにリハーサルしていた。
※屋外で動画を撮影したりもした(夏だったので蚊に刺された)
<フタツメ>
Siririnokにしては珍しくライブで光る楽曲、音源版とライブ版によるアレンジ違いもそれぞれ表情があると個人的に思ったり。
なんとなく秋冬の気配を感じる、並木道の紅葉みたいな肌寒い雰囲気がある。
たしか、制作中は北野武の「Dolls」を強く意識していた。
また当時、ギター録音を真夜中のスタジオで徹夜で録り切らなければならず、皆で睡魔と奮闘した思い出。
1サビ終わり間奏部のアルペジオを修行僧の如く1時間近くループしたり、ナチュラルハイになっていた節が今となってあった様に感じる。
唯一自分のアンプを使っているので、今でも聴くとちょっと嬉しくなる。
※Myアンプ!
※朝帰りでした
▽ライブ版▽
※皆はそんなでもないらしいけど、個人的に結構好きなライブ動画今回はこの3曲。
「私」と「フタツメ」は同時期にリリースしたシングルで、ジャケットも関連がある様に見える。
実は過去にこの2曲のフリーサンプラーを作っていたのだけど、コロナになってしまい大量の在庫を抱えている…。
折角だから何か役立てられると良いのだけど、これはEggs様に相談だ!
<例えればいいからさ>
https://linkcloud.mu/103fcf7f
<私>
https://linkcloud.mu/e0c4be5f
<フタツメ>
https://linkcloud.mu/61428162
■ギターを組んでいる
その昔、大会に優勝してギターを貰ったことがある。
当時代理店の方から「何かあったら言ってくださいね!」とご恩情を頂戴したものの、
その後の西岡は数年をかけて衰退の一途を辿る事になるので、残念ながらその「何か」は起こることもなかった。
当時それなりに大きな大会だっただけに、優勝した事実を受け入れることもできず、距離を置くかのように貰ったギターを無下に扱ってしまっていたので、今になって後悔の念というか、もっと大事に扱えなかったのかと考えることが増えていった。
ステージで投げたり、アンプに叩きつけたり散々雑に扱った後は、後輩や友人の手に渡る形で手元から離れてしまいそのまま数年経つことになったが、心残りから最近友人に連絡を取ってみたところ、快く返してもらえた(ありがとう!)。
ブリザードパールというちょっと珍しい色で、当時はチャラい色に見えてしまい嫌厭していた。
今になってみると、昔の拒絶反応が不思議なくらいスッと手に取ることができたので、自分の中で踏ん切りが付いたのか、もしくは都合よく時間が解決してくれたのか、なんであれ当時のもやっとした気持ちはなかった。
ゴールデンウィーク中は時間もあったので、故障している箇所を直しながら少しずつセットアップを始めている。
今年の個人目標として、この子を復活させてあげようと思う。
※ネックが好みではなかったので、別のものと交換した
…といったところで、今月はこんなところで。
次回は6回目、早いもので半年になるのか。
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