9月28日(木)、下北沢SHELTERにて開催されたイベント「BUDDY」。この日は、4人組ロックバンドApril Mistのラストステージだった。Eggsに登場してからあっという間にランキング上位に食い込み、先日開催された未確認フェスティバル2017では3次オーディションまで駒を進めたほど、人気、実力共に将来を期待されていた彼らだったが、それぞれの道へ進むため、この日を持って解散することが発表されていた。当日、対バン相手を務めたのは、同じく今後が期待されているバンドA11yourDays。どちらのバンドも“特別感”に溢れていた、最初で最後の2マンをレポート!
Text:Eggs編集部
Photo:タカハシハンナ
先陣を切ったのはA11yourDays。SEが流れると同時に手拍子が始まり、会場の熱気が充満し始めた中登場した彼らは、3月に発売したアルバムのリード曲『bell』でスタートを切った。一気に観客の気持ちを掴んだところで、未来を称えるようなアップテンポなメロディの『Kite』、切ない心情を綴ったミディアムナンバーの『Title Role』『rainy day』を立て続けに演奏した後、MCへ。「解散ということを言葉にすると寂しいけど、ここにいる人達がApril Mistを愛していたということは変わらないし、音楽はこれからもずっとある。しんみりするのではなく笑顔で、最高の最後をあいつらに届けましょう!未来に向けて歌います」と、『Hello, my future』を。観客を盛り上げつつ、度々April Mistの名を叫び、後輩を華々しく送り出したいというSOGYON(Vo.)の思いが伝わってきた。「最後まで、あいつらへの愛情を全て絞り出して、楽しんでいってください。April Mistに出会えて良かった」と伝え、『City』でラストスパートへ。セットリスト、後輩への気遣い、パフォーマンス…と、そこかしこにA11yourDaysの魅力がぐっと詰まったステージだった。
しかし、ここで終わらず「大事な仲間の曲!」と、April Mistの曲を最後に披露。すかさず、Vo.のTatsuya(April Mist)がフロアに登場し、観客と共に拳を上げて自らムード作りに参戦。当然フロアはお祭り状態で、A11yourDaysもこの日一番楽しそうに演奏していた。
「初めてライブをした時も俺らと一緒だった。最後も一緒なんてね」と、April Mistとの思い出を語りながら、時折り涙を見せていたSOGYON。それでも、自分達のステージをしっかりこなすあたり、着実にライブを積み重ねてきた実績を感じた内容だった。
開始前から、ステージ前には大勢の女性ファンが集まっていて、わずかな活動期間ながら集客力の高さに改めて感心してしまった。“今日がラスト”、その一心を抱えステージ中央に集まったメンバーは全員で円陣を組み、気合いの声を上げる。披露される楽曲は全て本日が最後の演奏だ。それぞれが自分のポジションに立ち、手拍子が止んだ会場には緊張感だけが残った。そして、1曲目『Days』から怒涛のような時間が流れた。
Tatsuya(Vo.)が歌いながら「もっと行こうぜ!もっと上がっていこう!」と何度もオーディエンスに声を掛ける。それは、自分達に言い聞かせているようにも聞こえた。『Push』『Clow』と軽快なロックナンバーが続き、観客も縦に揺れたり横に揺れたり、それぞれ自由に楽しんでいた。MCが始まると、異様なテンションで泣きながら(号泣)「もっとイケるよなシェルター!!!」と叫んだドラムの右京。集まった観客を笑わせていたが、本人はいたって真面目だったはず。
この日のTatsuyaは、一小節を歌う度に「まだまだ上がるだろう」「盛り上がっていこうぜ」「ありがとう」と語りかけていた。おそらく本人も意図せず、思いが溢れていたのだろう。ラストステージというのは、どんなに楽しくても、どんなミスをしても、文字通り最後なので次は無い。だからこそ、演者も観客もありったけの気持ちをぶつける、一番ライブらしいライブになるのかもしれない。
『LIFE』を歌ってから、再度MCへ。A11yourDaysとのことや、全員出身地がバラバラというメンバー4人の出会い、各地での思い出を語り、1年弱の間に濃い時間を過ごしたことが感じられた。まるで兄弟のように仲が良いので「なぜ解散してしまうのだろう」と会場中が思ったことだろう。それでも、まだまだ若い彼らは、人生の次のステージへ行くために別々の道を選んだのだ。
思い出話に花が咲きすぎて、少し長めになってしまったMC(笑)の後、「クッソ遊んで、クッソ頑張って、クッソ辛くて、クッソ楽しかった、全部が詰まった曲」と言い『skyy』を演奏。そして、自分達の一番思い出の曲と言って『Horizon』へ。冒頭、泣いていたTatsuyaだが、オーディエンスの盛り上がりに感化されたのか、最後はずば抜けた歌唱力を披露して、お返しするかのようにファンを沸かしていた。時間を惜しむように長めのチューニングをしてから、ラスト『ONE DAY』。「いつかまたここで会おうぜ!」と言い、4人はこのステージ上に全てを置いていくように、激しく楽器を奏で続けた。そして、バンドマンから二十歳の青年の顔に戻り、集まったファンにお礼を告げステージを降りた。“April Mistがあったから今がある”。メンバー全員がそう思える、輝かしい未来になるように!そう願わずにはいられない。
北の大地よりまたまたいきの良い新人の楽曲(札幌某所「最前線」)が配信リリース
Eggs Curators コラム garan vol.2
ESAKA MUSE主催『HOKUSETSU POPS WAVE』東名阪ツアー2025年2月末より開催決定!
Shibya Sakura Stageでのクリスマスストリートライブが12月13日(金)~24日(火)で開催決定!
Eggsレコメンライブvol.21出演!〜Paper moon Endroll〜
Eggsレコメンライブvol.21出演!〜Norenn〜
Eggsレコメンライブvol.21出演!〜The カンナクラブ〜
Eggsレコメンライブ Vol.21 追加アーティスト決定!
Eggsレコメンライブvol.21出演!〜クレイジーウォウウォ!!〜
利用規約およびプライバシーポリシーを確認し、
同意のうえ登録・ログインしてください。
利用規約およびプライバシーポリシーを確認し、同意のうえ登録・ログインしてください。
アカウント登録はこちら