メから鱗×藍色シティpre『煌めく泪と光の街へ』に潜入!

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レポート:Eggs Photo(メから鱗):若奈 (Twitter @wakaa_02)
Photo(藍色シティ):清水永遠 (Twitter @tore0613)

Eggsは3/6(月)に渋谷Milkywayにて開催されたメから鱗×藍色シティによる2マンライブ『煌めく泪と光の街へ』に潜入した。

今回、TICKETフリーの無銭2マンライブという大きな挑戦をした彼ら。
若き2組が見せてくれる景色はどんなだろうか、期待が高まった。

普段から仲の良い彼らだが、顔合わせでは「勝つ!」とバチバチと闘志を燃やし、円陣を組み気合を入れていた。同世代で互いをライバルと称す2組による2マン、燃えないわけがない。


先攻は「メから鱗」

1曲目は突き抜けるロックナンバー『若人』から開幕。サビの"若人よ愛を叫べ"で会場全体がシンガロングし、イベント序盤から熱い拳があがる。続けて"思い出の歌"『マイブック』では彼らの物語の1ページを刻み、"感謝の歌"『五音』では愛しい人へ感謝を伝えた。いなくなってしまった人に、寂しさでも悲しさでもなく前を向いていると伝えるような力強い演奏は、会場にいる人の心にも、空高くまでもしっかり届いただろう。

MCでは気を遣わない友達で、負けられないライバルである藍色シティへの想いを伝え、ここで観客へ突然のサプライズ。ずっと活動を写真に残し続けてきてくれたカメラマン・若奈ちゃんが卒業、本日が最後の撮影ということで急遽ライブMVを撮影することに。

1曲目の『若人』を改めて演奏し、本番一発勝負の撮影を決行。初の試み、突然の事態にも関わらず会場全体が熱い盛り上がりを見せ、撮影は大成功を収めた。若奈ちゃん今までお疲れ様でした!


続く後半戦では、ライブの定番曲『ジェントリーフラワー』『瞼』を続けて演奏。「かかってこい!」「これから皆をメうろの世界に連れて行きます」と力強い姿に圧倒された。

さらに「僕がなぜギターを持っていないかわかりますか?藍色シティになっちゃいます!」と告げ、藍色シティが先日MVをリリースした楽曲『明晰夢』をカバー。 Vo.はるひの力強く耳に真っ直ぐ飛んでくる歌声、本家にはないロック色強めのギターサウンドを加え、メから鱗にしかできない明晰夢を表現してくれた。


そして最後の曲は彼らの大切な曲『7月の泪』。

学校の軽音部から外に飛び出してそろそろ活動4年目を迎えるメから鱗。
「メンバーも変わり、隣にいたやつも変わり、
 肩を並べてたやつも音楽を辞めた
 もっと一緒にいたかった、もっと一緒にやりたかった、
 でも後ろばかり振り返っていられない

 ガラガラのライブハウスで見てくれたあなたがいたから
 今ここで歌っていられる
 信じてくれたあなたへ
 言葉じゃ伝えられない感謝の気持ちをライブで魅せる」

そんな言葉を届け、最後に全てを尽くしたライブを届けてくれた。

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この日に自身初の東名阪ツアーについても報告し、今後の活動への強い意思を示した彼ら。

誠実で愛に溢れたメから鱗のこれからに目が離せない。



後攻は「藍色シティ」


「ようこそ藍色の街へ」
ノスタルジックなSEで登場から圧倒的な存在感。壮大な世界観、夜明け前の憂いを帯びた空気を醸し出しながら1曲目『夜明け前の月』を演奏。藍色シティの武器であるオートチューンで、いままでのロックな空気感を一変させた。

続くアップテンポナンバー『-HIKARI-』では「いけますかMilkyway」と会場を煽ったかと思いきや、秒針の音、目覚ましの音、瞬時に場面を切り替え披露したのは『city』。年齢以上の漂う色気、ピンボーカルとキーボードが際立つ楽曲で会場全体を揺らした。


MCを終えた中盤戦では『深海の中で』『シナリオ』を続けて演奏。彼らのもう一つの武器であるインストSEを駆使して映画のようにシーンが変化していく。

照明が会場を青い夜空に変えた後に始まった『星月夜』では、「今夜は星が綺麗だね」とぐっと刺さるエモーショナルなサウンドを奏でる。ラスサビの転調では空の星あかりが一層強くなったように感じた。


「マジで最高です、ありがとうございます」と感謝を述べ、ここからは後半戦。生まれた街・東京でのお話し『Tokyo Color』が始まり異様な空気を漂う渋谷Milkyway。続くは新曲『悲劇のシンデレラ』三拍子で一瞬で会場は華麗で激しい舞踏会会場へ。私たちは知らぬ間に迷い込んだこの世界からもう抜け出すことはできないようだ。


最後は『明晰夢』。
"世界"というワードが印象的な歌詞、その言葉の通り、彼らが描く多彩な世界が広がっていくような楽曲で45分間のステージを終えた。

藍色シティの壮大な広い広い世界の中に招かれ、その中の色々な街を垣間見たような、"幻想"という言葉が相応しいステージだった。
この若さで完成された雰囲気を作り出す藍色シティには無限の可能性を感じた。


アンコールでは、まずは藍色シティがメから鱗『7月の泪』のカバーを披露。キーボードが入ることで力強いギターロックだった曲が、皆に寄り添うピアノロックに一変した。

最後はツーマンならではのセッション。Gt.にささふうた(メから鱗)を迎え、決意を込めて、藍色シティの大事な曲『-HIKARI-』を演奏。両バンドのメンバーがステージで歌い、笑顔でこの日の幕を閉じた。


ジャンルも個性も全く違えど、良き友であり負けられないライバルである若き2組の挑戦の1日。今日の日が彼らにとって大きな一歩となったことは間違いない。彼らのこれからの物語にも目が離せない。


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メから鱗
- 北千住発 - 19歳4P『泣き虫系ロックバンド』
東京都 渋谷、下北沢を中心に活動中。
ストレートな歌詞とギターサウンドで想いを届けます。

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藍色シティ
2020年始動、都内を中心に活動中の平均年齢21歳4人組ロックバンド。
『夜に聴きたくなる、爽やかながらもセンチメンタルな曲』をコンセプトに、Vo.あかさかりゅうせいが紡ぎ出す繊細ながらもキャッチーなメロディーと、それを支える多彩なバンドサウンドで大衆を魅了する世界観を表現する。

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