4/5(水) 新宿LOFT / LOFT BAR 『旬は巡る。』5周年×新宿LOFT presents 『ロフトで巡る。』supported by Eggs

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執筆: 篠原良一郎 (https://twitter.com/indiesarrow?s=20)

76.1MHzFMはつかいち /ミュージックバード全国放送中
音楽情報番組インディーズ・アロー / 番組プロデューサー・MC
ライブカメラマン、映像クリエイター
新宿LOFTカメラマン: TAMA(https://twitter.com/tm_livephoto
LOFT BARカメラマン: ヨシハラミズホ(https://twitter.com/_____mm30

編集: 旬は巡る。実行委員会

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下北沢を中心に、数々のライブハウスにてさまざまな試みと共に、
開催をしてきた回遊イベント「旬は巡る。」。
今年で5周年を迎え、記念すべき周年期間の1発目として
4月5日、6日に新宿LOFT共催で2会場2日間往来イベント「ロフトで巡る。」を開催した。
本日は4/5(水)DAY1に当たるライブの様子のレポートとなる。

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・ノユイ
下北沢発ギターロックバンド。なんと現在、たったひとりの正規メンバーという状況。
「いい状況とは言えないけど、それでもやる!」とGt.Vo.サイトウは叫ぶ。
その言葉通り、サポートメンバーを入れての活動とはいえパワフルで、彼がきっちりと全体をまとめ引っ張っていく音を生み出していて、ライブで人を惹きつける十分な魅力を持っていた。
MVを見て歌物として知った人からすると、想像以上にライブではパンクな魅力すら持っていて、ナーバスな感情というのは表現の幅が広く、聞く人の心に寄り添う形もあるならば、それをエネルギーに爆発させる燃料にもなり、その両方をサイトウはその時々に合わせて巧みに表現しているように見えた。なんとかこの正直がベースにあるようなサイトウのバンド表現を、次回は正規メンバーで見てみたいし、おそらくノユイはこのまま終わらないと思う。それくらい前しか見えてない感じがライブでしっかりと伝わったし、何よりも必死さ、この必死で今を繋いでいるとこちらの目を見て問いかけてくる、観客一人一人に約束しているようなライブの熱量がとても印象的で胸を打つものがあった。

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・ORCALAND
東京 下北沢 from 茶沢通り。この言い回しから個性が溢れているなと感じるORCALAND。
「こんなもんじゃないだろ!俺たちの耳はロックのためにしかねぇからさ、腹から声出してくんねぇと聞こえねぇ!」Vo .Gt.大塚が会場を煽る。それくらい迫力も音圧もあるライブを展開してくれたのがこのバンド。メンバーそれぞれにピントを合わせた時、非常に繊細で気遣いある演奏をしてくれていて、サウンドのまとまりや、細かいところでの気持ちよさ、いわゆるうるさいというのとは違って、鼓動が上がるような音を届けてくれていて、それに呼応して、もっとフロアは暑くなるはずだ!声をあげれるはずだ!という煽りとしてこのMCは印象的だった。ただ煽るのではなくて、自分たちが届けようとしているものがわかっている証拠だったからだ。
熱量という言葉は彼らには相応しい。一言、筆のフレーズを届けるためにどんなリズム、メロディーに乗せるのか?それをとことん考えて、バンド全体で表現するためにかなりの試行錯誤と鍛錬をし、その上でライブではとことんメンバーそれぞれも自己表現をしていく。こういうことを実はきちんとやっているというのが彼らのライブの根底にある魅力だと思われ、実直だからこそ直球のメッセージを投げれるというのが彼らの図太さだと感じた。

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・negaeri.
東京発4ピースロック。ライブを見て感じたのはリズム隊に要注目ということ。とにかくリズムが早く正確、ライブ特有の疾走感が凄まじく、リズム体が生み出すグルーブにフロアが瞬く間に飲み込まれていく様が素晴らしかった。POPな楽曲から感じる意外性に満ちたライブが魅力的で、曲の運びもうまく、盛り上がった感情を途切れさせず「このまま行こう!」と彼らが叫び、さらに盛り上がる会場を目にした時の高揚感は、ねがえりにしか出せない空気感に感動。
彼らはライブバンドというのはこういうもんもなんだろうなと感じさせる。その場にいないと良さがわからないものなのだ。確かにMVなどで見せる彼らの音楽性、POPさ、歌声のハイトーンな美しさなど魅力はまだまあある。ただライブを目にしてしまうと、その情熱みなぎる様に意外なほど汗と涙のほうが色濃いバンドなんだと気づかされ、強烈な印象でイメージが覆されるのが気持ちいい。なんというのか、運動部の男の子が試合の後、急にクラスの女子からモテ出すような、アオハルな雰囲気を彼らは持っていた。

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・CASANOVA FISH
今年1月から活動再開。Vo .Gt.西牧、新ドラマーに大森、Ba.矢満は再加入という3ピース。
エモーショナルかつ荒々しいメロディに酔いしれることができる類稀なバンドだ。ライブ後すぐに西牧と会話したのだが、とにかくライブができる状況を楽しんでいる様子で好感。
「全部自由なんで」と暴れ叫びながら、ライブの自由さを堪能しているその姿にまず魅了される。そんな中、意外とメローな楽曲もありナイーブさの炸裂を感じさせるスタイルに、ロック好きには間違いなく刺さる孤独感やはぐれもの感が漂っていて、私自身かなりの好印象を持った。
「最高だと思うから、水曜の夜からライブハウスにいるんだろ?」というVo .Gt.西牧のMCのすれた感じがたまらないのだ。テレキャスとは思えないほどウォームで伸びやかなギターサウンドに酔いつつ「独りぼっちの時間が、いつまでも最高の時間でありますように」という言葉。誰もが抱えている孤独感に突き刺すようなビートに敬意を込めて、彼らのライブに最高の拍手を送ったのだった。

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・MOCKEN
埼玉県、越谷発4ピースロック。とにかく噂の彼ら!いく先々で好印象、大反響となっている、今まさしく要注目な若手バンド。フロアを見れば女の子のファンがしっかりと詰めかけており人気の急上昇っぷりがこういうところからも伺えた。
1つ彼らのライブの良さのポイントを見つけたと思ったのがドラマーうさた。彼のリズムはとてつもなく正確かつパワフルで、ノリのツボをきっちり押さえてくる。このドラムがなければMOCKENの迫力は絶対に生まれていないと確信。彼の巧みなビートが根底にあるからこそメンバー全員が思う存分暴れられるのだ。
Vo.永野の圧倒的爽やかさからくる張り上げた歌声のギャップ。Ba.リョウは思いの外暴れ、ベーアンからジャンプする。Gt.リュウノスケはフロアに飛び出すし、とにかくいい意味で子供っぽさであったり、音楽をやる様にじゃれ合うような可愛さも見え隠れしつつ、とにかく目立つクラスの人気者的な、特有のオーラで縦横無尽なステージを展開しつつ、それをしっかり支えている少し年上のしっかりものDr.うさたという感じが微笑ましくもあり、このバンドもっともっと洗練される、自由に好きなように伸びしろに真っ直ぐに成長すると感じた。MOCKENのライブ、全世代各々の視点で感じることが多いと思う。今まさに要注目である。

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・フィルフリーク
東京発、男女混成ロックバンド。TV番組での楽曲起用など、最近何かと話題のフィルフリーク。彼らのライブはというときちんとした設定を感じさせる内容で、これはVo.Gt.広瀬の世界観が大きく貢献しているように見えたのだが、彼の持つ独特の感覚をこのバンドはうまく表現できるベストなメンバーで構成されているように見えた。そんな中、現在怪我で休養中のGt.小竹にかわり(早く怪我治ってほしい!お大事に!)ЯeaLのGt,Yuriがサポート。この編成は編成でビジュアル的にもよく、下手にKey.Vo.ゆっこにYuriという並びが、上手との対比で男女混成感が出ていていい雰囲気を出していた。Ba.ツカダはある意味ライブの神が降りてきてしまって、機材トラブルに見舞われてしまったのだが、さすがというか、それすらもすぐにライブに取り入れて広瀬がツカダにMCをさせるなど、きちんとした設定で表現したい楽曲があるからこそ、そこに戻せればあとはライブを楽しもう、どれだけ脱線してもいいという、ライブを楽しんでいる感じが終始伝わって見ているこちらもとにかく楽しかった。その証拠に今回私が撮影したKey.Vo.ゆっこの写真は終始笑顔だった。フィルフリークのライブを見ながら、フランスの哲学者アランの言葉を思い出した。「優れた闘士は少しも怯えない。」である。楽しさの裏側にある闘志、この一瞬を楽しめるということは、それだけ強い思いで、届けたいものがるということ。フィルフリークのライブにはそんな優しくも熱い闘志があると感じた。

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翌日4/6(木)DAY2のライブレポートも掲載しますので、是非ご覧ください!

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profile

ノユイ
Gt/Vo サイトウ乃唯
Ba こたろー
Dr かずき

profile

ORCALAND
東京 下北沢 from茶沢通り
Vo/Gt.大塚祥輝Gt.村田京哉 Dr.こーてぃん/Support Ba.おとざわ

profile

ねがえり。
東京 平均年齢22歳4人組バンド「ねがえり。」

profile

CASANOVA FISH
長野県松本市のロックバンド
L→R
メンバー
矢満田奎那 (ベース)2000.1〜
西牧嵩大 (ボーカルギター)1999.2〜
勝田史也 (ドラム)1997.9〜

profile

MOCKEN
埼玉県 越谷発 MOCKEN
居そうで居なかった、まだ誰も知らないロックバンド

profile

フィルフリーク
広瀬とうき(Vocal / Guitar / Acoustic Guitar)
ゆっこ(Vocal / Piano)
小竹巧(Guitar / Chorus)
ツカダユウキ(Bass / Chorus)

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