『ビクターロック祭り 2024』へ出演したtight le fool（タイトルフール）に密着

tight le fool、Eggsオーディションから大舞台へ

11月30日、ビクターエンタテインメント主催のロックフェス『ビクターロック祭り2024』が東京ガーデンシアターで行われた。「ずっとロック、これからもロック。」を合言葉に、これまで春に幕張メッセで開催をしてきた本フェス。本年で10周年を迎えたのを機に開催時期と会場を変え、ライブとライブの間には人気芸人がネタを披露するなど新企画も登場。本稿では、オープニングアクト出演権をかけたオーディション『ワン!チャン!!〜ビクターロック祭り2024への挑戦〜』でグランプリを獲得した福岡在住の4人組ロックバンドtight le foolをピックアップ。ライブレポートのほか、ライブ直後のインタビューもお届けする。

福岡発！tight le foolが見せたコール＆レスポンス

13時に開場。ステージの照明が薄っすらと落とされ、RIKU（Vo./Gt.）、TAKUMI（Gt.）、KENSHIN（Ba.）、RYOTA（Dr.）が登場。ステージ左右のビジョンから「オープニングアクトtight le fool！」と名が告げられると、続々と入場してくる観客から拍手が起こる。「ビクターロック祭り2024、記念すべき10周年。福岡から最強の音を鳴らしに来ました！tight le foolです！よろしく〜！」とRIKUが挨拶をした後に「リフレインガール」をスタート。恋愛のやるせなさを歌いながらも、軽快なリズムを刻むポップナンバーに、多くの観客が手を挙げたり手拍子したりと、思い思いにtight le foolの音楽を楽しんでいた。

ラスサビに差しかかると「初めて僕たちを見てくれる人がほとんどだと思うけど、よかったら僕たちと一緒に内側からtight le foolになっていただきたいと思ってます！コール＆レスポンスお願いできますか！」とRIKUが意気盛んに観客を誘う。ハンドマイクでステージ前に出たRIKUがオーディエンスを煽りに煽ると、次第に声量が増していくレスポンス。最後は3階バルコニーの最後列まで大合唱が響き渡り「最高だぜ〜！」とRIKUが感謝の気持ちをフロアに返した。

tight le foolが宣言した、これからの決意

続く「ラブロマンス」で彼らの演奏はラスト。わずか2曲の演奏ながらもコール＆レスポンスで一体となったステージとフロアは、ワンマンライブの終盤のような熱気が漂う。クリアなハイトーンボイスが心地よくフロアに抜けるRIKU。広々としたステージを自由奔放に動き回るTAKUMIとKENSHIN。安定感のあるドラミングでしっかりリズムを組み立てるRYOTA。アリーナクラスでの演奏が初めてとは思えないほど、全員が肝のすわったパフォーマンスだった。

この日のMCでRIKUは「今日の経験を自信に変えて、もっと高く、tight le foolは上っていきたいと思ってます」と決意を述べた。初めての大舞台で物怖じせず、“はじめまして”のオーディエンスとのコール＆レスポンスで熱烈なグルーヴを作り上げたtight le fool。これから大きく羽ばたく予感をさせる、ポテンシャルの高さを感じたステージだった。

【インタビュー】ライブを終えたtight le foolをキャッチ！

いつものtight le foolの空間を作ることができた

ーーオーディションでグランプリを獲得したときの気持ちを教えてください。

RIKU（Vo./Gt.）：（グランプリが）tight le foolと知って、え！？僕たち…tight le foolだっけ？ってなりました（一同笑）。嬉しさと困惑と緊張と興奮が一気にごちゃごちゃになったけど、素直に嬉しかったです。

KENSHIN（Ba.）：オーディションが終わった後、（グランプリ）いけたんちゃうかな？という手応えを感じていたので、飛び抜けて嬉しかったです。

――今日のライブはどんな気持ちで演奏されましたか？

TAKUMI（Gt.）：大きな会場でライブをするのが初めてで、すごく緊張していたんですけど、お客さんがみんな手を挙げてくれて、とても嬉しかったです。

RYOTA（Dr.）：じつは結構小心者で、（グランプリが）決まってからずっと自分にできるんやろうかって考えていたんです。でも、いざステージに立ってドラムを鳴らしたら、いつものtight le foolの空間を作ることができました。

RIKU：ライブハウスよりもお客さんとの距離が遠いので、絶対後ろの席まで届けよう！って思いました。自分の声の響き方も、びっくりするぐらい気持ちよかったです。

――これからのtight le foolの目標は？

RIKU：これからも大きな会場で音楽を奏でられるようなバンドを目指したい。地球規模で音楽をやれるようになりたいです！

――最後に「Eggs」をご覧の皆さんにメッセージをお願いします。

KENSHIN：Eggsをご覧の皆さん、tight le foolのKENSHINでございます。僕たちの音楽が地球規模になれるよう、僕たちと一緒に進んでいきましょう！……みたいな感じいいんですかね？（一同笑） ――ラジオみたいですね（笑）。

TAKUMI：そういえば、僕たちライターさんからインタビューを受けるのって今回が初めてだった！（笑・一同拍手）。

写真・Rui Hashimoto（SOUND SHOOTER）、Norito Ohazama（SOUND SHOOTER）／文・橋本恵理子