Eggsレコメンライブ Vol.22出演者をチェック！

コラム

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2020年から定期的に行われている『Eggsレコメンライブ』は、インディーズアーティストを発掘し早耳リスナーにレコメンドするイベントである。東京をメインに、名古屋、大阪、福岡でも開催されてきた。Eggsスタッフが純粋に“オススメしたい！”と思うアーティストに出演してもらう本イベントは、いうなれば “インディーズシーンを応援したい”というEggsのスタンスが、そのまま形になっているイベントでもある。ジャンルを問わず、様々なアーティストが出演するのも醍醐味。無料生配信やアーカイブでダイジェスト配信も積極的に行うなど、多様化するニーズに対し、フレキシブルにアクションを起こしているところにもEggsスタッフの熱意を感じる。

2025年初のレコメンライブとなる『Eggsレコメンライブ Vol.22』が、2月12日に下北沢DaisyBarで開催される。その出演アーティストを紹介しよう。

群馬発！美しいメロディー、ボーカルワークが魅力のThe Gentle Flower.（ザ・ジェントルフラワー）

The Gentle Flower.は群馬県出身の4ピースバンド。繊細で美しいメロディーを丁寧なバンドアンサンブルで鳴らし、一音ずつ聴く者にしっかり刻み付けていく実力を持っている。空白まで意識したような緻密なアレンジで、楽曲に深みと広がりをもたらしている。ミディアムチューンが印象に残るバンドだが、アップチューンではリズムアプローチの多彩さに驚く。曲毎にアプローチを変えて楽曲に表情を加えるボーカルワークにも注目だ。歌詞もシンプルながら美しい日本語が随所に使われており、歌詞とサウンドを合わせ、自分たちの表現したい世界を明確に音像にしている。

埼玉を拠点に活動するAdam's miss（アダムスミス）が持つ独特の高い中毒性

Adam's missは、新潟発で現在は埼玉県を拠点に活動する4ピースバンドである。ポップ、ロック、パンク、オルタナティブなどが感じられるサウンドアプローチ、トリッキーな要素とポップな要素が同居するメロディーが魅力だ。メンバー個々のルーツの多彩さを活かした曲作りをしていることが窺える。ライブ活動も精力的に行っている。人間の普遍的なテーマでもある“愛”について多角的かつ深く考察していることが伺える歌詞もいい。歌詞の言葉選び、メロディーの乗せ方、ボーカルのファルセットなど、個性あるフックが満載で非常に中毒性の高い音楽性を持っている。

Eggsランキング上位常連の本領発揮に期待大!!福岡発のno more（ノーモア）

no moreは、福岡を拠点に活動するロックバンドである。Eggs内のアーティストランキング、楽曲ランキングなどの上位の常連で、根強い人気を博している。ストレートなバンドサウンドを中心としながらも、曲調のバリエーションも増えて来ており、著しい成長が感じられる。喉をしっかり開いてトーンを伸ばすことができるボーカルがいい。メロディーと言葉の意味をしっかり届ける歌声、ダイナミズムと繊細さの両方を備えたバンドアンサンブルが魅力で、聴く者を一瞬で射貫く。バンドの結成2周年ライブを収めたDVDを発売するなど、アイデアを実現する行動力も魅力だ。

新潟出身のreco（レコ）。優雅さと迫力あるバンドアンサンブルが魅力

recoは“浮気相手みたいなバンド。寂しくなったら聴きにきて。”をキャッチコピーに据えた新潟発のバンドだ。ポップやギターロックを基盤としたサウンドの持ち味は、美しく輝くようなメロディーと疾走感あるバンドアンサンブル。ギターソロひとつとっても、優雅さと迫力が同時に感じられる。テクニックに裏付けされた緻密なアレンジと、サウンド全体の瑞々しさが最高のバランスで共存しているのがこのバンドの個性で最大の魅力。メンバーそれぞれが、メロディーを活かすために在るべき音を鳴らしているからだろう。歌詞の描写にも曲毎にバリエーションが感じられ、このバンドの懐の深さを感じる。

文・伊藤亜希