Cataの1stフルアルバム『あまりにも小さい』が2025年2月6日にリリースされ、その記念公演「あまりにも小さい」が2月8日、下北沢ERAで開催された。活動休止を控える中で行われたこのライブは、単なる一区切りではなく、Cataが歩んできた道の集大成であり、新たな音楽の始まりを感じさせるものだった。
Cataの音楽が響くたびに、「やりたい音楽を全部やる」という意志が強く刻まれていく。オルタナティブ、ポストロック、エモ、ポップ――どのジャンルにも収まりきらない音が次々と織り交ぜられ、その一音ごとの変化に耳を傾けるうちに、聴く者はその深みと広がりにどんどん引き込まれていった。
松本の歌詞は、日常に埋もれがちな瞬間の美しさを掬い上げ、聴く者に深い思索と感情の波をもたらす。時に静かに、爆発的なエネルギーが解放される瞬間もある。その音の流れに身を任せながら、歌詞が持つリアルさと普遍性に圧倒される。Cataの音楽が多くのリスナーに愛される理由は、その幅広い音楽性だけでなく、何気ない瞬間や心の機微を丁寧に歌詞へと落とし込んでいる点にあるのだろう。
この日のライブでは、次に何が起こるのか、どんな音が待っているのか、観客がその展開を心待ちにしているのが伝わってきた。Cataの音楽が自由であるからこそ、聴く側もまた、その変化を求め、追いかけている。そして、Cataがひとつひとつの音を使ってリスナーと共に新しい風景を描いているかのように、会場の空気は次第にひとつにまとまっていった。
ライブが終わる頃、名残惜しさが残った。しかし、それ以上に「また帰ってくるだろう」という予感が強く胸に刻まれる。活動休止を前に見せてくれたCataの音楽。その続きを、またいつか目の当たりにする日がきっと来る。そう確信させてくれる、そんなライブだった。
文・下北沢ERA 長田一祈
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