『Eggs Presents FIMMIGRM - AI Music Lab. -』
ワークショップレポート
2023.3.4にレコチョクにて『Eggs Presents FIMMIGRM - AI Music Lab. -』が開催された。 7組のアーティストが、AI作曲エンジン「FIMMIGRM」を使いAIとの共創の可能性を探るワークショップだ。生楽器や打ち込み、サンプリングなど、様々なスタイルを持つ アーティスト達がどのようにAIと共に楽曲を作り上げるのか。 ワークショップではそのプロセスを含めて成果を共有し合うことで、 多くの発見の機会となった。「人がAIの力を借りながら新たなクリエイティブを制作する」 という理想がすでに現実のものになりつつ中で、 希望的観測を見出すターニングポイントであったと言える 本ワークショップ。その様子をレポートしていく。
FIMMIGRMとは?
FIMMIGRM(フィミグラム)は卓越したヒットソングのトラックを分析・学習させた、AI作曲エンジンです。ワンクリックすれば、AIが自動で作曲。ハイクオリティなオリジナル曲がメロディの類似なくつくれます。
ワークショップの流れ
尺 : 15~60秒
制限時間 : 3時間
STEP01
AI GENERATE
作曲AI FIMMIGRMで曲をジェネレート。
作曲AI FIMMIGRMを使用してメロディを生成し、生成した楽曲の中から気に入ったものをピックアップ。 FIMMIGRMはワンクリックすれば、AIが自動で作曲。あらかじめジャンルやキー、BPMなどを設定してからジェネレートすることも可能。
STEP02
COMPOSE
生成したメロディで作曲。
DAWでアレンジするも良し、耳コピしてアコギで弾き語るも良し、生成したメロディにそのままボーカルやラップを乗せるも良し、制作の仕方は自由自在。 FIMMIGRMをそのまま流用せずに、インスピレーションの種として使うことも。
STEP03
PRESENTATION
3時間経過、いよいよ制作楽曲を発表。
AI(FIMMIGRM)をどのように使用し、どのような思考プロセスを辿って制作を進めたか、トラックメイクにおける具体的な制作プロセスを発表。トライしてみての感想、気づきを皆でシェア。
参加アーティストによる作品発表、
FIMMIGRMを使った感想をご紹介。
いつもは2日くらいで
ここまで仕上げているものが、
3時間でできた。
自分の手ぐせが抜けた。いつもは2日くらいでここまで仕上げているものが3時間でできた。誰かと作業するのも良いがAIが今後は良いパートナーになると感じ、びっくりした。もっと役に立たないものだと思っていたが、思ったより自分のイメージが膨らんだ。AIと一緒にやっていた感じがした。
FIMMIGRMでジェネレートしたジャンル:
Emotional/Bright、Simple
制作プロセス:
「友達から『東京に引っ越して寂しくなって電車で号泣した』という話を聞いたのでそれをもとに作った」とコメント。FIMMIGRMで生成されたコードとメロディをA〜Bメロに使用し、そこから自身のイマジネーションが膨らんだので、サビは自身でゼロから作成。AIを使用することにより、いつも何日もかかる作業が数時間でできたと驚きを語る。
AIという5人目のメンバーと
気軽に制作できる感覚を覚えた。
AIは難しそうなものだと思っていたが、実際に使ってみると、音楽制作を手助けするツールとして身近に感じることができた。いろんなジャンルをとりあえずダウンロードしてみて、そこから自分の好みに合った音やコード感のものを選んだ。普段は4人でバンド活動をしていて、自分で弾き語りをしてから制作してDAWで音をつけることが多いが、今回はAIという5人目のメンバーと気軽に制作できる感覚を覚えた。
FIMMIGRMでジェネレートしたジャンル:
Pop/Dark、Simple
制作プロセス:
「Simpleで作らせた単純なコードをまずはいじらずに使おうと思ったが、これだけだと足りないと思ったので逆再生して使用したり、複数のAI音源を組み合わせて重ねたり、アイディアを広げて制作した」と解説。Bメロ的なパートはAIが作った「Pop/Dark」などのものを切り貼りし、サビ前の急展開については「Simple」で作ったものを2つ重ねてコードを一つにしたそうだ。
アイデアが浮かばなくなった時に、
メロディ部分を使っていきたいと感じた。
メロディが最初から作られているので、イチから作らなくていいのが手軽だった。ソロのアーティストの作曲でマンネリになってしまう時にAIが手助けをしてくれると感じた。人だと言いづらいことでもAIだと問題ない。アイデアが浮かばなくなった時に、メロディ部分を使っていきたいと感じた。
FIMMIGRMでジェネレートしたジャンル:
Singer/Simple
制作プロセス:
採用したFIMMIGRMの楽曲は頭のメロディが気に入ったので部分的に使おうと思った。生成されたメロディを歌メロに使おうとしたが、規則性がないためアレンジして使い回すことを選択した。コード進行はオリジナルで作っていったものの、そこまで手間を感じなかった。
AIからサンプリングしたんだ、と
言えるようになるのはセンセーションで
かっこいい。
元々打ち込みとサンプリングを使うが、いつもクセの強いサンプルを使うことが多い。生成したサンプルの中にはいい意味で変な物が入っているので、そういう意味では使いやすいと思った。AIからサンプリングしたんだ、と言えるようになるのはセンセーションでかっこいい。
FIMMIGRMでジェネレートしたジャンル:
Pop/Dark、Simple
制作プロセス:
「最初にあるデータからコードだけを抜いてサンプラーに入れて、コードを2個ずつパッドに入れて音程も操作して音感もローファイっぽい感じに変えて、前半と後半でコードの順番を変えたり抑揚をつける形にした」と、サンプリングの素材としてAI楽曲をオリジナルのものに作り直し、活かす形で制作に取り組んだ。
自分でコードを付けていくことで
自分の感情に引き込めると気づいた。
最初はAIが生成した楽曲には感情がないから、人工的なものが出てくるんじゃないかという不安があったが、自分でコードを付けていくことで自分の感情に引き込めると気づいた。
FIMMIGRMでジェネレートしたジャンル:
Singer/Simple
制作プロセス:
「シティっぽい方向に行く人が多いかなとおもったので、武蔵野っぽい感じを出してみようと思った」とコメント。AIで生成されたメロディ部分を参考にし、曲を組み立てた。コード進行は、なかなか帰り道っぽいものが生成できなかったので、アーティスト自身が大切にされている、人間のエモーショナル部分を表現するために自身で作成した。
予想以上に自分のためになった。
無限に出せるという気楽さと、思った以上にクオリティの高い物が生成されるのだと感じた。最初は手助けになってくれれば良いなと思っていたが、予想以上に自分のためになった。
FIMMIGRMでジェネレートしたジャンル:
Emotional/Dark、Simple
制作プロセス:
「最初はAIと一緒に作曲することに難しさを覚えてなかなか作業が進まなかったが、途中から普段通りやればいいんだと思い、とりあえずコード進行をほぼほぼ使ってみて、自分好みの雰囲気にアレンジしていった」と語った。AIで生成されたコード進行を活かす形での活用を見出した。
AIと人間が切磋琢磨して良い音楽が
残っていけば良いと感じている。
AIで出てきた楽曲でメロっぽいものをリフにしたり、リフっぽいものをメロにしたり、特にアレンジ部分でアイデアにつながると思った。AIと人間が切磋琢磨して良い音楽が残っていけば良いと感じている。
FIMMIGRMでジェネレートしたジャンル:
Pop/Techno、Simple
制作プロセス:
「テーマが『TOKYO』だったので、それならYMOでしょ。ならBPMは128だなと思って作り始めた」続いて、「作っていく中でUKガラージっぽいものにしようかと思ったけど、メロっぽいものをリフにしたり、リフっぽいものをメロにしたり、かならずしも出てくるものをそのまま使う訳ではなかった」と語った。自分のなかで用途を変えて使うことも、AI生成楽曲の活かし方であることを証明してくれた。
君もAIに手伝って
もらって
作曲しよう。
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※年間プラン契約の方のみの特典です。契約期間1年間のうち6ヶ月分が無料となります。
クーポンの利用方法 :
- FIMMIGRMウェブサイトにアクセス。
- FIMMIGRMアカウント登録後、プラン契約画面のプロモーションコードを追加をクリックし
「eggs01lab」
と、入力ください。
登録はこちら : https://fimmigrm.com/app/signup/
クーポン配布期限 : 2023年5月31日
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