グランプリに輝いたのは高校2年生16歳のリツキ。
三次ライブ審査が人生で初めてのライブとなり、人生2度目となるファイナルステージでのライブで見事頂点に！不純物のないストレートな歌詞、飾り気のない歌い方、無心にかき鳴らすギターの音…心地よい緊張感に包まれ会場全体が息を呑みました。
たった一人で文字通り大舞台に立っているのだけど、リツキにはこのぐらい大きいステージが似合うと感じさせるパフォーマンスでした。
作り出しているのではなく内側から才能がにじみ出てしまうステージ。これは1000年に一度の逸材かも知れません！

名古屋の幼馴染4人組SomeLifeはお調子者でかっこよくてちょっとチャラい、クラスの人気者のような4人。
しかしひとたびステージに立つと表情は一変。リズム隊のズシズシ攻めてくる低音は本当にカッコイイ！の一言だし、キレッキレのギターリフの合間を縫って絡むMCはリズミカルで心地いい。
ラップを織り交ぜた歌詞は言葉数も多く歌いこなすのは相当難しいのだけど、Vo.DAIYA-TANはいとも簡単に歌い上げてしまう。
あれ？今日ってSomeLifeのワンマンだったっけ！？と言いたくなるほど安定感のあるステージ。生み出されるグルーヴはまさにプロの仕事。
終始おちゃらけている4人だけど、時折口にする音楽の話からは熱い情熱を感じることができ、意志の強さを感じました。
名古屋の陽気なお兄ちゃんが日本を代表するアーティストになる日は遠くないはず。

ファイナリストのトリとして8組目にライブをした栃木県3ピースのSUNNY CAR WASH、通称サニカー。
プログラムも進み少し気だるい夏の午後の雰囲気漂う中、始まった瞬間、圧倒的な存在感で会場の空気が変わりました。
Vo.Adamの体全体で表現する全力のパフォーマンス。なりふり構わず世界に入り込んで演奏するBa.ハネダゴウ。そしてそんな二人を的確に先導するDr.うね。
粗削りに突っ走る姿は"青春系"ともいわれますが、キャッチ―な楽曲の裏で繰り広げられる歌詞の世界がとても深い。
「夢を見ているんだ！！」とシャウトする姿に誰もが自分の思いを重ね合わせたことでしょう。