歌詞

息をひとつ吐いて　潮の香りがした 夏のはじまりを 背中で聞いたような 白く霞む波が 跳ねて笑顔みせた 素足触れるたび 何か解けていく 揺れる水面 空が落ちて 君の髪が 光解く 風に紛れ 名前呼んだ 波に任せ 届けばいい この夏が終わってしまうこと 同じ夏は二度と来ないこと 気づかないふりをして ただ波は寄せていたんだ この夏が終わってしまうこと 同じ夏は二度と来ないこと 気づかないふりをして ただ君と笑っていたんだ 靴を脱いで歩く 熱を帯びた欠片 光を宿した 記憶の一雫 遠く浮かぶ文字は 僕も君も読めない でもそれでいいんだ きっと気づいていた 時間の縁 笑った声 胸の奥で まだ揺れてる この一瞬 この世界が 波に任せ 届けばいい この夏が終わってしまうこと 同じ夏は二度と来ないこと 気づかないふりをして ただ影を重ねていたんだ この夏が終わってしまうこと 同じ夏は二度と来ないこと 気づかないふりをして ただ君と揺れていたんだ 帰りの窓に映る空は 数分前と色を変えて 届かなかった言葉のおつりが 潮の香り この夏が終わってしまうこと 同じ夏は二度と来ないこと 気づかないふりをして ただ波は寄せていたんだ この夏が終わってしまうこと 同じ夏は二度と来ないこと 気づかないふりをして ただ君と揺れていたんだ