8月26日にOSAKA MUSEにて「心斎橋アーティスト見本市2025」が開催されました。
OSAKA MUSE(ライブハウス)、Eggs(音楽プラットフォーム)、myh records(レーベル)、遊津場(音楽ライター)という立場の違う4人の音楽関係者が今見せたい最高なアーティストを持ち寄るイベントで、今年で4回目。それはゲーム業界で言うなら東京ゲームショウ、ファッションで言うならパリコレとOSAKA MUSE担当者は例え、この日のトリを務めたtoybeeの冨塚大地(Gt.Vo)もMCで「良いバンド出過ぎてビックリした!良いアーティストの音楽が集まるここはもはや万博!関西万博・OSAKA MUSEパビリオンだ!」と言うほど盛り上がった1日を、即レポ風でお伝えします。
※これ書いている遊津場も主催者業務をしている1人だったので細かく書けなくてすみません!
ろぜっと°(O.A)

まだ結成して1年未満の超新星が鳴らしたのは、聴いたらすぐにそれと分かる”FANTSY POP”。鮮やかな照明に合う多彩な楽曲と、べこうき(Vo)の指先までしっかり力を込めたステージングで、次第にハンズアップする人やクラップする人が増えていく。
このFANTSY POPが届けたいのは現実逃避ではなく、あの頃の青春に負けないキラキラとした感情。その思いを込めた甘酸っぱいナンバー『ラブリズム』によって、キラキラを超えて、ろぜっと°に恋した人が増えたのは、最後の『Fly so high』で飛び跳ねる人の数が証明していた。
ガラガラのOSAKA MUSEでのライブを見たブッカーが与えたチャンスに、しっかり応えたライブだった。ろぜっと°の冒険はこれからだ。
setlist
- 01. エッグハンター
- 02. エンドヒーロー
- 03. Cosmos23
- 04. ラブリズム
- 05. Fly so high
no more

1曲目バラードナンバー『会いたい』でしっとりと包み込んだ後は軽快なポップチューンを続けた。がみ(Ba)、ばやし(Dr)、ひろと(Sup.Gt)の3人の演奏、くに(Vo)のフロアとコミュニケーション取りながらの歌唱はとにかく楽しそうで、彼らが音を鳴らしたり、くにがマイクを持つと、毎回「何かが起こりそう」というワクワクした気分にさせてくれたし、クラップやコール&レスポンスでは「一緒にライブを作ってる!」という気持ちに強くさせてくれた。そして最後は音楽の力を信じる心と、最大限の愛を込めた応援歌『笑われた夢』で勇気をしっかり与えて終了した。
ちなみに他の出演者のライブも、メンバーは常にとても楽しんでいた(マネージャーさんも)。MUSIC LOVERSな彼らと今後も音楽を楽しもう。
setlist
- 01. 会いたい
- 02. ROCKLOCK
- 03. 君よりの心
- 04. サマーナイト
- 05. 僕が君を僕のように愛すから
- 06. 笑われた夢
cupid tem

この日が初ライブ!そんな最初で最後な1日を目撃しようと多くの人の注目を集めた彼女達は、その”ロリポップ系バンド”というコンセプト通りのキュートな帽子を被り、ギャルピを決めて演奏開始。
その音楽はもちろんキュートな側面もありつつ、焼き鳥(Ba.Vo)のセンスの光る言葉のリズム、力強いるなぴ(Dr)のドラム、ジュニア(Sup.Gt)のハードロックな音で、ただ甘いだけではない様々なスパイスも効いた音楽が続いて、ナニコレ悪魔的〜👿バリハマるんですけど〜!
そして関係者が期待(不安)していた焼き鳥とるなぴによる留まることのないマシンガントークのMCもしっかり炸裂。まぁ1分押しくらいならいいでしょう。
配信済みの3曲はライブでもしっかり盛り上がったし、未配信の3曲も個性があって全国の方の耳に届く日が待ち遠しい。上々のデビュー戦だった。
setlist
- 01. gotcha!
- 02. ロリポップ
- 03. Rock me!
- 04. take 1
- 05. LUCKY SONG
- 06. きるみーべいびー
Lala

初のサポートキーボードの蘭珠を迎えた4人編成でのライブとなったLala。積み重ねてきたライブ数を感じさせる鍛え上げられたギターロックに、蘭珠のキーボードもただ彩りを加えるお淑やかなだけではない、エモーショナルを加速させるキーボードだったから、会場の隅々までLalaの音楽がより早く澄み渡った印象を持った。
ayaho(Vo.Gt)の常に本当だけでぶつかってくるようなボーカルは今日も光っていたし、TAKETO(Gt)もギターソロで存在感を示していたが、この日はYUMEKA(Dr)がcupid temのるなぴに負けてられないとMCを行ったのは1つのハイライト(ブッキングライブでは異例とのこと)。いろんな意味で新しい姿を見せたこの日のLalaは、これからも貪欲にいろんな挑戦をしていくんだろうな。
setlist
- 01. Jelousy
- 02. メンヘララブストーリー
- 03. 泣いてばっかだったな
- 04. 死にものぐるいで恋をしていた
- 05. ほろ酔い
iCO

トリ前は初関西ライブとなるiCO。
めくるめく激しいメロディーの応酬。ストーリー性のある楽曲を吉國唯(Vo.Gt)が時に強く、時に切なく歌い上げる。その合わさりから生まれる鮮烈な音圧は、初関西でも関係なくフロアを熱狂に包み込む。そこに全力で応えるフロアを見て本人達も楽しくなりすぎたらしく、攻撃的なキラーチューン『DAYBREAK IT』も、今回すごく多幸感があるように感じたし、シンガロングのある『青に酔う』となればもうそれはカンスト。待ちわびた心を互いに震わせ続け、命を輝き散らした30分だった。
初めてとは思えないくらい照明や音響との相性が抜群だったOSAKA MUSEには是非またすぐ帰ってきてほしい。初関西ワンマンライブとか絶対似合うぞ。
setlist
- 01. 果実のとりこ
- 02. DAT
- 03. Magnus
- 04. バラル
- 05. DAYBREAK IT
- 06. 青に酔う
toybee

トリはtoybee。これまでの5組のライブをしっかり受け止めつつ、真っ正面から本気のロックンロールでぶつかっていくその姿からは”馬力”をとにかく感じた。長い間ロックンロールという世界をその足で泥臭く1歩ずつ歩いてきたからこそ、洗練され余計な贅肉のないまま力強くかき鳴らす音には、ちょっとやそっとでは出せない輝きがあった。アッパーなチューン多めだったことも含め、まさに競走馬のような美しいフォルムの音楽が駆け抜けた。
最後はあなたの一生に寄り添う音楽を作るロックンローラーを代表して、『全米は泣かない』を届けた。またその足がどうしても動かなくなった時は素晴らしい音楽がこんなに溢れていることを思い出してほしい。そして12月5日、同じ場所で行われるtoybee初の大阪ワンマンで待ち合わせだ!
■文:遊津場(X: @sakidori_yutuba)
■撮影:圓札有柚(X: @osatsu__ayu)
setlist
- 01. 惑星タブリス
- 02. 道化師のラブソング
- 03. Summer escape
- 04. Golden Age
- 05. Teenage Black
- 06. 全米は泣かない











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