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下北沢を拠点に活動するバンドi4が「サイレン」を発表

下北沢を拠点に活動するバンドi4が「サイレン」を発表

2024/12/13

下北沢が拠点。インディーズ界のニューカマーi4の魅力とは?

東京を拠点に活動する若手ロックバンドi4。メンバーは、大学時代のサークル仲間である平井春也(Vo.)、あきのり(Gt.)、川久保拓海(Ba.)、Hay(Dr.)の4人だ。各メンバーのInstagramやHay(Dr.)のYouTubeでは、松任谷由実や大石昌良、Oasisほか、彼らが影響を受けたアーティストの楽曲を弾き語りやドラミングで公開している。また、下北沢を中心に対バンライブにも精力的に出演し始めてはいるが、現在、これ以外の彼らのプロフィールは謎である。最新曲「サイレン」と既発の2曲を通して、注目のニューカマーを探る。

3曲目の音源「サイレン」でi4が見せた新境地とは?

i4は10ヶ月という短いスパンでバラエティに富んだ3曲を立て続けに配信。まず、2023年12月にリリースされた「i love me」は、The Beatlesを彷彿とさせるスタイリッシュで爽快さもあるミドルナンバー。2024年2月に発表された「幽霊」は、くるりやフジファブリックにも通ずる憂いあるメロディラインと、サビの高音で滑らかに響くファルセットが心地よく耳に残る1曲だ。そして同年10月16日にリリースされた最新曲「サイレン」はアップテンポなお祭りナンバーで、サビ頭で盆踊りさながらに“ハイヤ〜”と叫ぶユーモラスな掛け声と、サビの高音を高らかに歌い上げる地声がパワフルでエモい。「i love me」とも「幽霊」とも違うリズミカルなサウンドの「サイレン」を聞くと、彼らの楽曲の振り幅が着実に広がっていることが分かる。正直、本格的な活動を始めたばかりにも関わらず、10ヶ月の短いスパンで多彩なアウトプットができることに驚いた。一方、3曲に共通するのは、風情のある日本語詞と随所に組み込まれた韻を踏む歌詞だ。きっとi4は言葉のディテールを大事にしているバンドなのだろう。歌詞では一貫したスタイルを見せつつも、曲ごとに異なる表情を魅せ、3曲目で「サイレン」というアッパーな新境地を開いたi4。まだまだスポンジの吸収力の大きな彼らが生み出す次作が、今から楽しみだ。