2022年結成、熊本の4人組エモバンドfuturina(フューチュリナ)。イブキ(Vo./ Gt.)、アサト(Gt.)、ナナミ(Ba.)、アヤノ(Dr.)に話を聞きました。
ライブで手ごたえを感じて、自然に「アルバムを作ろう」ってなった
──2025年11月20日リリースの1stフルアルバム『Uncertain future』は、どんなアルバムになりましたか?
アサト:元々アルバムのコンセプトがあって曲を作ったわけじゃなくて、すでにできあがっている曲を収録したので、今のバンドの色が自然と出たアルバムになりました。どうですかね?
アヤノ:同意です!(一同笑)
──アルバムを作ろうと思ったきっかけは何ですか?
アサト:アルバムを作ろうとなった時、収録した曲は全部できあがってて、ライブで披露してたんです。2024年11月にSHONEN BATっていうスペインのエモバンドが『Shonen Bat Japan tour 2024』ってイベントで、熊本に来てくれて。私たちも共演させてもらったんですけど、その時のライブが楽しくて手応えを感じたんだと思う。ライブが終わってから自然と「アルバム作りたいね」っていう話になったと記憶してます。
アヤノ:ありましたね。私もそんな記憶です。
──2024年から加入した、イブキさんの歌声により、曲作りに変化はありましたか?
アサト:前までは歌が少ない曲とかもあったんですけど、イブキちゃんの声に合わせて曲も変わってるんじゃないかなと思います。
──バンドアレンジはいかがですか?
アサト:バンドアレンジも最初のほうにできた曲とは変わってきてると思います。お互いの共通言語が増えて、一緒にやっていくにつれてどんどん共有しやすくなっていって。私が曲の元を作って、ドラムとかベースのアレンジはアヤノとナナミに任せてます。
アヤノ:前のボーカルの子がちょっと遠くに住んでいたので、単純に練習で合わせる機会が少なかったんです。イブキちゃんに変わってからは、前より練習の機会が増えましたね。そういう中で、自然とこうしたいっていうのが前より出てきて、感情的なドラムを叩くようになったと自分では思います。
──ナナミさんはいかがですか?今作の中で1番最初にベースから始まる曲ありますよね。Sonic Youthみたいだと思いました。
ナナミ:ほんとですか!私、学祭でSonic Youthをコピーしたことがあるので、Sonic Youthって出てきてすごくびっくりしました(笑)。アヤノさんも言ってた通り、この4人で練習やライブをたくさん重ねることが多くなったので、感情を込めて演奏するようになって、ライブもすごく楽しくなってきました。それが自分の中での変化かなと思います。
──それはバンドを続けていく中ではポジティブな変化ですよね。イブキさんは、ご自分の歌声に対してどういう印象を持たれてますか?
イブキ:futurinaに加入するまではエモとかパンク系とか、大きい声を出すバンドをあんまりやっていませんでした。自分ではソフトな感じの歌声だと思っているので、futurinaに入ってから力強さを意識しつつ歌っています。新しい自分のジャンルを発見しましたね。
──イブキさんの声はバンドサウンドのレイヤーがいくら多くなっても埋もれない印象でした。
イブキ:本当ですか?(照)
イブキが歌詞を書いた「Negative reaction」。タイトルとサウンドに合うように考えていった
──個人的にどうしても聞きたい曲をピックアップしました。7曲目の「Negative reaction」はどういうアイデアから曲作りをされたんですか?
アサト:ボーカルがイブキちゃんに変わってから去年の夏ぐらいにできた曲です。それまであった曲とは違う感じの曲を作ろうと思って。最初は歌自体のイメージはなくて、アレンジの部分のアイデアが先に浮かびました。今までの曲はほとんどリフ的な感じでアルペジオから作る曲が多かったんですけど、アルペジオを一切弾かないで、歪んだギターで低音を刻むような曲を作ろうと思いました。歌が最後まで思いつかなかったんで、イブキちゃんに「歌詞をつけてみる?」って感じで、めっちゃ無茶ぶりを(一同笑)
──イブキさん、そう言われた時に最初に浮かんだイメージは何だったんですか?
イブキ:アサトさんとアヤノさんと3人でスタジオに入ってた時に、「この辺りにフレーズが入るような感じがいいね」っていうのは決めてて、1回持ち帰って考えました。先に決まっていた「Negative reaction」の曲名とかサウンドに合うよう意識して歌詞をつけましたね。
──8曲目の「Park avenue」はどうやって曲作りをされましたか?
アサト:「Park avenue」は前のボーカルがまだメンバーだった時にできた曲ですね。元々、前のボーカルの子と4人でバンドを結成して、初めてのライブに向けて作った曲です。
アヤノ:そうです、そうです。曲ができるより前にもライブの日程が決まっていたので。
アサト:そうだね。それに向けて半年ぐらいかけて5曲ぐらい作った中の1曲ですね。
──制作時期の異なる「Negative reaction」と「Park avenue」が並んで収録されていても違和感がないですよね。今の自分たちのモードにアレンジを変えたりしたんですか?
アサト:このアルバムの曲は、全部一気にレコーディングをしたわけじゃなくて、それぞれ全然違う時期に録った曲なんです。アルバムを作るにあたって、バンドのサウンド自体は録り直してないんです。でもミックスはやり直しました。昔の曲はボーカルを録り直したので、最近の曲に合わせる形でミックスを修正したって感じですね。
──ボーカルを録り直す時に何か意識したことはありました?
イブキ:前のボーカルの方の雰囲気を損なうことなく、自分を出せればいいかなと思って。観客としてライブを見ていた加入以前のfuturinaもすごく好きだったので、元のボーカルの方のイメージを参考にしながら録りましたね。
アヤノ:私も質問していいですか?イブキちゃん(一同笑)。参考にしたのは前のボーカルの曲だけなのか、最近できた曲も前のボーカルを意識しているのか、どっち?
イブキ:前のボーカルの方の曲だけ意識しました。

futurina(フューチュリナ)が拠点とする熊本のライブハウスシーンについて
──拠点とする熊本では、どんなライブをされていますか?
アサト:やっぱり地方なので、ジャンルに縛られずにいろんなバンドと対バンすることが多いです。
アヤノ:ありがたいことに遠征をすると反響をいただくことが多いんですけど、地元は個性の強いバンドがたくさんいるんですよ(苦笑)。
──futurinaさんの音像もとても個性的ですよ(笑)。
磯貝(GIGGSスタッフ / バンドMIRRORのベーシスト):2025年11月2日に下北沢SPREADでスプリットリリースのレコ発をされてましたよね。その時、CIGARETTEMANのカバーをしていたじゃないですか。CIGARETTEMANは世代ではないと思うし、サブスクリプションで配信されてるのは誰かのスプリットか何かだけですし、よっぽど掘らないと辿りつかないバンドだと思いますが、どうしてカバーをされたんですか?
アサト:サブスクではスプリットのやつが1、2曲ぐらい上がってますね(笑)。11月2日は、「ライブでカバーを1曲やりたいね」みたいな話になって。good luck with your funとyouthっていう名古屋のバンドも出演してくれたので、せっかくなら名古屋のバンドをカバーしようかみたいな流れで、私が元々好きなCIGARETTEMANをカバーすることになりました。
──CIGARETTEMANを好きになったきっかけは何だったんですか?
アサト:CIGARETTEMAN はSnuffy Smileからリリースしてますよね。Snuffy Smile周りのパンクバンドを、2、3年前ぐらいから聴き始めたんです。
磯貝:Three Minute Movieとかですよね。
アサト:そうです。あと、I EXCUSEとかInternational Jet Setとか。
磯貝:マジか、マニアックすぎ(爆笑)。
アサト:あとthe PRACTICEの方の前のバンド…
アサト・アヤノ:SCREAMING FAT RAT!
アサト:その中でCIGARETTEMANは自分たちでカバーしたいなと思ったバンドです。
磯貝:だいぶ掘るんですね、音楽を。
アサト:そうですね。そこまでじゃないですけど、いろいろ聞いてはいます。
──レーベル買いをされるってことですか?
アサト:そうですね、レーベルで調べて出てきたって感じです。
──みなさん、音楽を聴くのも大好きなんですね。
アヤノ:私とイブキとナナミのいた大学のサークルは、毎週金曜日に誰かの家に行って、YouTubeで音楽を流して全く知らない音楽を1曲ずつ流してたりしてました。
futurina(フューチュリナ)が描く未来。インディーズバンドへのメッセージ
──今後の活動への意気込みを教えてください。
アサト:先日リリースさせていただいたアルバム『Uncertain future』を持って、来年はいろんなところにライブをしに行きたいなっていうのが1番ですね。
──Eggsのインディーズバンドたちに向けてメッセージをお願いします。
アサト:バンドを始めたばっかりの時、初めて曲を作ってみたり歌詞を書いてみたり、バンドで初めて音を合わせたりするのが、ただただ楽しくて。その過程の中で自分が何が好きかとか、どんな音楽をしたいとか、どんどん分かってくる。でも、こういうのは嫌だな、やりたくないなとか、どんどん分からなくなったりもして、未だに毎日悩みます。バンドを始めたばかりの気持ちを自分が忘れかけてたなって、今この質問をいただいて思い出しました。
ナナミ:アサトさんの曲にベースをつけられることと、その曲を自分がリスペクトしてる人と演奏ができること、あとライブでみんなの心がノル瞬間をモチベーションにしてバンドを続けています。
イブキ:私もバンドのモチベーションになることって、今この瞬間に私たちにしか出せない音や空気を感じた時にすごい感情が高まるというか。モチベーションにつながってるなと思います。
アヤノ:サブスクやインターネット等で音楽に触れる機会がたくさんあると思うし、とかで音楽に触れる機会がたくさんあると思うし、距離的にライブハウスに行きづらい人もいると思うんですけど、生でライブを見るのは全然違う。ライブハウスに足を運んで演奏を見たり話を聞いたりすると、自然と自分に合ったものが見えてくると思います。私たちのライブも見に来てくださると嬉しいです。

取材・ページ構成:伊藤亜希
文:橋本恵理子
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live info
2026/01/30(FRI)@熊本NAVARO
Live:マクマナマン (福岡) / ノイエサンスーシ (長崎) / Doit Science / futurina / Pukha Pukha
DJ:通行人 (パイセン) / AyumiSunday
OPEN19:00/START19:30
FEE:¥2000(+1DRINK ORDER)
※県外or学生1000円引き
Numero Group & imakinn records present
"Sakura Nights 2026" Jejune 単独公演
2026/02/13(FRI)@渋谷 O-nest
Jejune / Comeback My Daughters / CONGRATULATIONS / futurina
OPEN17:30 START18:15
FEE: ¥6,800
TICKET:https://imakinnrecords.square.site/






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