Eggs Curators 先取り邦ロック紹介の遊津場 コラム vol.30

今年の干支は春になれば忘れる。
遊津場です。

さて今回は2月25日に開催する、私3度目の企画「OSAKA MUSE×遊津場 MUSE-BARN(みゅーづばーん)」の出演者を紹介します！
ライブハウスと手を組み、平日で学生安めの企画を行います。また感染症の状況を見ながら、そして予防をしっかりしてになりますが、後々自慢できるホープが揃っているので、心よりお待ちしています！それでは、どうぞ！

◯あるゆえ(東京)

『ライブハウス』『騒音楽』『讃美歌』と唄にまつわる曲を歌うのが実に似合うロックバンドです。 ライブもどの一瞬も手を抜かない。そんな圧巻のライブでした。

ポエトリーリーディングと骨太な演奏を組み合わせたロックは自然に拳が上がる。
しかし新曲『讃美歌』では、また新たな展開で日常の中で埋もれてしまった本当に叫びたいことを呼び覚ます、邦も洋も関係ない歌だった。純粋な音楽の力でどこまでも深いところに刺してきます。

CDJも経験し、さらに大きくなったあるゆえの2度目の大阪は貴重です！

あるゆえ『騒音楽』をEggsで聴こう。

◯Lander(愛知)

メッセージは非常に素直で、だからこそ深いリアリティを無理なく感じることができる。音源を聴いてる間は余計なことを考えず、一度は経験したリスナーの記憶に没入できるだろう。
でも単純に歌ものと括れるかと言えばそうではなくさせているのが、攻撃力の高いバンドサウンドである。ただそれも「うおりゃー！！」と力任せという感じではなく、しっかり奏でながら、爆音を放つといったイメージだ。

そして何よりライブで名前を知り、そこから出演オファーをしたバンド。
いつもはネットの音源から先取りアーティストを開拓するのがほとんどなんだけど、このバンドはライブで惚れて呼びました。 最初のリハの音、「うるさっ」と思うかもしれないけど、いつの間にか虜になれますし、あなたのこれから出会う"ライブバンド"の高い基準になり得るバンドです。

Lander『日々、失う』をEggsで聴こう。
#eggsmu #nowplaying

◯my sister circle(大阪)

東名の魅力的なバンドを呼んで、ほな大阪は誰やねんと。そこでmy sister circleを合わせたのは自分で言うのもなんやけど、ライブハウス好きも納得でしかないでっしゃろ。

一昨年7月にも、このEggsで記事を書かせてもらっています。その時は曲の感じが以前と変わりつつあるなというタイミングだったんですが、その掴んだものをしっかり伸ばし、より浮遊感や引き出しの増えたサウンドが、聴き手の心に様々な色を与えます。でもちゃんと地に足が着いていて、ライブにはもう安心感があります。

去年見たレコ発も関西では1つ目標になるライブハウスである心斎橋JANUSをしっかり埋めて、ミナホでは入場規制を達成。
今年も間違いなくしっかり前に進むマイシスを見逃すな！

my sister circle『midnight city (Official M…』をEggsで聴こう。

◯ayatori(ライブハウス推薦)

今回の企画は会場のOSAKA MUSEとの共催と実はなっていて、ブッカーの方に僕がメチャクチャわがまま言いながら作ってます(ホントにありがとうございます)。 そしてそんなOSAKA MUSEから胸を張ってオススメされたの、実は何組かいたんですが、その中から選ばせてもらったのがayatoriです！

大阪で活動するバンド。ツインボーカルと確かな演奏技術、リズム感とメッセージ性を共存させる歌詞。ライブでも爽快な気分にしてくれることは間違いないEggsの2曲を聴きなさいな。
実は今年3月で活動1周年で、その1周年企画の直前にも関わらず出演をしてくださいました！上記の東名阪バンドとはまた違う立ち位置のバンドですが、新しい化学反応をもたらすでしょう！

ayatori『生活』をEggsで聴こう。
#eggsmu #nowplaying

◯弥生時代の末裔(京都)

さらに関西からもう1組。このバンドも一昨年の8月にここで紹介してましたね。

一度聴いたら忘れないスイートな歌声で着実に名前が知られていってます。 でも聴けば聴くほど、このバンドサウンドはこってりも刺激的もある味わいがある。甘くキュートなだけの苺のショートケーキではなく、米ともガッツリ合うおかずの側面も多々あるロックバンドです。さすが稲作が定着した時代の末裔。

まだこれを書いているタイミングではタイムテーブル悩んでるんですが、どこに入れるかでイベントに流れる空気が変わる力があります。イベンターとしてはワクワク。

弥生時代の末裔『グングングルト』をEggsで聴こう。
#eggsmu #nowplaying

◯まとめ！

元々次企画する時は「完全にコロナが落ち着いたらしよう」と決めていました。今はプロのイベンターさん達が頑張る時期で、自分が入るタイミングではないような気がして。
ただこの2年、制限が多く増えた中でもひたむきに活動を続け、進化を遂げる若いバンドの曲の力や熱いライブを見て「それを紹介しないのは勿体ないな！」と思い開催を決めました。僕という一人ではありますが、人の考え方を変えるというのは、とてもすごい力があると思うし、その一因を担ったバンドのみにお声がけしました。
そして結果として、東名京阪の各地から魅力ある若手バンドが揃いました！

また来にくい状況になっていることが予想されます。学生料金も安くしてますが、卒業式を控えて来づらい人もいたりするのかな。そこはもう委ねるしかありませんが、間違いなくどのライブハウスよりも音楽の力が強い1日があることを、気に掛けてもらえれば幸いです！