Text:FOLKS 岩井郁人
みなさん、こんにちは。FOLKSのボーカル、岩井郁人(イワイフミト)です。
さて、始めていきましょう!連載コラム「CO-LABO’」。コラボレーションとラボラトリーをかけて『コラボ』です。ゆかりのあるミュージシャンを始め、ファッション、アート、アニメ、映画、旅、学問、文学などジャンルを問わず様々な「人」や「コト」とコラボレーションして、僕を通してみんなに色々な情報や体験をシェアしていくのがテーマ。
前回の更新から、約一ヶ月半。世の中は夏休みも終わり、新しい季節がはじまったね。ということで今回のテーマは「夏の思い出」。この夏、僕は「岩ヰフミト」としてソロプロジェクトを発足し、全国たくさんの土地へ旅をしてきました!なので、ソロツアー“キョウカヰセン”を振り返っていきながら、夏の思い出話とテーマソングを二週に分けて、紹介していくよ!
今回のソロツアーでは、札幌、名古屋、金沢、京都、大阪、東京の全6箇所を回ってきた。本当にミュージシャンとして、いや、いち人間としてたくさんのことを発見してきたから、みんなに伝えたいと思う。
まずは、7/23。初日の札幌の円山Revolver公演から。FOLKSの岩井郁人としてではなく、ソロプロジェクト“岩ヰフミト”として自分自身の“キョウカヰセン”を探すこのツアーの初日は、めちゃくちゃキョウカヰセンが曖昧な一日だった(笑)。
この日は、Eggsにも登録している“Mr.Nuts”や“TRiFOLiUM”、そして札幌が誇るインディーロック界の新星“Ancient Youth Club”のコンポーザーである樋口健介くんにゲストアクトとして出演してもらった。そして僕は札幌のミュージシャンにサポートしてもらいながら、4人体制で演奏。待ちに待った、ツアー初日。持ってるすべてを見て欲しくて、この日は、バンド体制で新曲を演奏し、弾き語りでFOLKSの曲や、影響を受けた曲のカバーをするなど、味が喧嘩した和洋中のフルコースのような内容だった(笑)。
終わった後に振り返ってみて“結局お客さんに何を伝えたかったんだろう?”と独りよがりになっていたことに気がついた。結局、今までと同じように、理想の自分との戦いになっていた。目の前の人に向き合っていなかったんです。ホームのみんなの温かい「いってらっしゃい!」を聞いた時。そんなみんなと向き合えない僕にすら、みんなは気づいていたのかもしれない。変わりたいって思った。ホームで始まったからこそ気づけた。
たくさん悩んだ結果、一番シンプルな“弾き語り”で残りの5箇所を勝負することにした。不安と期待が入り混じった最低で最高のツアー初日でした。
そんな初日札幌のテーマソングはこちら。
And our lives are forever changed
We will never be the same
The more you change the less you feel
生き方も永遠に変わり続けて
同じままで居ることなどありえない
変われば変わるほど、変わることが当たり前になる
この曲の歌詞の大好きな一節。
人間は日々、生まれ変わっていくんだと思う。同じままいることは死んでるってこと。
そして8/4、ツアー二箇所目は名古屋spazio rita。
この日は久世悠喜くん、Nahさん、むとうみかさんを迎えてのライブでした。久世くんは以前Bob Is Sickというバンドで活動していたり、むとうみかさんはパンのみみというバンドで今も活動していたりするんだけど、この日は全アーティスト“フロントマン”があつまった弾き語り公演。それぞれまったく違った音楽性だけど、中心に“うた”があるアーティストばかり。もしかしたらバンドでは対バンする機会はなかったかもしれないけど、いろんなことを取っ払った本質的でシンプルな“うた”で共振できたことは、大きな発見だった。 まったく違ったジャンルでも声質でも、真ん中に“うた”があるから本質で繋がった気がした良い夜でした。
この日、一つ気付いたことがあった。それは、俺の好きな音楽ってやっぱり中心に“うた”があるってこと。
そんな名古屋の夜のテーマソングはこちら。
2015年に公開された伝説のトランペッター、チャット・ベイカーの伝記映画『ブルーに生まれついて』が最高だったのもあるけど、まさにこれも“うた”だと思う。音楽を始めた時に聴いていた邦楽も、アレンジが最高にカッコイイ洋楽も、声だけじゃなく、ギターだって、ベースだって、ドラムだって、シンセだって、うたごころがある演奏が好きなんだと気づきました。
8/5、3箇所目は金沢。
名古屋の夜は最高だったけど、自分自身100パーセントを発揮できたかというと、そうじゃなかったかもしれない。だからこそ、絶対に良いライブをしたい。という気持ちもありつつ、同時に肩の力が入っていたと思う。 そんな中、金沢についたらイベンターとマネージャーから「今日、“流し”やるから」と(笑)。一瞬驚いたけど、二つ返事で「やります!」
ライブハウスに音楽が好きな人たちが集まって“非日常”の空間でライブをするのも凄くいいことだけど、同時に俺は、音楽って“日常”に存在するものだし、ライブも“日常”のある空間でやってみたいと思っていました。だから抵抗も不安もなく、流しをやることにした。
1箇所目に流しをやらせてもらった店のマスターが、次の店に電話し、その店がまた次の店に電話する。その連鎖で本当に色々なバー、居酒屋、カフェ、バルでライブをさせてもらいました。夕方の19時頃から始まって、深夜の3時くらいまで(笑)。 お酒を飲みながら、お客さんと話しながら、歌い続けました。
そんな金沢のテーマソングは、佐野元春さんの名曲『Someday』。
名古屋で気づいた“うたごころ”。それは音源ではもちろんだけど、ライブこそ真価を発揮する部分だと思う。街や、その場にいる君とうたを作っていく。“まちのうた”が聞こえた夜でした。
さて、今回はここまで!次回は超二日酔いの京都ライブからお届けします!
お楽しみに!!
バックナンバーは【コチラ】から
2017年10月7日(土)
@Brooklyn Parlor SAPPORO
START 20:00
<TICKET FREE>
※当日会場にて1ドリンク+1フードオーダー必須となります
<<ご予約受付中!>>
席のご予約をご希望のお客様は、
開催日時/公演名/時間/氏名/希望席数を
お問い合わせ窓口へお電話にてご連絡ください。
協力:Voice Works Sapporo 谷藤勝彦/Brooklyn Parlor 札幌
企画制作:FOLKS RECORD
お問い合わせ:011-209-3737(Brooklyn Parlor SAPPORO)
北の大地よりまたまたいきの良い新人の楽曲(札幌某所「最前線」)が配信リリース
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