音楽解体新書~歌声の巻~

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Text:agehasprings Open Lab.

皆さんは音楽を聴く時、何に注目して聴いているだろうか。もちろん、それぞれの好みや趣向にあった聴き方をしていることだろうと思う。例えば、ドラムが好きでドラムに注目して聴いているとしても千差万別で、キックオタクの人もいれば、フィルインオタクの人だっていることだろうと思う。ちなみに、私は無条件で女子ドラマーが好きだ。

しかしながら、こと広義でのポップミュージック。ひいては、いわゆる“歌モノの音楽”において、多くの方がまず注目するのは、やはり楽曲の中核であり軸を担っている「歌声」であると思う。例えば、ハンバーグプレートが出てきた時に注目するのは、当然のようにそのプレートの主役であるハンバーグであるように、歌モノの主役である「歌声」に注目することは、まず避けて通れない。例外的に「まずは付け合わせの人参のグラッセに注目します!」という人は恐らくいないだろう。アレ美味しいけどね。

音楽を構成する様々な要素にフォーカスを当て、違った角度からの魅力を見つけたり、もしくは元から知っていたその魅力に、更なる魅力を見つけたりする企画「音楽解体新書」。栄えある第一回は、まさにど真ん中の「歌声」にフォーカスを当てていこうと思う。そこで、Eggs登録アーティストの中から、他に鳴っている音を全部差し置いても注目したくなるほど、シグネチャーな「歌声」を持つボーカリスト、シンガーを3組ピックアップした。


■美波「プロローグ(1cho.)」

Twitterのフォロワーが10000人を超えていたり、楽曲がJ-WAVE「SONAR MUSIC」でパワープレイされたりと、既に話題になっている女性SSW・美波。winnieやUNLIMITS、眩暈SIRENなど、エモコア系譜の女性ボーカリストに通じる内省的なフィーリングと、さユりや黒木渚などに通じるダークなフィーリングを併せ持ったハスキーな歌声が魅力のシンガーだ。現状でEggsにはバンドサウンド系の楽曲が多く並んでいるが、儚さと強さの中間を揺蕩っているような独特の歌声は、恐らくどんなジャンルのトラックでも乗りこなせるポテンシャルを秘めているだろう。もっと様々な楽曲を聴いてみたい。


■Foi「二人の口笛」

日本と中国のハーフである女性SSWのFoi(フォイ)。その歌声は、ひたすらに滑らかで、どこまでも優しいフィーリングを纏っている。非常に逆説的な言及になるが、楽曲そのものよりも時に歌声が持つ強烈なカリスマ性や変わったパフォーマンスなど、シグネチャーでエッジーな部分を要求されることの多い、女性のソロSSW。それ故に、時に純粋な楽曲の良さや歌詞に込められたメッセージなどが蔑ろにされることも、恐らく少なくはないはず。しかしながら、彼女の歌声はそんな世間の風潮へのカウンターのように、全てを包み込み優しく心に溶け込んでいく特性が魅力だ。誰もが不安を抱え、先の見えない未来へと進んでいかなければならない今の時代。そんな今だからこそ、傍に寄り添って欲しいのは彼女のような歌声なのかもしれない。そういった意味でも、更に普遍性を持ったメッセージの曲を聴いてみたい。


■長屋晴子(緑黄色社会)「またね」

今や飛ぶ鳥を落とす勢いで、その知名度を全国区に拡大している名古屋発の4ピース“リョクシャカ”こと緑黄色社会のVo.である長屋晴子。瑞々しく跳ねるような声質と、どこまでも伸びるしなやかな歌い方が魅力のボーカリスト。iriやフレンズのVo.おかもとえみなど、ブラックミュージック系譜の女性SSWやシンガーが次々と台頭し、その存在感を強めている最中、ある意味、真っ当に正しい“J-POP”を体現した歌声を持つシンガーと言える。しかも、彼女の最たるは、その歌声に宿したポップネスの強度。どんな曲を歌っても、たちまち良質のJ-POPに仕立て上げてしまうそのオンリーワンな魅力は、例えば、いきものがかりのVo. 吉岡聖恵にも通じるセンスとも言える。


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agehasprings Open Lab.
【agehasprings】is a hit making creators' lab in Japan. 玉井健二 蔦谷好位置 田中ユウスケ 田中隼人 百田留衣 and many more

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美波
勘弁してくれ時代の波

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Foi
日中ハーフ。シンガーソングライター。
主にツイッターにてライブ告知や弾き語り動画など更新しています。。!!

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緑黄色社会
2012年活動開始。
Vocal長屋晴子の力強く透明で時に愛らしい独特な歌声、キーボードpeppeの型にはまらないフレーズ、 Guitar小林壱誓の柔らかいコーラス、バンドを支える最年少、穴見真吾のBass Line。
同級生3人と幼馴染で組まれ、お互いを知り尽くした4人がそれぞれの個性を出し合い、様々なカラーバリエーションを持った楽曲を表現し続けている。

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