2月マンスリープッシュアーティストインタビュー 〜石原 克〜

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2025年2月のマンスリープッシュアーティスト、石原 克(イシハラカツミ)にオンラインインタビューを行った。石原にとっての音楽とは……?

石原克が幼少期に飛び跳ねて歌っていた意外な曲とは?

ーーまずは音楽のルーツを教えてください。

石原:まだ文字も読めない頃から、よく家族でカラオケに行ってたんです。両親が耳元で歌詞を囁いて、それで僕も歌っていました。親の影響でTHE BLUE HEARTSの「リンダリンダ」を歌いながらヒロトさんの真似をして飛び跳ねていた記憶があります。すごく楽しかったです。

ーー歌うことの楽しさからスタートしているんですね。

石原:そうですね。子供の頃はずっと歌っていたみたいです。僕、小学校の卒業文集に「歌手になりたい」って言葉と一緒に、斉藤和義さんのことも書いていて。両親の影響で、他には小田和正さんや徳永英明さんもよく聴いたり歌ったりしていました。

ーーそういう中で、シンガーソングライター・石原 克のルーツとしてアーティストをあげるとしたら?

石原:自分の中で2大巨頭のアーティストがいるんです。THE BLUE HEARTSと星野源さん。そこからいろいろアーティストを探して、どんどん掘っていったんですよ。THE BLUE HEARTSから忌野清志郎さんや矢野顕子さんを知って聴いたり、星野源さんから細野晴臣さんやはっぴぃえんどを知って聴いたり。調べることがすごく楽しかったですし、新しい音楽を知ることが刺激になりました。

石原が“ルーツの2大アーティスト”に見出した共通点とは?

ーージャンルの異なるアーティストですが、共通項を見出すとしたら、世間の不条理を曲にしているところ?

石原:はい、まさにその通りだと思います。あとはTHE BLUE HEARTSも星野源さんも、技巧的でなく嘘偽りのない声で歌うところが共通項だと思います。

ーーその歌い方は石原さんそのものでもありますね。では音楽をやろうと思ったきっかけを教えてください。

石原:ソロの星野源さんの音楽に出会ってからシンガーソングライターになりたいと思いました。中学3年生ぐらいの多感な時期が、僕の中では人生に絶望をしてしまう期間だったんです。その頃、星野源さんはソロの初期に多かったアコースティックな曲もありつつ、ポップな曲もやり始めていて。でもすごくポップな曲でも、目の奥に悲しげな雰囲気があって、何かこう……聴いていて、自分と同じ葛藤や悲しさを持っているんじゃないかと感じたんです。そこから星野源さんの音楽を遡って、SAKEROCKまで聴きました。それでやっぱり星野源さんは、自分と同じことを思っていると感じました。実際には全部同じではないと思いますし、僕の中で勝手に自分と同じ部分を感じて、重ねていると思うんですけど。絶望していた時期に、星野源さんの音楽にすごく救われました。

音楽を生業にするために起こしたアクション

ーー曲を作り始めたのはいつ頃ですか?

石原:曲を作り始めたのは、自分の考えを持つようになった20歳の頃です。最初はギター1本持って曲にもなっていないようなものを作っていました。当時、自分が音楽を作ることに対してまったく信用していなくて(笑)。誰かに聴かせる段階じゃないとわかっていたので、歌の練習、曲作りの練習として曲を作るっていう感覚が大きかったです。

ーーオリジナル曲を人前で歌おうと思ったきっかけは、何だったんですか?

石原:些細なことから星野源さんの真似ごとをしていたので、ライブをすることに目標を設定してました。20歳の頃に何とかしなきゃ音楽で飯が食えないぞ、ということに気づいてオーディションを受けるようになったんです。そんな中で音楽の学校に行くことになって曲作りや人前で歌う機会が増えていきました。

ーー歌詞のテーマはどうやって決めているんですか?

石原:僕は、何のテーマに対しても自分の意見がしっかりある方なんですけど、それを周りに言うタイプではないんですよ。いつでも誰かとディベートできるくらい考えていることがたくさんあります。それが作詞につながっていますね。自分の意見が尽きないので、曲を作ることが自分に合っているんだと思います。

ーー歌詞を意識したメロディー作りをされている?

石原:自分自身が暗い人間なので、それだけだと、どんどん曲もライブもしんみりしていっちゃうんです(笑)。暗い人が歌う明るい音楽にすごく救われたので、表面的にはポップだけど一歩踏み込むと、暗さや深さが伝わるメロディーを作ろうと意識していますね。

ーー活動している中で最も大事にしていることは?

石原:自分の軸を大事にしています。活動していくと、様々な意見をいただけるんですけど、本当の自分を見失いそうになることがあるんです。でも他の人の意見を無視してしまうと、自分の意見を持っていてもただの頑固な人になるので、思う存分いろんな人の意見を聞いて、それを楽しんだ上で戻って来れるような、強くて柔軟な軸を持つようにしています。それから、僕自身が石原 克の1番のファンだと思っているんです。ずっとこう言えるように、自分を大事にしていきたいです。

ーー自分を漢字一文字で表すと?

石原:「愛」ですね。恋愛の愛ではなく、もっと人間の根源にある「愛」。

ーー慈愛とか、慈しむ……という意味もあります?

石原:そうですね。深くて広い意味での「愛」です。

目標は全国ツアー。感謝の気持ちを形にしたい

ーー今後の目標を教えてください。

石原:全国ツアーをしたいです。理由は2つあります。僕がシンガーソングライターとして活動を始めたタイミングが、コロナ禍だったんです。だからライブも配信がメインでした。そういう経緯もあって、全国各地にずっと配信チケットでライブを観てくれている方が結構いるんです。

ーー全国にファンがいると感じられているんですね。配信チケットがなかったら、感じられなかったことかもしれない。すごいことだと思うし、石原さんにとっても嬉しいことですね。

石原:そうなんです。本当にファンのみなさんが温かくて。やっと地方に遠征ができるようになったので、ファンのみなさんに会いに行きたいなと思っています。もう1つの理由は、さっきもお話したんですが、自分が10代の頃、“こんな世界なら本当に誰とも分かり合えるはずがない”と絶望していた時期があったけど、今は音楽を続けていれば分かり合える人が少なからずどこかにいると思えるようになりました。だから、分かり合える仲間と出会うために、もっと活動の幅を広げたいと思っています。

ーー今後の活動予定を教えてください

石原:1月22日に新曲「愛のすゝめ」をリリースしました。MUSIC VIDEOも作ったので、ぜひ見ていただきたいです。それから4月28日の自分の誕生日に「板橋ファイト!」という小さなライブハウスでワンマンをします。本当に小さい小屋なので、ぎゅうぎゅうになるかもですけど(笑)、集まってくれたら嬉しいです。この日ももちろん配信チケットもあるので、全国から気軽にライブに参加してくれたら嬉しいです。

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profile

石原 克
東京都のシンガーソングライター。 優しく、時に力強い歌声と唯一無二の詞。 全ての楽曲を自身で作詞作曲している。 愛と優しさに溢れた彼の音楽は聴いた人の心を抱きしめる。 あと犬が好き。

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