想い出にメロディーを
- 1. 光の先には
- 2. fake
- 3. 花火
- 4. 雪の降る街
- 5. 何度でも
- 6. トーキョー・トレイン
- 7. 桜の花びら
ザ・モアイズユーが4月10日にリリースした初の全国流通ミニ・アルバム『想い出にメロディーを』の収録曲をメンバーが語る全曲レビューをEggs限定で公開!
これまでの代表曲から新曲まで、四季折々の情景や思いを切り取ったバラエティーに富んだ楽曲で構成され、聴く人の想い出に寄り添ってくれるような7曲を収録した本作。このレビューからも、作品を紐解いてみてはいかがでしょうか?
本多 真央(Vo&Gt)「“光の先には”は2016年の冬に作って、デモCDで1回リリースしている曲です。今もそうなんですけど、バンドが自分の思っているような位置に行けてないっていうのが当時あって、状況を変えたいというか。聴いてくれる誰かのために作っているっていうのもあるんですけど、現状を打破するために、自分にも向けて歌っている、みたいな意識で作った曲ではあります。 僕自身〈光〉っていう言葉にすごくこだわりがあるというか、、〈光〉という言葉自体に惹かれるものがあるんですよね。前に進むということと〈光〉という言葉が直結する感じがするので」
以登田 豪(Ba)「当時、レコーディングの3日前ぐらいにこの曲のデモを持ってきて。その前にもいろいろな曲を作ってきてはいたんですけど、この曲を聴いたときに〈これはイケるな〉と」
オザキ リョウ(Dr)「率直に言うと、“花火”よりもインパクトが強かったですね。この曲は。僕は加入したのがこの春なので、最初にザ・モアイズユーの曲を聴いたのが“花火”だったんですけど、それでも“光の先には”は、勢いもそうだし言葉とかメロディーとか、だいぶインパクトが強かったので。カッコイイですよね」
――特に、“光の先には”は、サビ始まりだから、そういう意味でも強いですよね。1曲目らしい曲というか。
以登田「そうですね。曲順もめっちゃ悩んだよな。話し合いに話し合いを重ねて。全部で3時間ぐらいみっちり話し合いをして」
本多「でも結局、最初に考えた並びに戻るという。3時間かけて一周して、最初にフィーリングで決めたやつが一番しっくりきたっていう(笑)」
以登田「レコーディングスタジオで話し合っていたんですけど、そのタイミングで(back numberの清水)依与吏さんが見に来てくださって。色々アドバイス頂いたんですけど、〈自分らの信じたやつでいったら絶対大丈夫〉って言ってくれて、じゃあこれでいこうと」
本多「“fake”は、今回のアルバムのために作った新曲で、モアイズユーとしては、曲調としても初というか。これまでギターのメイン・リフからイントロが展開していくっていう構成の曲を作ったことがなかったんですけど、自分の幅を試したいということもあり、制作した曲です。いかんせん初めてなもんで、自信はあるんですけど、客観的にみてセーフなのかっていうのが怖かったんですが、ただ、聴いてもらったときにメンバーの反応も変な感じはなかったので、イケるなと思って作り続けていきましたね」
以登田「これまでにないタイプの楽曲なので、まずそこにワクワクしましたね。初めて聴いたときに直感で、モアイズユーから外れすぎてなく、でもちょっと違うテイストっていうのをやっていけたら面白いなと。アレンジしていくのもめっちゃ楽しくて、キメの部分も多いんですけど、聴きやすくてカッコいいキメ、みたいな部分を重視しました。僕らは、歌ものっていう枠のバンドなので、カッコよさもありつつ、聴きやすさもありつつっていうバランスを考えながら作りました」
オザキ「その、キメの絶妙なポイントを探るのが難しかったかなと。部分部分でキメを入れて、録って聴いてを繰り返していくと、ちょっと違うなっていうところが出てきて。そういう流れをひたすら繰り返していく、リズムやメロディーも同じ作業だったので、それはそれで楽しかったんですけど、大変だった部分でもあります。キメの部分はどのタイミングで入れていくのかとか」
以登田「ただ、レコーディング自体は一番早く終わったんですよ、この曲」
オザキ「2テイクぐらいで」
以登田「スタジオで練習をしているときは、なんかこの曲が一番早くて。一番苦戦しそうだなって思っていたのに、一番早く終わったという」
本多「得意なのかもね、案外。この曲調のものを“fake”しか作ったことがないからわかんないけど(笑)。こういうものもやれるんやぞ、っていうことを証明するために、作れてよかったなと」
以登田「ドラムとかめっちゃ気持ちいいもんな」
オザキ「ホンマに? でも思い付きで考えたフレーズが2人的にはよかったみたいで」
本多「あと、確実にライブ映えするやろなって思って作っていた曲ですね」
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