ザ・モアイズユー 『想い出にメロディーを』メンバー全曲レビュー

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■トーキョー・トレイン――“花火”と同じく、バンドの指標になった曲

本多「“花火”や“光の先には”よりも前、2016年の頭ぐらいに出した曲で、実際に凄い仲の良かった友人が東京に夢を追って上京するっていうときに作った曲です。これも“花火”と同じく、スタジオに持っていったとき、探りながら披露したというか。どう思う?って。自分の中で〈いい曲〉って断言できなくて」

以登田「これもサブで持ってきたやつですね」

本多「すっごく自信のある曲と簡易的に作った“トーキョー・トレイン”を持って行ったら、メンバーの反応ですぐわかって。“トーキョー・トレイン”を作っていくべきやなと。当時はサビの頭しか歌詞がなかったんですけど、それでもメンバーはこれで行くってなってくれたんで、何かしらの力のある曲なんだなと。サビの頭の歌詞とか、どう出てきたのか自分でも良くわかってないんですよね」

――確かに、最初の「狂おしく」とか、あまり出てこない……

本多「狙っては書けないですね」

以登田「僕は、聴いた瞬間に、イケるなという確信を持った曲ですね。いい曲ってアレンジがめっちゃポンポンでてくるんですよ。跳ねるリズムの曲なんですけど、本人はそんなイメージは持ってきてなくて、でもこっちの方がいいって言って、じゃあ続き作ってくるわ~って言って、そっからすぐできたぐらい。早かったですね。苦労する曲は、迷いまくって細い正解を見つけていく感じだけど、“花火”とか“トーキョー・トレイン”はバンッ!ってできましたね」

オザキ「自分が前のバンドで上京した経験があったり、最近知り合いが上京したりしたので、そういう意味では自分の中で歌詞が一番リンクする曲なんですよ。だから、これもまた泣きそうになるんですよ! リンクする分。感情が入っちゃって。MVも最後転調する前とか、たまらないんですよ! 最高!!」

本多「ファンが来たみたいになってる(笑)」

オザキ「だから“何度でも”と続けてエモい曲というか、このアルバムの醍醐味なんじゃないかと思っていて」

本多「モアイズユーって、夕陽感、夕焼け感がバンド全体にあるというか。この曲も一部分だけ夕陽っていう言葉は出てくるんですけど、特に時間帯とかを指定するようなワードは入ってないんですよね。でも、始まりから終わりまで夕焼け感があるなって。狙ったわけじゃないんですけど、自然と夕陽バックで流れてそうな曲というか。“花火”と同じく、バンドの指標になった曲ですね。こういう曲が、自分たちの持ち味なんだなって、理解できた曲ですね」

以登田「僕は最初聴いたとき、夜の雰囲気でしたけどね(笑)」

本多「さっそく意見が分かれております(笑)」

以登田「だから、当時も言い争ったなと(笑)。アルバム全体を通して聴くと、夕陽が強いですけどね(笑)」

■桜の花びら――絶対にこれをリード曲にしたい、という思いで作った渾身のバラード

本多「これは苦労したなぁ~」

オザキ「“雪の降る街”のときも言ったんですけど、やっぱバラードって難しくて。メロディーはもちろん、リズム隊がどういうアプローチをするのがいいのかとか、いまいちパッとしないというか」

本多「モアイズユーって、ここまでスローテンポのバラードって過去にほとんど作ったことがなくて、一番遅くて“花火”みたいな。どっしりしたバラードがバンドとして一曲あると、バンドの印象って変わってくるなというか、説得力が違うなっていう部分があったので、どうしても書き上げたかったっていう思いが強かったんですけど、スローテンポでシンプルな曲調ゆえに、正解を見つけるまでに時間がかかりました」

以登田「何しても正解やし、何もせんでも正解っていうのがあるから、どこをとるか、みたいな。レコーディングして全部のオケとって、歌を入れて出来上がった時の感動が一番強かったですね」

本多「よう作ったな……!っていう。このミニ・アルバムの新曲のなかで、最初に作り始めた曲で、当時はリード曲をどれにするかは決めてなかったんですけど、絶対にこれをリードにしたいっていう思いで作り始めたんで、自信はあったんですけどバンドで形にするときに時間もかかりました。あと、4月にリリースすることは決まっていたんで、〈桜〉っていう言葉をいれて曲を作ることは意識はしてました。ベタではあるんですけど、〈桜〉っていう言葉を入れることで、たくさんの人に共感してもらえるのかなって。歌詞は、どういう関係性なのかっていうのは明示せずに、その人にとっての大切な人との門出に響くように書きたかった、それゆえにちょっと難しかったというか。歌詞は何回も書き直した曲ですね。大人な曲がかけたなって……僕の主観ですけど(笑)。この曲によって成長させて貰えたなっていう感覚があります」

オザキ「“花火”とか“何度でも”とは違う、耳の残り方をする曲ですよね。どのフレーズなのかはわからないけど、でもやっぱサビなのかな」

以登田「僕のイメージとしては、サビって高音のキーにいかないとサビっぽくないっていうのがあったんですけど、この曲はそうではなくて、でもサビとして通用するし、その辺が凄いなと思いましたね。ただ、作っていて迷いすぎて一番は全部弾き語りだけにしようっていう案が出たぐらい(笑)」

本多「迷走(笑)。でも一番サビからみんなで入って、みたいな案もあって。ただそれはリード曲であまりにも特殊すぎないかっていう話にもなり、一周して戻って。曲順の話もそうですけど、最初にいいって思ったことが、一番いいんですよね(笑)」

【リリース情報】
1st Mini Album
「想い出にメロディーを」
NOW ON SALE!
¥1,800(税別) EGGS039

<収録曲>
1.光の先には
2.fake
3.花火
4.雪の降る街
5.何度でも
6.トーキョー・トレイン
7.桜の花びら

/////////////////////

ザ・モアイズユー「想い出にメロディーを」TOUR
■5月12日(日)【愛知】R.A.D
■6月16日(日)【福岡】Queblick
■6月28日(金)【広島】CAVE-BE
■7月12日(金)【愛媛】Double-u Studio
■7月14日(日)【新潟】GOLDEN PIGS BLACK
■7月15日(月・祝)【宮城】enn 3rd
■7月27日(土)【東京】O-Crest
■7月28日(日)【大阪】Pangea
※全会場ゲストあり
<チケット>前売り:¥2,300

【オフィシャルHP】https://themoaisyou.com

profile

ザ・モアイズユー
大阪発、Gt/Vo 本多真央、Ba/cho 以登田豪、Dr オザキリョウ の3人からなるセンチメンタルロックバンド。 どこか懐かしくも親しみやすいキュンとくるメロディーが最大の武器。2nd Demo Single「花火」のMVはインディーズながら18万回再生を突破している。イナズマロック フェス 2017への出場権をかけた、イナズマゲートでグランプリを獲得。2018年7月にはback numberが所属するイドエンターテインメントのオーディション「SUPEREGO」でグランプリを獲得。

release

mini album

想い出にメロディーを

ザ・モアイズユー
  1. 1. 光の先には
  2. 2. fake
  3. 3. 花火
  4. 4. 雪の降る街
  5. 5. 何度でも
  6. 6. トーキョー・トレイン
  7. 7. 桜の花びら
2019.04.10 RELEASE / ¥1,800 (Tax out) / EGGS-039

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