『After drama』
- 1. ドラマのあとで
- 2. クローン
- 3. ヤミクモ
- 4. はしゃぐ君を見ていた
- 5. リード
- 6. behind
インディーズアーティストを応援するプロジェクト・Eggsにて“番長”に就任したアリスムカイデがアーティストを直撃! 記念すべき1回目のゲストは、12月6日(水)にMini Album『After drama』を発売するリアクション ザ ブッタ。音楽性やライブシーン、そして、Eggs番長しか暴けないメンバーの素顔に迫る!
◆リアクション ザ ブッタ
(写真左より)木田健太郎(Gt/Cho) / 大野宏二朗(Dr) / 佐々木直人(Vo/Ba)
◆Interviewer:Eggs番長 アリスムカイデ
Photo:横村 彰 / Text:及川 静
アリス:ライブの雰囲気はどんな感じですか?
木田:初めての方にもどんどん好きになってもらいたいので、一体感を持って楽しめるように手拍子をあおったりすることを意識してます。曲をワーッとかき鳴らすことよりも会場全体で楽しんで、そうしてお客さんに心を開いてもらったところに、歌詞や曲が入っていったらいいなと。
佐々木:雰囲気としては、陰と陽があるかもしれないですね。3人の感情がむき出しになる部分と、フラットな部分。ライブではそういう対比したものが出ている気がします。
アリス:来年2月からの『After drama Release Tour』のセットリストは、アルバムのループ感を意識した感じになっていくのですか?
木田:踏襲したものにしたいですね。今回ストーリー性の高いMVも作らせてもらえたので、次のツアーもそういう感じにしたいと思っています。
アリス:それぞれツアーでのテーマがあれば、教えてください。自分の目標でもいいですし、ツアーが終わった後、どんな印象を残したいかとか。
木田:そこまでまだ深く考えてないんですけど(笑)、個人的にはアルバムに関係なく、誰よりもいい音を届けたいというのがあって。今回のアルバムのRECはこれまでのデジタルと違って、アナログでできたので、めちゃめちゃいい音で録れてるんですよ。音の雰囲気も変わっているので、ライブもアルバムの息遣いや温かみを伝えられたらと思っています。みなさんの心を震わせられるように届けたいです。
アリス:楽しみです。
Dr 大野宏二朗(以下、大野):僕の目標は…楽しく!(笑)。
木田:いいなー、それ。
大野:でも、ずっと楽しくライブやって、アルバムを作って、を繰り返して、どんどん良くしていくというのが、ザックリしてますけど、僕の目標なので。そして、前回よりも良くして、前回よりも楽しい酒を飲みたい!
アリス:あはは。楽しいと飲んじゃいますよね。
大野:でも、悔しくても飲んじゃいますけど(笑)。
アリス:でも、悔しくなれるのは、それだけ気持ちが入ってるということですもんね?
大野:そうですね。俺は機嫌が悪くてもそれを出さない人なんですけど…、あれ? 出す?
佐々木:出す。
大野:あ、出すみたいです(笑)。
アリス:具体的にどんな日に悔しくなるんですか?
大野:やっぱり思ったようにできなかった日ですね。気持ちが入りきってないなと思ったり、技術面で決められなかった日とか、思ったように心と身体が動かない日は悔しいです。あと、対バン相手が俺らより良くても悔しいです。
アリス:お2人も悔しくなる日はありますか?
佐々木:ありますよ。一番悔しくなるのは、気持ちが入りきれてなかった気がする日ですね。なんか、こうじゃないんだよなと感じる日が一番後を引きます。早く夜の街を徘徊したくなる。
アリス:あはははは。夜の街を徘徊すると気持ちが高まって、曲作りにつながっていくんですか?
佐々木:ライブと制作は別で、制作は家でやりますね。
アリス:なるほど。木田さんも悔しくなる時はありますか?
木田:ありますよ。演奏の集中度具合とか。演奏に集中するのと、お客に伝えたいという気持ち、どちらかだけが強くてもダメで、両方が同じぐらい高い位置になかった時は悔しくなります。
アリス:ツアーとかって、どこかでルーティンになってしまうこともあると思うんですが、みなさん毎回、気持ちが入りきらないと悔しいと口を揃えて言われるのって、すごいですね。アーティストの方って、よくそう言われますけど、ルーティンになりがちなものを全うできなかったから悔しいと言えるというのは、本当にみなさんアーティストに向いてるってことですよね。だって、普通に生活しているとなかなか言えないことだと思うんです。
佐々木:普通のことじゃないですからね。ちゃんとスーツを着て働く生活と違って、こんなふざけた服着て、ギター持って、ベース弾いて、ドラム叩いてたりするので、ルーティンと感じたり、飽きたりすることはないかな?
アリス:ライブに行く度に新鮮ですか?
佐々木:行く度に楽しいよね?
木田:そうだね。やりたくてやっているのと同時に、やらせてもらっているという感覚も強いし、当たり前じゃないことの連続ですからね。これが当たり前になると、そもそもやってる意味がなくなると思うんです。ありがたみがあるからこそ、気持ちが入りきらなかった時の存在意義を問うてしまうというか。
佐々木:僕らの気持ちと演奏が一致しなかった時と、お客さんの満足度は一致するような気がしているんです。逆にいいライブだなと思えたら、物販にも反応があったりするので(笑)。つまり一致しなかった時は結果的にお客さんに対して失礼だなと思うんです。そう言う時はそれまでやって来たことの意味を自分に問うてしまうんですね。今までの積み重ねはライブのためにあるので、それがダメだったら全てが崩れてしまう。僕は、これも1つの経験だとまだ思うこともできないので、結果、夜の街を徘徊する(笑)。
アリス:だからこそ、人に届く言葉が書けるんでしょうね。では、今回のツアーのテーマを教えてください。
佐々木:先ほどお話しした通り、ツアーは1つのストーリーでありたいというがあって、ツアー全てを通してでもドラマ感のある、人の心を震わすものを作りたいと思っています。その中でより多くの方と出会って、僕らの音楽を好きになってもらい、また次の段階へ向かう僕たちを見せたいと思っています。今回の『After drama』もすでに過去の僕たちが作ったものなので、ツアーでは次の段階の僕らを見せたいですね。
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