LIVE HOUSE Pangea
- 大阪府大阪市中央区西心斎橋2-10-34 心斎橋ウエスト363ビル1F
- アクセス
- 地下鉄御堂筋線/心斎橋駅・南口・徒歩3分、地下鉄四つ橋線・地下鉄長堀鶴見緑地線/四ツ橋駅・南口・徒歩3分
- キャパシティ
- スタンディング200名
- TEL
- 06-4708-0061
- 問い合わせ
- https://livepangea.com/contact/
- 公式HP
- https://livepangea.com/
大阪・心斎橋アメリカ村に拠を構えるLive House Pangea(以下、パンゲア)。自身でもバンド活動を行っているオーナー兼店長の吉條壽記氏にとって、パンゲアはすべての原点であり、理想だと語る。パンゲアの他にもライブハウスやレーベルを運営するなど、幅広い分野で地元のインディーズシーンを支える吉條氏にパンゲアならではのスタンスを聞いた。
ーーまずはパンゲアの歴史を教えてください。
吉條:2011年3月16日にプレオープンしまして、その後、4月1日から本格的に営業を開始、以来今日までやってきています。
ーーパンゲアがあるアメリカ村にはライブハウスが数多くありますが、パンゲアならではの特色を教えてください。
吉條:箱としてはジャンルを特定せず、何でも受け入れるスタンスではあるんですけど、インディーロックが多いですね。パンク系とかオルタナティブ系のバンドがよく出てくれている気はします。個人的にもそういったバンドが好きですし「HOLIDAY! RECORDS」というWeb販売をメインにしたレコード屋さんと合同企画をやったりもしているので、自然とその比率が高くなっているのかなと思います。
ーー店名の由来を教えてください。
吉條:覚えやすい語感で、でもパッと聞いただけではよくわからないような言葉を探していたんですよ。あと、かっこよすぎない言葉がいいなとも思っていて。そんな時にある博物館の無料チケットをもらいまして、観に行った際に“パンゲア大陸”についての解説文を読んだ。そこで「あ、“パンゲア”っていいな」と。古代では、一つに繋がっていたとされるパンゲア大陸同様、音楽も元々は細かくジャンルわけもされてなかったと思うんです。なので、ここ(=パンゲア)に集う人はみんな一つになれるよ、みたいな意味合いも込めてパンゲアとつけました。
ーー吉條さんは、バンドのドラマーであったり、レーベルを運営されていたりと、様々な顔をお持ちですが、自身の中でパンゲアとはどんな存在ですか?
吉條:僕の中で、1番大元にあるのがパンゲアなんですよ。すべての始まりの場所と言いますか、全部パンゲアありきで作ったものだから。例えば、僕がパンゲアの他に経営しているLive House ANIMA (アニマ)についても、次の目標にしてもらえたらと思って始めたんですね。キャパがひと回り大きい分、パンゲアではできなかったことができる場所にもなるかな、と。レーベルもパンゲアで出会ったアーティストを応援したいという気持ちで作ったんです。
ーーブッキングについてのこだわりや方針などはありますか。
吉條:当然ですけど、バンドがいなければライブハウスは成り立たないので、そのバンドがパンゲアでライブをする意味が見出せるかどうかが重要だと思ってます。イベントや対バンの組み合わせはもちろん、出てくれるとなった時にどういう話ができるかがとても大事だと思っているんですよね。単にお客さんがたくさん入るイベントがいいとか、数字だけ、プラスかマイナスかだけで語れない良いものが、ライブハウスにはある。その日の出会いでバンドの今後が変わることもあるわけで。だからこそ、すべてのバンドに“パンゲアに出て良かったな”思ってもらえる、そんな1日にするように心がけてますね。パンゲアがオープンした当初は、自分のバンドと、例えば年齢とかも近いところを中心にブッキングをしていたんです。でも、そのうち若いバンドが出てくれるようになって、いろんな出会いを経験していくうちに、もっと若手をサポートしたいなという気持ちが強くなってきて、今の形になってるんですね。だから、立ち上げ当初と今とでは、自分の中で気の持ちようが違うというか、視野がかなり広がってるなと思います。パンゲアの存在意義みたいなものを提示できたらいいなという気持ちが今はありますね。
ーーその存在意義とは?
吉條:人と人を繋げること。ブッキングもそう。バンド同士の出会いの場所にもなりますし、そういうことをもっとやっていけたらいいなと。頼りにされる存在になるために、僕自身もやるべきことをやっていかなくちゃいけないと思ってます。
ーー今の仕事をしていて嬉しかったことは?
吉條:コロナ禍の時に感じたことなんですけど本当に周りに助けられることばかりだったんですよ。普段から助け合いでやっているつもりでしたけど、コロナ禍で明らかにこちらは何もできない状態になった。にも関わらず、バンドとか周囲の人たちが一緒に動いてくれたことが、すごく嬉しかったですね。当たり前すぎて照れくさい関係性ってあるじゃないですか(笑)。馴れ合いじゃないですけど、当たり前すぎるからこそできていた壁みたいなものがなくなって、これまで以上に仲良くなれたり。これは、それまでパンゲアが築いてきたものがあった上でのことなんだなと、その時、思ったんです。心にグッと来るような感覚がありましたね。
ーー今、吉條さんが注目しているバンドを教えてください。
吉條:Qoodow、ここで生きてるず、mogari……あげ始めたらキリがないですけど(笑)。Qoodowは完全に僕の音楽の好みど真ん中で、関西にはあまりいないタイプのオルタナティブなバンドですね。音楽性も好きですけど、すごく可能性を感じます。ここで生きてるずは2024年からうちのレーベルでリリースするようになったんですけど、今どき珍しく気持ちでやるタイプのバンド。歌がすごくいいんですよ。不器用だけど引き込まれますね。mogariは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONなどの90年代な匂いもするタイプのオルタナティブギターロックをやっていて、うちのブッカーが力を入れていることもあって応援したいバンドです。
ーー最近、パンゲアに出演したバンドで特に印象に残っているライブなどはありますか。
吉條:Hōsaku(ホーサク)というバンドは、やってる音楽と人間性のバランスが面白いなと思いました(笑)。ちょっとフォーキーなインディーロックですけど、メンバーのキャラが明るくて、外に広がっていきそうだなっていう印象がありましたね。
ーー最後にインディーズで頑張っている“Eggs(卵)”たちに、バンドを続けていく秘訣など何かアドバイスをお願いします。
吉條:人に言われたことを真に受けすぎない、ですかね(笑)。いろんな人がアドバイスをくれると思うんですけど、他人が言うことって所詮は一つの意見ですし、最終的に決めるのは自分なので。真に受けすぎて、思ってもいないようなことや、やりたくないことをやるのではなく、そういう言葉一つひとつを自分の中でしっかり消化しながらやっていけたら、きっと長く続けられるんじゃないでしょうか。とにかく人の意見を聞きすぎない。なので、僕が言ってることもあんまり真に受けないでください(一同笑)。
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