Eggsスタッフが今月の注目アーティストを選ぶ「Eggsマンスリープッシュ」!
2025年2月のマンスリープッシュアーティスト、トキワの森にオンラインインタビューを行った。彼らがバンド活動において最も大切にしていることとは?
ーーバンド結成のいきさつを教えてください。
前川(Vo./Gt.):僕、2023年の4月、バンドをやりたくて地元の北海道の釧路から、あてもなく上京したんです。元々、他の3人(メンバーの)のことをボカロで知っていたので、最初にリードギターのだいきと仲良くなってバンドをやろう、と。だいきはベースのタナカとも仲が良かったので、それでタナカに連絡して。
タナカ(Ba.):2023年の6月ぐらいでしたね。呼ばれてその場所に行ったら「バンドやりたいんだけど」って言われたて「やる」って即答してすぐ(バンドに)入りました。
前川:その後は自分たちと同じ熱量で一緒にやってくれるドラマーがなかなか見つからなかった。で、お互いのボカロの曲が好きで交流のあったリクと僕が、初めて会ってお酒を飲みに行ったんです。そこで「ドラム探してるんですよ」って話をしたら、リクが「ドラムできますよ」って。それが2023年の8月ぐらいだった?
リク(Dr.):8月20日!最初に会って話した時に「ちなみに9月5日にライブできそうなんだけど」って言われて。自分はバンドに加入して1週間ちょいぐらいで4曲ぐらい覚えなきゃいけなくなって、そのままライブの日々が始まりましたね(笑)。
ーーバンド名の由来を教えていただけますか?
前川:だいきとバンド名の候補をあげていったんですけど、なかなか決まらなかった。どうしようかなんて話しをしていて、その場に呼んだタナカが候補の中に入ってた“トキワの森”を見て「これいいじゃん」って。それであっさり決まったという。トキワの森はポケットモンスターのゲームのマップに出てくる森なんです。
タナカ:「ポケモン」って聞いたらピカチュウが思い浮かぶと思うんですけど、ゲームの中でピカチュウが出てくるのはトキワの森だけなんですよ。ピカチュウは1%以下の確率でトキワの森でしか出会えないから珍しいし、僕らの雰囲気にも合ってるんじゃないかなってピンときましたね。
ーーそれぞれのルーツを教えてください。
前川:自分の中で1番大きいのは高校生の時に聴き始めたASIAN KUNG-FU GENERATION。それからストレイテナー、ART-SCHOOL、syrup16g、ACIDMANとか、いろいろな音楽に触れてきましたね。
タナカ:すごく遡ると、幼稚園の送り迎えの時、父親が車で流していたGreen DayとかSEX PISTOLSとか。父から、ちっちゃい頃の俺がすごく楽しそうに聴いてたって言われますね。アヒルの子供が動いてるものを見かけたら、それを親だと思ってついていくみたいな感じで、最初に聴いた音楽がそれだったので、今もそれに従がっているのかなって感じはあります。あとはASIAN KUNG-FU GENERATIONとかART-SCHOOLとかもかなり聴いていたので、それらのトキワの森への影響は大きいと思います。
リク:高校生になってすぐに凛として時雨を知って、凛として時雨のギター、ベース、ドラムをやりたくていろいろ演奏してみたんです。そしたらドラムが1番楽しいことに気づいちゃった。そこからドラムをやり始めました。あとは、the cabsとかNUMBER GIRLとか、ドラムが目立っているバンドを好んで聴き続けて今があります。当時は楽器の知識もなかったので、かっこいい、ただそれだけで聴いてましたね。
だいき(Gt.):僕のルーツは中学時代に友だちと教室で聴いていたGReeeeN(現GRe4N BOYZ)です。中学の途中まで野球をしていたんですけど辞めちゃって。そこから、ドラムがすごく好きなやつと仲良くなってGReeeeNを知って、そいつと一緒に高校からバンドを始めました。そこからONE OK ROCKとか、いろんな音楽を聴きましたね。
ーーどのように曲作りをされていますか?
前川:今のところリリースしている曲やライブで演奏している曲は、全部僕が作った曲です。僕が打ち込みで簡単なデモを作ってメンバーに送って、スタジオでメンバーと合わせて曲を完成させています。
タナカ:前川の楽曲はボカロPっぽい曲もあれば、エレクトロっぽい感じの音もあって。エレクトロっぽいのをやる時は、みんなで話し合いながらがっつりアレンジをすることもありますね。
ーーボカロP系の曲って、基本は打ち込みじゃないですか。だから極論を言うと、どんなメロディーでも入れ込める。そこをバンドで再現するのが難しいと思うことはありますか?
タナカ:ありますね。例えば「あんしん」っていう曲がデモであがってきた時は、ギターソロがボカロっぽい部分があって難しすぎると思った。だから、だいきはもっとバンドらしいアレンジにして、スタジオでやるんだろうなと思ったら、完コピしてきた(笑)。
リク:ドラムは自由にアレンジしてますね。「あんしん」の原曲はずっと4つ打ちっぽいシンプルなリズムだったんですけども、僕はとにかく手数を入れたいので、いろんなフィルを打ち込んでガラッと変えちゃいましたね。
だいき:リクは凛として時雨が好きなので、そのまま好きなことやらせるとバンドのカラー自体変わっちゃうことがあるから。その時は全力でリクを止めますね(笑)。
ーー作詞をする際、テーマやモチーフになることは?
前川:テーマは光です。ここはとても大事にしてる部分。伝えたいことは曲ができあがってから考えることが多いですね。最初にテーマを決めて歌詞を作り始めると、その目的に合わせて作った曲になっちゃうので、すごくこう……(作曲の際の)ふり幅が狭くなってしまう。曲ができあがってから、どういう曲なのかって考えるのがいうのが1番大事かなっと思っているんです。だから、フィクションとノンフィクションをバランスよく混ぜながら歌詞を作りますね。
タナカ:知り合いとかから「北海道の空気感を感じる曲」と言われたことあるよね。
前川:あったね。曲を聴いた人から、そう言われることが多いですね。
ーー自分たちのバンドを一言で表すなら?
だいき:一言で表すなら「人生」。僕、このバンドに人生かけちゃったんで。
リク:「光」ですね。自分も音楽をやりたくて、あてもなく上京してきたので、前川と同じ状況だったんですよ。でも、いざトキワの森に加入してみたら、どんどん大きくなってきて。自分にとっての人生がうまくいきそうっていう光でもあるし、ライブに来てくれたお客さんがトキワの森の音楽を受け取って光を感じてくれてたら嬉しい。お客さんも対バンも自分たちも、全員にとっての光だなって思ってます。
タナカ:このバンドで、俺が1番年下で学生なんですよ。だからまだ明確なビジョンを持ちきれてない中で、それでも確実に言えるのは、トキワの森は自分にとっての「未来」です。
前川:今、言いたいことは全部言われたんですけど(笑)、一言で表すなら「日常」ですかね。トキワの森は自分にとっても日常の一部であって、それを受け取ってくれる人にとっても僕らの音楽が日常に溶け込んでくれていたらいいなって思います。
ーー今活動している中で最も大事にしていることを教えてください。
前川:すべてに対して嘘をつかないこと。これはみんなの総意ですね。
タナカ:かっこいいライブ、かっこいい曲をやっているのに日常がダサすぎると、嘘をついていることと同じだと思うので、そういう意味でも嘘をつかないように。ここはこれからも変わらないですね。
ーーバンドにとっての今の目標を教えてください。
だいき:例えばZepp(Haneda、Shinjuku)や日本武道館をお客さんで埋めるとか、一つひとつやっていって、どんどんでかくなろうという思いはあります。だからZeppのステージに立つこともそうだし『みんなのうた』(NHKで1961年にスタートした幼児向けの音楽番組。NHKを代表する長寿番組)に曲を提供したいです。あと、ずっと言ってるんですけど、カラオケの『DAMチャンネル』で挨拶をしたいです(一同笑。メンバーが挨拶を真似したりして盛り上がる)。
ーー今後の予定を教えてください。
前川:2024年12月4日に1stアルバム『ひかり』をリリースして。2025年の1月からリリース記念ツアー『トキワの森1st full album『ひかり』Release tour“ひかりの軌跡”』で全国を回ってます。ツアーファイナルが2025年3月2日、西荻窪Flatです。ワンマンライブなので、たくさんの人が来てもらえたら嬉しいなって思っています。
タナカ:アルバムを作ってどんどんリリースもしていきたいなと思っています。まだ確定したことが言える段階ではないので……ステイチューンってことで(笑)。
ーーステイチューン……乞うご期待、ということですね。
全員:はい!頑張ります。
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