インディーズアーティストを応援する“Eggs番長”アリスムカイデがアーティストを直撃! 4回目のゲストは、「未確認フェスティバル 2017」の準グランプリで、現在アルバム制作中のSome Life。名古屋発の4人組にEggs番長が迫る!
◆Some Life:DAIYA-TAN(Vo.) / you太郎(Gt.) / RYOMA(Ba.) / KaeDe(Dr.)
◆Eggs番長:アリスムカイデ
Photo:横村 彰 / Text:及川 静
アリス:2017年は振り返ってみてどんな年でしたか?
DAIYA-TAN:アルバム作って、「未確認フェス」に応募してみたら…。しかもそれもなんか(応募)してみるかってノリで。
アリス:それは誰かがラジオを聞いていたの?
DAIYA-TAN:いや。先輩が出ていて知ってたんです。
RYOMA:他の出演者たちに失礼なぐらい、ゆるゆる。
you太郎:応募したら通ったって感じ…。
アリス:通過した時ってどんな気持ちでした?
DAIYA-TAN:めちゃくちゃうれしかったですよ! なんか初めて大人に認められた気がしました。
アリス:ファイナルに向けて、どんな気持ちでいたんですか?
RYOMA:ライブやらせたら行けるっしょ!みたいな。
KaeDe:でも、落ちる落ちないじゃなくて、みんな本能で動いてた気がしました。ずっと燃えてた。
RYOMA:やってやろうぜ!みたいのが強かった。
アリス:じゃあ、すごい数の観客がいるとか、ファイナルだとかいうことよりも、勢いの方が強かった?
RYOMA:そうですね。
アリス:「未確認」後のツアーはちょっと違いました?
DAIYA-TAN:聴いてくれる人が明らかに増えたなと思いました。
you太郎:自信も付いたよね。
KaeDe:付いたね。
アリス:自分たちのライブなどに対する感覚も変わりました?
DAIYA-TAN:それは変わってはないですね。逆にファイナルの時にこれでいいんだと思ったんです。だから、このまま変えずに行こうと思いました。
アリス:「未確認」に参加したことで人との関わりは変わりました?
DAIYA-TAN:単純に友達ができました。
アリス:もともと同年代の友人はいなかったの?
DAIYA-TAN:僕ら全然友達いなかったんですよ。
アリス:そうなんだ!
DAIYA-TAN:地元でも、県外に行っても、友達できないんですよ。わかりません? この感じ。
アリス:4人がいれば十分な感じがする。
DAIYA-TAN:よく言われるのは、入りづらいと。そうだろうと思います。
アリス:だって、小学生から一緒で、何なら鬼ごっこからしてたってことでしょ?
DAIYA-TAN:そうっす。
RYOMA:いまでもしますけどね。
アリス:うそでしょ?
you太郎:この間、山口でしたよね。
KaeDe:商店街でやったよね。面白かった。
you太郎:誰が鬼だったっけ?
RYOMA:誰も鬼じゃない。
DAIYA-TAN:そういう問題じゃない。
アリス:そうなってくるとまず鬼のいない鬼ごっこについて説明する関係性って野暮だもんね。
KaeDe:そうなんですよねー。
DAIYA-TAN:でも「未確認」に出てた子たちは、なぜか気が合ったので仲良くしてます。
アリス:鬼とか、そういう問題じゃないっていう子多そう(笑)。
RYOMA:そういえば、わちゃわちゃしてたら「これが準グランプリかー」って言われたよね。Absolute areaのドラムの(高橋)響に。
DAIYA-TAN:アブソはバカにすんもんな、俺らのこと。
アリス:でも、Absolute areaの3人はSome Lifeに刺激を受けたって言ってましたよ。
KaeDe:お!
アリス:例えば、どこ?って言ったら、笑いにすごい貪欲でーって。
全員:大笑い
RYOMA:音楽関係ねーじゃん!
アリス:最近、面白くなりたくてって、山口さんが言ってましたよ。
KaeDe:あははははは。
DAIYA-TAN:いや、ホント面白いな、アブソ。
アリス:では、楽曲制作活動で気を付けていることは?
DAIYA-TAN:僕が家で独りで作っているので、できるだけ散歩したりします。ずっとカンヅメになっちゃうんで。思ったことをそのまま作りたいんで、考える時間が長いです。
アリス:ずーっと考えて、コレだ!と思ったら作る感じですか?
DAIYA-TAN:そうですね。ずーっと独りで。だから、散歩です。太陽に当たりたいなって。
you太郎:ヤバイやつじゃん。
アリス:自律神経の問題?
DAIYA-TAN:そうなんですよ。引きこもってるとリズムが狂っちゃうんで。僕、ぽんぽん出てこないので、すごい時間が掛かるんです。だから、どんどん人と話さなくなって、メンバーとも合わなくなって。
you太郎:今日、会ったの久々だもんね。髪切っとんなって思った。
アリス:メンバーの皆さんは上がってきた曲をもらって、どんな感じに?
KaeDe:曲のイメージを伝えてもらって、例えばファンクだったらファンク聴いて、こういうフレーズかと。んで、そっからスタジオでセッションしながら、作っていくんで。
アリス:あんまりやってないジャンルだったら、予習をしてからスタジオに入る感じ?
KaeDe:そうです。
アリス:全員そういう感じですか?
you太郎:そうですね。曲が送られてきた時点で、だいたいこういうことがやりたいんだなということがめっちゃわかるので、OK、やろうって。
アリス:今後やっていくなかで、目標とかありますか?
DAIYA-TAN:どんどんやっていきたいのはリリースしてツアーを回ること。それを永遠にやっていきたいです。
アリス:そのツアーカラーは作品によって違うわけだから、毎回バンドカラーも全然違うってことですよね。
RYOMA:僕ら、ライブによっても違うよね。
KaeDe:同じ曲をやっていても違う。
RYOMA:対バンによっても違うし。お客さんによっても違うし。毎回テンション、熱量、いつも違います。
DAIYA-TAN:気持ちについてはライブ前に話すんですけど。
RYOMA:でも、ボーカルのテンションが上がっていくと、楽器のテンションも上がっていくし、下がれば下がるんです。
アリス:よくこの4人が集まりましたね。全部繋がってる感じがすごい。どうやって仲良くなったんですか?
DAIYA-TAN:特別学校で話すわけでもなかったし、部活も違ったし、家は近いけど。
you太郎:そんなに遊んだりはしなかった。
DAIYA-TAN:4人で遊ぶのは、小・中はなかったよね?
アリス:こんなに感覚で生きている人たちが、たまたま同じ学校で4人でバンドを組むってなかなかないなって。
RYOMA:確かに。考えたこともなかった。これが感覚的?
DAIYA-TAN:感覚で生きてるっていい意味で言ってるけど、ただのバカってことだからね。
全員:大笑い
アリス:何かのセンサーが反応したんでしょうね。
RYOMA:知能数が一緒だったのかもしれない。
アリス:確かにここに違う誰かが入ってたら、「お前ら!」って言われる可能性もなくはない。
DAIYA-TAN:もしアリスさんがいたらもう大変でしたよ...
アリス:それはそれであたしも楽しんでたかも(笑)
4人:あー。
アリス:ブチ切れられても不思議ではない。
4人:あー。
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