神戸在住のEggsキュレーター遊津場が先月見に行った関西のライブハウスイベントの感想を書いていくコーナーです。がっつりとしたライブレポというよりはコラム的なものと思ってください。
もちろん気になるアーティストが1組でも増やせるよう頑張ります!
2025年8月の良かったイベントはこちら!
イベント名:月刊少年アイロニー pre. "Good night my sweet memory tour”
開催日:8月21日
場所:大阪・LIVE SQUARE 2nd LINE
出演:月刊少年アイロニー、フィラメント、インタールード、カラノア、grating hunny
今回書くのは秋田発ロックバンド・月刊少年アイロニーの2nd EPリリースツアー大阪編をピックアップ。
月刊少年アイロニーは秋田で高校時代からバンド活動をしており、現在は上京して都内を中心に活動しています。今年7月には男鹿ロックにも出演するなど、力をしっかり付けてのリリースツアー。その大阪編にはフィラメント、インタールード、grating hunnyという関西の有望株+関東からカラノアという、とても良いメンツが揃いました。その結果、月刊少年アイロニーの良さもとても引き出された1日になったと思います。
トッパーはフィラメント。「”秋田発”という地元を背負う気持ち。それは簡単じゃないことは分かってます」と、彼らも本気で奈良を背負って活動しているからこその言葉から、地元の風景が特に見える『ノスタルジア』『Neverland』はしっかり響きました。昨年入場規制を果たしたMINAMI WHEELに今年も出演。さらにパワーアップした姿に期待しましょう。
2番手はインタールード。たしろひな(Gt.Vo)の喉の調子はあまり良くなかったのですが、その分まほ(Gt)、すかい(Ba)、こうじ(Dr)が高い演奏力で支えていました。恐らく普段と違うタイミングもあったのかなと思ったんですが、しっかり呼吸を合わせていたのは、さすがのライブ数。あと閃光ライオットでも披露した『sparkle』が、やっぱりすごく良い曲です。
3番手のカラノアは、いろんな音が鳴ってました。インテリジェンスだし、衝動性もあるし、サイケデリックなところもあるし、和風に踊らす曲もあれば、アーバンなスタイリッシュさも。そしてそれをとても楽しそうに演奏して、フロアもクラップして一緒に楽しんでました。
4番手はgrating hunny。スズキタイヨウ(Vo.Gt)は高校時代のあらゆる場面で月刊少年アイロニーの音楽を聴いていたようで、そんなバンドに呼ばれて対バンできる喜びが爆発していました。音もいつも通りデカいですが、ちゃんと聴かせるところは聴かせていて、以前よりスズキの歌声や歌詞も届くバンドに進化。まだ活動再開後、見れていない人は是非。
そして月刊少年アイロニー。これまでのバンドの熱や思いを受け止めて、負けじと真っ向に強く、時には優しく、時にはノイジーにと、柔軟なバランス感覚で受け返していて、これがこのバンドの個性であり、正体かと思いました。田川(Gt.Vo)がアカペラで歌うところも印象深かったです。今後、月追う彼方と同じスリーピースガールズバンド同士でぶつかるツーマンが個人的にすごく見たいです。
5組がこれからステージを上げるために、意味ある日になっていたと思います。伸びしろしかないバンドをしっかり追いましょう。















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