Eggs 10th Anniversary×MOSAiC pre.『アオキハルヘ vol.15』に若き実力者が集結

Eggs 10th Anniversary×MOSAiC pre.『アオキハルヘ vol.15』に若き実力者が集結

2026/02/01

2026年1月6日。若手アーティストの登竜門的ライブハウスである下北沢MOSAiCで、Eggs 10th Anniversary×MOSAiC pre. 『アオキハルヘ vol.15』が開催された。10代のメンバーが所属するトウキョウサンショウウオPygmee(ピグミー)BOTTON(ボタン)TAILOR(テイラー)0mg(ゼロミリグラム)の5組による圧巻のステージの模様をお届けする。 

10代とは思えない音圧とドライブ感でフロアを制圧したトッパー、トウキョウサンショウウオ

1番手に登場したトウキョウサンショウウオは、早稲田大学高等学院フォークソング部所属の4人組ミクスチャーロックバンド。ドライブ感のあるファットなサウンドが場内を震わせると、多くの観客が集うフロアは熱気が急上昇。USロックを思わせるキャッチーなギターの音色、タッピング奏法を交えたメロディックなベースライン、ダイナミックに加速するドラムが絡み合い、荒々しくも濃密なサウンドスケープを描き出す。じゅん(Vo. /Gt. )が「新年一発目、こんな気持ちいいハコでライブができて最高です!下北沢ありがとう!」と叫ぶと、フロアから湧き上がる歓声。“変な社会に対する気持ちをぶつけた曲”と述べた後に披露されたのは「505」。演奏を終えると、より一層大きな歓声があがった。終盤ではステージもフロアもヘッドバンキングの波が熱を帯びていく。躍動感あるステージでトッパーとして見事に盛り上げた。 

setlist

  1. 01. Unsung Hero
  2. 02. Broken Stars
  3. 03. Parasite
  4. 04. 505
  5. 05. SHANGRILA️

ポップネスと実験性を自在に行き来する表現力を見せたPygmee(ピグミー) 

岸根高校軽音楽部所属の男女混合4人組バンド、Pygmee。アーバンでポップなサウンドを漂わせながら、アグレッシブなサウンドも響かせる。「誰かに想いを伝えたい曲」とぎんた(Vo./Gt.)が語った後、Eggsで配信リリースされたばかりの「あのね。」を演奏。ギターの弾き語りでしっとりと歌い出した後、次第にビートが加速し、スピード感ある展開へと変貌する。それに合わせて沸き立っていくオーディエンス。ぎんたがEggs10周年にかけて、「あたし、10年前は宇宙飛行士になりたかった〜!」と、あゆな(Ba.)が話していたエピソードを披露。「宇宙まで飛ばしちゃうくらい激アツな曲をやって帰ります!」と告げ、オーディエンスと合唱をして、さらにテンションを高めていく。サイケデリックなサウンドや民謡のテイストを取り入れた楽曲など、多彩な楽曲を披露したPygmee。高いポテンシャルを感じさせるパフォーマンスだった。 

setlist

  1. 01. 白色矮星
  2. 02. あのね。
  3. 03. ヒョウリイッタイ
  4. 04. 夏攫い
  5. 05. 不器用な救済を️

勢いだけでは終わらせない、覚悟を伴ったロックを鳴らしたBOTTON(ボットン) 

山梨県発の4ピースロックバンド、BOTTON。軽音部という枠を抜け出し、自分たちの音楽を真っ直ぐに鳴らすその姿勢は、ドライブ感あるイントロが鳴った瞬間から伝わってきた。ファットで疾走感あるサウンドが、堅牢なグルーヴを築き上げる。荒削りなサウンドの中にテクニックの高さが垣間見え、観客は自然とハンズアップする。「下北沢MOSAiCは初めて出演するライブハウスですけども、楽しみにしていました」と語るちの(Vo. / Gt.)。「次の曲を知ってる人がいたら、ぜひ一緒に歌ってほしい」と観客を誘った後に披露したのは、「軽音部を抜け出して」。枠にハマらないことへの自由や葛藤を、魂を込めて歌う。フロアでは、ステージを鼓舞するかのように、たくさんの拳があがっている。場内のボルテージはそのままに、スピードを落とすことなくラストまで全力で駆け抜けた。 

setlist

  1. 01. 歓声
  2. 02. ハムバッカーに乗せて。
  3. 03. かえりみち
  4. 04. あの頃の弱い僕のままで
  5. 05. 軽音部を抜け出して
  6. 06. エンドバット

TAILOR(テイラー)が体現した、ミクスチャーの熱量でフロアを一体化させたカオスな躍動

東京を拠点に活動する5人組ミクスチャーバンド、TAILOR。ドレッドヘアやモード系のセットアップスーツなど、5人それぞれが異なるファッションの出たちだ。地を這うようなヘヴィなサウンドが鳴る中、ラップを交えながらハンドマイクで自由にステージを動きまわるボーカル。歪むツインギター、低音に深みを増す5弦ベース、変則リズムを刻むドラミングが場内を震わせる。「2026年、まだ始まったばっかりだけど、俺らのライブで全員が最高の気分でいい生活ができるように最高にブチ上がっていこうぜ〜!」と観客を煽る。「もっと盛り上がれんじゃねぇの!?」と煽る声に呼応して、フロアのテンションはみるみる上昇。クライマックスでは掻き鳴らしたギターと乱れ打つドラムが重なり、ヘドバンが飛び出す場内は躍動的でカオスな空気に。突き抜けるパフォーマンスの高さで、ステージとフロアのグルーブをひとつにした。 

setlist

  1. 01. 寄席囃子
  2. 02. たわけごっこ
  3. 03. Mock the crown
  4. 04. California eggs
  5. 05. FIXING(C:)STAGE️

0mg(ゼロミリグラム)が見せた、静と動が交差する感情剥き出しの音楽への情熱 

トリを飾るのは女子高生3人組バンド、0mgだ。心咲(Vo. / Ba.)は学校指定のような上履きを履き、よりか(Gt.)は裸足でステージに立つ。静けさの中でスタートした0mgの演奏は、心を揺さぶる切実な歌声とサウンドが印象的だ。次第にあいら(Dr.)のバスドラをはじめ、サウンドがパワフルになっていく。静と動が交錯する中で、時折シャウトを飛ばし、感情を爆発させる心咲。最後まで残ってくれたオーディエンスへのお礼を述べながら「この演奏を見てくれてるからには、後悔させないライブをしようと思っています」と想いを述べる。今にも泣き出しそうな表情で繊細なフレーズを歌い上げたかと思えば、次の瞬間にはシャウトが炸裂。ラストはボルテージが限界まで高まり、エネルギーを全方位へ放出するようなエネルギッシュなパフォーマンスでステージを締めくくった。 

setlist

  1. 01. 朝行く月
  2. 02. 陽炎
  3. 03. サイレン
  4. 04. 黎明を告げる
  5. 05. 夢
  6. 06. 暁

ポテンシャルを大いに感じさせる実力派5組が、10代ならではの瑞々しい感性でステージを作り上げた。熱気に包まれた場内を見渡しながら、『アオキハルヘ vol.15』は彼らとオーディエンスの明るい未来の1ページに刻まれたと確信した夜だった。 

執筆・取材:橋本恵理子 
撮影:山田耕平 

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