注目バンドのボーカリストが出演したEggsとmona recordsの共同企画『まどかVol.13』をレポート

注目バンドのボーカリストが出演したEggsとmona recordsの共同企画『まどかVol.13』をレポート

2026/03/14

2026年2月25日、Eggsとmona recordsが共同で企画するアコースティックイベント『Eggs 10th Anniversary×mona records pre「まどか」Vol.13』が行われた。豆粒みじんこらっくミユえもん(ヨルノピクニック三崎れもんサンサロサンセット(出演順)の3組が出演。雨の降る下北沢mona recordsとYouTubeの生配信で届けられた、この日のステージの模様をレポートする。 

感情の機微をリリックに託し、聴く者の心を動かす豆粒(まめつぶ) 

1番手に登場したのは、東京都内を拠点に活動する3ピースバンド、みじんこらっくのギター&ボーカル、豆粒だ。「恋の歌」を歌う豆粒。愛らしく淀みのない明瞭な歌声が場内に響き渡る。「今日はたっぷり時間をもらっているので、ゆったり聴いていってください」と述べた後、みじんこらっくで1推しの曲だという「もんじゃ」を披露。人と比べてしまっても、自分がいいと思える自分でいたい。そんな思いを込めて制作したアップチューンだ。シンプルなアコースティック編成でありながら、力強いギターのストロークがフロアのテンションを高めていく。コロナ禍でギターを始めたという豆粒は、「あの時間がなかったら音楽をやっていなかった」と語り、「無駄だと思っていた時間こそが大切だった」と振り返る。その思いを抱きながら制作したのは「忘れないで」。<つまらないことで怒らないから つまらないことで笑って>という一節が、感情の綾となって胸に残る。みじんこらっくというバンド名には、「みんなの日常のスキマを自分たちの小さな音楽で埋めたい」という願いが込められているという。豆粒という名前にも、きっと同様の意味が込められているのだろう。ラストは「花を買う」。<花を買う余裕はないが、種を買う余裕はまだある>という、心の余白を肯定するリリックが印象的だ。誰もが抱える微細な感情の揺れを、力強いギターとともにまっすぐ鳴らしたステージだった。 

setlist

  1. 01. 恋の歌 
  2. 02. もんじゃ 
  3. 03. 耳鳴り 
  4. 04. 忘れないで 
  5. 05. まって 
  6. 06. ラックミュージック 
  7. 07. 花を買う 

明朗な歌声と愛嬌溢れる存在感で観客の心をつかんだミユえもん

続いては、埼玉発の3ピースバンド、ヨルノピクニックミユえもんが登場。椅子に腰を掛け、たおやかにアコースティックギターを鳴らす。柔らかなギターの音色とは対照的に、紡がれる言葉はパワフルだ。「今日はEggs10周年の『まどか』、特別な日に呼んでいただけて本当にうれしいです。イェ〜イ」と、ハニカミ気味にご挨拶。続くバンド曲「おばけになっても」では、芯の通ったハスキーボイスが伸びやかに響く。「ちょうど2月の初めにバンドでmona recordsさんに出演して、今日は2回目。バンドでやった日も雪で、今日も雨なので、すごい確率だなって(笑)」と、オーディエンスの笑いを誘う。「ここからは元気めの曲を」とヨルノピクニック月曜日の朝をプレイ。ハリのあるロングトーンが場内の空気を震わせる。「コーヒーと日常」ではストイックな表情で歌い上げながらも、時折浮かべる笑みが愛嬌たっぷりだ。オーディエンスの手拍子を誘って演奏されたのは「帰り道」。「普段、あまり弾き語りをしないので、緊張が消えない(苦笑)」と口にしていたミユえもんは、リズムを刻む手拍子を耳にして「めちゃめちゃいい感じです!」と笑顔を見せる。ラストは弾き語りでは初披露となるバンド曲「100万ビート」。弾むようなギターと伸びやかな歌声が、雨の夜に軽快に響いた。 

setlist

  1. 01. エブリデイ 
  2. 02. おばけになっても 
  3. 03. 今日みたいな日は 
  4. 04. 月曜日の朝 
  5. 05. コーヒーと日常 
  6. 06. 帰り道 
  7. 07. 100万ビート 

ジャンルレスな楽曲でポテンシャルの高さを示した三崎(みさき)れもん

トリを飾るのは、3人組オルタナティブ・ロックバンド、サンサロサンセットのギター&ボーカル、三崎れもんだ。陽気な空気を醸し出しながら椅子に座り、アコースティックギターを構える。「1年ぐらい前にリリースして、Eggsさんに見つけてもらうきっかけになった曲」と紹介し、1曲目にセレクトしたのはcream soda!! 。エネルギッシュなボーカルとギターの音色を響かせる。サンサロサンセットの持ち曲黄色い電車では随所で抜け感のある歌声を聴かせ、愛する気持ちを生チョコに込めた生チョコンクリートでは表情豊かなパフォーマンスでオーディエンスを魅了する。一転、ブルージーな装いのムーンライトではアンニュイな歌声を披露し、フェスのような内装の場内がバーのような艶を帯びる。「サンサロサンセットは年末のモナレコのイベントで、2026年は8曲リリースしますと宣言しました!」と語り、この日初披露となる新曲「ゾクゾクしちゃいな、ベイベー」を投下。弾き語りで披露する“恋する女の子を応援するレゲエ”という新機軸が斬新だ。「下北沢にいる人が好きだと思う曲」と紹介したミディアムポップなオレンジに飛び込めを経て、最後は応援ソングIt's All Lightでテンション高めにステージを締めくくった。歌声、サウンド、パフォーマンスのあらゆる面で多彩な表情を魅せた三崎れもん。音楽に対するパッションと探究心を存分に示した夜だった。 

setlist

  1. 01. cream soda!! 
  2. 02. 黄色い電車 
  3. 03. 生チョコンクリート 
  4. 04. ムーンライト 
  5. 05. ゾクゾクしちゃいな、ベイベー! 
  6. 06. オレンジに飛び込め 
  7. 07. It’s All Light 

本公演に出演した3組全てが3ピースバンドのボーカリストである。弾き語りオンリーの楽曲もあれば、いつもはバンドで演奏する楽曲も弾き語りで披露した。バンドよりもシンプルな編成になったことで、歌声と楽曲の魅力をあらためて実感することができた。それぞれのバンドサウンドも、改めて体感してみたくなる夜だった。 

■スタッフクレジット
執筆・取材:橋本恵理子
撮影:山田耕平 

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この記事を書いた人

橋本恵理子

ライター。福島県出身、湘南在住。WEBメディアやファンクラブなどで原稿を執筆。動画編集やInstagramマーケティングのお仕事も。普段は猫の下僕です。

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