【植松哲平】歌詞を乱暴に仕分けするコラム 向井太一編

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今回の仕分け、お題は「向井太一」。

福岡県出身のシンガーソングライターで、音楽以外にファッション方面でモデルや執筆などの活動も行ってるそうです。スペースシャワーTVやYouTubeが、今年注目のアーティストとしてピックアップする24歳。そんな彼が昨年11月にリリースしたEP「24」の歌詞を見てみます。

その前に、ちょっといいすか。向井太一、超良いです。早いとこ、こんな音楽が日本の音楽のど真ん中になったら良いのにって思うくらい。「24」にはトラックメイカーとしてstarRo、yahyel、grooveman Spot、JiNeous、CELSIOR COUPE が参加。この陣容によるクソかっこいいトラックに甘えることなく、日本語詞の歌がちゃんと歌モノしててすごいし、キャッチーさがある。最高。

おっと。ディスクレビューになるとこだった。歌詞を。

Tokyo Town In The Building
繰り返すこのループ
どこかで使われた言葉だけが
また生まれていく

いつだって Stay Gold 溢れていく
言葉の意味さえも わからないまま
この街で この声で流れていく時代の中で
その言葉で その音で なにが伝わるの?

『STAY GOLD』より


ここでやっと ずっと夢見てたもの
掴めそうな予感
ここは東京 並ぶ高いビルの向こう
浮かぶあの雲のように Slow Down
焦っては No No No...
君とならどこへでも
ふたりならどこまでも

『SLOW DOWN』より


今の自分が一番 Like It Like It
今は僕が僕である為に
歌うよ Singing Singing
これからの新しい糸の先は
誰に繋がるだろう
『24』より

曲や彼のプロフィールを見ると勝手にクールな人物を想像するけど、歌詞を読むと熱いものや野心を感じる。彼が福岡出身というのを知って納得したんだけど、東京の高層ビル群の景色で奮い立つのって、上京してきた人は共感するところがあるんじゃないかな。アタシもそうです。私的というか、自らに言い聞かせるような歌詞と感じた。

「自問自答2017 in TOKYO」のコーナーに仕分け。素晴らしいです。ごちそうさまでした。

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profile

植松哲平
音痴なのに音楽を、動けないのにサッカーを、スピード怖いのにロードバイクを愛するアフロヘア。MC、ラジオDJ、リポーター、ナレーター、脇役、チョイ役などのお喋り業務のほか、イベント制作やWEB制作なども手掛け、マルチタレントっぽい雰囲気を漂わせながら器用貧乏に生きる痩せ型男性。 2008年より番組DJを務めるFMヨコハマ「YOKOHAMA MUSIC AWARD」では多数のインディーズアーティストを紹介、若手を中心にこれまで500組以上のミュージシャンにインタビューを行なっている。そのほか、FMヨコハマ「Tresen+」、NHK Eテレ「ごちそんぐDJ」、Crimson FM「Rakuten Superrr Radio Festival Edition」に出演中。

profile

向井太一
幼少期より母親の影響でブラックミュージックを聴き育つ。2010年に上京。ジャズとファンクをベースとしたバンドにボーカルとして加入し、東京都内を中心にライブ活動を経て、2013年よりソロ活動をスタート。ファッション誌のウェブサイトでのコラム執筆やモデルなど音楽以外でも活動の場を広げる。2016年3月、初のE.P「POOL」をインディーズよりリリースし、発売日に即完。ハイブリッドなアーティストとして、更なるステータスを目指す為、アグレッシブに活動している。

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