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「音楽には音のジャンル分けは存在するけど、歌詞の分類はあんまりないよね」
このコラムの内容打ち合わせでの、Eggs・S氏の言葉である。たしかに書店やレンタルビデオ店なんかは内容やストーリーで仕分けしている。じゃあ音楽でそれをやってみましょうというのがこちらのコラム。
ただ音楽の場合、アルバムの中に複数の物語があるのが一般的だし、曲単位ならまだしも、アーティストごとにジャンルというレッテルを貼るのは乱暴かもしれない。ボブ・ディランですら文学か?って言われたぐらいである。でも、やっちゃう。乱暴承知で仕分けます。再生ボタンを押すきっかけになれば幸い。
で、記念すべき初回に仕分けちゃうのは「春ねむり」。
今年10月に初作品『さよなら、ユースフォビア』をリリースしたばかりの現役大学生な女性ラッパーです。
この作品、REMIXを除くと6曲が収録されてるんですが、大変なことにすべての歌詞に「死」や「殺す」といった言葉が含まれてます。何があったんや。加えて彼女のラップはポエトリーのようでもあり、感情を極力抑えて言葉を紡いでいくスタイル。さらにはこちらも無感情に努めた打ち込みのトラック。一聴するとゴリゴリの内省的なアーティストで、真夜中に部屋の電気もつけずにテレビの砂嵐見ながら絶望を呟いているようなイメージ(これブラウン管テレビ世代にしかわからん表現ですね汗)。そうやんな、暗いニュース多いしな、先行き不安やしな、わかるよ。
と、思いきや。
醸し出す儚げな雰囲気とは裏腹に、その歌詞は奮い起つような言葉が随所に現れて、絶望とは全くもって対極な内容。しっかり前を見据えていて力強い。
ずっと ずっと 夢を見てる
すっと ふっと 消えてしまうような
ガラス細工の新世界
ぼくは夜明けを告げる新世代
『ゆめをみてる』より
ここが彼女を表してる気がするなあ。歯の浮くようなポジティブは胡散臭く思っちゃうけど、前向きでいたい。そんな人にはとても共感できるんじゃないだろうか。あと、実体験というような内容ではないけど、春ねむりが実際に感じたことが描写されている気がするのでノンフィクション的なリアリティがある気もします。
ということで、今回は「ミッドナイト自己啓発系ノンフィクション」というジャンルに仕分けたい。乱暴ながら。
いやー難しいですね、仕分け。。
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