2024年にオープンしたライブハウス『巣鴨IFNESS』と『Eggs』がタッグを組んだ、新たなサーキットライブが開催される。その名も“Eggs × SUGAMO IFNESS presents.『Eggs Duck Duck Fes』”。初回は2月23日、巣鴨IFNESSにて。2つのステージで交互にライブを行うスタイルで、当日は10組以上のアーティストの出演が予定されている。その中からEggsがオススメするアーティスト5組ピックアップして紹介!
oh!! 真珠sは、2024年に東京で結成された4人組ミクスチャーロックバンド。ポップス、マスロック、ファンク、エレクトロニカ、メタル、サイケデリックなど、各メンバーのルーツがひしめき合うサウンドは、例えるなら、極彩色なロック万華鏡。カオスさえ感じるダイナミズムとキャッチーなメロディーが、スリリングなバランスで共存している。これは、メンバー個々の音楽偏差値の高さ、そして確実なスキルがあってこそ成り立つバランスだと思うが、前述したスリリングさを本人たちが1番楽しんでいるのではないかと思わせるあたりに、このバンドのポップネスを感じる。無二の個性だ。会場を飲み込むサウンドスケープに期待!
東京を拠点に活動するクレイジーウォウウォ!!は、2024年に『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』への出演を目標に結成された4人組ロックバンドだ。同年「ESPバンドコンテスト2024」などでグランプリを獲得。12月には『Eggsレコメンライブ Vol.21』に出演を果たすなど、インディーズシーンでその存在感を発揮し始めている。裏打ちのビートを取り入れたダンサブルでブライトな曲調が持ち味。タイトなフレーズを繰り返すようなキャッチーなメロディーはどれをとってもパンチライン。高低差があり細かく刻むメロディーを抜群のリズム感と発声のコントロールで、難なく乗りこなすボーカルもいい。前のめり気味で爆走中の彼ら。この日もフロアを躍らせ、一気に駆け抜けるか?
10ct.は、2024年に結成された横浜発の4ピースロックバンドである。結成以降、楽曲リリース、ライブ活動を精力的に展開。2025年1月にはEggs主催のイベント『アオキハルヘ Vol.11』へ出演するなど、さらなる飛躍が期待できるインディーズバンドのひとつだ。ストレートなメロディー、飾らない言葉で鳴らすサウンドは、危うさと情熱が交差する青春ロック。日常の中にある葛藤、小さな幸せや喜びを歌にしており、その歌詞に共感するリスナーも多い。本年1月23日にデジタルリリースされた「虚言癖少女」は、平メロのメロディーライン、楽曲構成、コーラスなど、多くの新機軸に挑戦しており、彼らの音楽に対するモチベーションの高さが窺える。どんなセトリでフロアも盛り上げるのか注目だ。
2024年に結成された3ピースバンド、花酔い。1980年代後半~90年代初頭のネオアコ、ドリームポップ、オルタナティブロックの趣を感じる、洋楽然としたサウンドが特徴。その上に、美しい起伏を描くノスタルジックなメロディーがのってくるが、ときおり、ドメスティックなフレーズが顔を覗かせ驚く。どの曲もハイクオリティーで、一瞬でそのサウンドの感触を聴く者に刻み込む強さを持っている。メンバー全員が、このバンドで鳴らしたい音を理解し、しっかり再現している証拠だろう。そうでなければ、これだけサウンドだけで個性をはっきり出すことは難しいと思う。優雅で力強い音像で、この日もフロアを自分たちの色に染められるか?
カタメツムリは“緩かわポップバンド!”をキャッチコピーに掲げる4ピースバンド。結成以降、大阪を中心にライブ活動を積極的に展開し、確実にファンを増やしてきた。2024年11月25日に初音源となる「曖昧」を発表。カッティングでブルージーなテイストも見せるオーセンティックなギター、タイトでシャープな中でもメリハリを見せるドラム、たゆたうような起伏を描く包容力あるベース、ピッチ、リズム感、発声などに加え、高音のトーンも綺麗に出せるボーカルと、メンバーそれぞれのスキルも十分だ。キャッチーなメロディー、艶っぽい歌声、コントラストとストーリー性あるバンドアンサンブルが、このバンドの魅力。この日も、存分にその魅力を発揮してほしい。
文・伊藤亜希
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