「アフレル」
- 1. 君にとって
- 2. 僕の全部
- 3. 声
¥1,080 (Tax in) / EGGS-0028
インディーズアーティストを応援する“Eggs番長”アリスムカイデがアーティストを直撃! 第3回目のゲストは、昨年の「ワン!チャン!! ~ビクターロック祭り2017への挑戦~」でグランプリを獲得し、3月7日に1stシングル『アフレル』をリリースしたkobore。Eggs番長が、いつだって真っすぐに思いをぶつけているkoboreの音楽性と人間性へ迫る!
◆kobore:佐藤 赳(Vo.Gt.) / 田中そら(Ba.)
◆Eggs番長:アリスムカイデ
Photo:坂田貴広 / Text:坂井彩花
アリスムカイデ(以下、アリス):こんにちは、アリスです。まずは自己紹介からお願いします。
佐藤 赳(以下、佐藤):はい、koboreのギターボーカルの佐藤 赳(サトウタケル)と言います。
田中そら(以下、田中):ベースの田中そらです。
アリス:今日は1日よろしくお願いします。早速ですが、バンド結成のきっかけを教えてください。
佐藤:きっかけは僕がメンバーを誘ったことですね。ずっと一人で弾き語りをやっていたんですけど、バンドを組みたくなっちゃって。高校の後輩で当時はまだ高校生だったベースのそら、高校の先輩だった現ギター(安藤)、ライブハウスで出会った当時のドラムを引っ張ってきたんです。「アコースティックで曲作ってるんだけど、これバンドにしてくんない?」みたいな感じで。
アリス:そもそも高校でお二人は、どんな関係だったんですか?
佐藤:軽音楽部の先輩後輩でした。ギター、僕、そらの順で、ちょうど学年がひとつずつ違うんですよ。ギターが高3の時、そらが高1。
アリス:高校生の時は、一緒にバンド組んだりはしなかったんですか?
佐藤:むしろ喋ったことすら全然なくて(笑)。
アリス:なんで誘ったんですか(笑)。
佐藤:暇そうだったんですよ。卒業後の進路を迷ってるみたいだったし、大学に行くよりバンドの方が楽しいよって。
アリス:え、田中君の受験は?
田中:受験勉強はしていたんですけど、バンドか大学進学か迷ってたんです。そのタイミングで彼女にも振られるし(笑)。そしたら、振られた3日後に「バンドやらない?」って誘われたから「やります」って。
アリス:タイミングが良かったってことですよね。もしかしたら「受験だから」って断られたかもしれないし。田中君、高校時代は佐藤君のこと何て呼んでたんですか?
田中:たける先輩。
佐藤:こいつ、昔は人と目を合わせられなかったんですよ。ずっと空を眺めてて、だからそらって名前なのかと思うくらい(笑)。
田中:ひどっ…(笑)。
佐藤:でも、ベースはズバ抜けて上手かったんですね。いつも一人で黙々と弾いてました。文化祭練習の時、そらと部室にいたことがあって。僕がお昼を食べるために2時間くらい外に出てたのに、戻ってきてもまだ弾いてたんですよ。それくらいストイックだったから、後輩の中で唯一「こいつベース上手いな」って覚えてたのかも。
アリス:ちゃんと誘われた理由あって良かったですね。このままだと、本当になんとなく組んだバンドみたいになっちゃうから(笑)。ギターの安藤君は、どんな感じだったんですか?
佐藤:安藤はTwitterで「ギターサポートします」って募集してたから、こいつでいいやと思って(笑)。たまたまLINEのグループのメンバーにいたんですよ。全然しゃべったことなかったんですけど。
アリス:本当に“暇そう”以外の理由ないんですか(笑)。
佐藤:ないです! メンバーに声かけたきっかけは、いいやこいつでって感じ。結成当初のドラムも「歌もののバンドやりたい」って言ってたから声をかけた感じだったし。
アリス:ドラムはなんで変わったんですか?
佐藤:バンドを続けていくうちに、どんどん本気になってきちゃったんですよね。するとデスコアっぽさがある当時のドラムのプレイスタイルは、僕らがやりたい音楽とちょっと違うよねって話になって。彼にはやめてもらって、別のバンドで活動していた伊藤に声をかけたんです。 地元のライブハウスに出演してるあいつを見て「かっこいいな」って思ってたし、ちょうどあいつのバンドが解散するタイミングだったから。ずっとkoboreのことを好きでいてくれたみたいで、誘ったら「マジですか、koboreに入っていいんですか」って喜んでくれたんすよ。「俺がお前のドラムプレイ好きだから」って言って入ってもらいました。
アリス:みんな入るべくして入った感じですよね!
アリス:ちなみに高校時代はコピーバンドですか?
佐藤:そうですね。KANA-BOON のコピーばっかり(笑)。まだ彼らが有名になる前で譜面もなかったから、「ないものねだり」とか耳コピしてました。
アリス:田中君は、なんのコピーをしてたんですか?
田中:僕はチャットモンチー…。
アリス:チャットモンチーって、全然違うね!
田中:一緒にバンドを組んでたボーカルの声が、えっちゃん(橋本絵莉子)に似てたんですよ。だからやってみたんですけど、キーがきついって言われちゃって(笑)。やりたい曲はあんまりやれなかった思い出が…。
アリス:KANA-BOONやチャットモンチー以外に、影響されたアーティストとかいますか?
佐藤:BUMP OF CHICKEN が大好きで。間違いなく一番影響を受けてますね。
田中:僕は毛皮のマリーズがすごい好きです。あとは椎名林檎、銀杏ボーイズとか。
アリス:他のメンバーの方は、どんな音楽が好きなんですか?
佐藤:やっぱりみんな邦楽ロックが好きですね。僕自身も今でこそ洋楽を聴くけど、一番初めに影響を受けたのは邦ロックだし。ドラムの田中はBLUE ENCOUNTが好きで、ギターの安藤はUNLIMITSが好き。みんな歌ものロック界隈が好きなのかな。
アリス:曲作りはどんな感じでやってるんですか?
佐藤:いつもは僕がスタジオにサビだけ持っていって、メンバーにリフとかをつけてもらう感じですね。「めっちゃキャッチーなサビできた、サビはこれしかない!」って言って、それに添うようにAメロとかBメロとかを作っていきます。
アリス:セッションみたいな感じで作っていくんですね。
佐藤:そうですね。Aメロいらないかな、とか。
アリス:え、Aメロいらないかなってことがあるんですか。
佐藤:ほら、サビから始める曲とかもあるじゃないですか(笑)。
アリス:なるほど! koboreのみなさんはメンバー同士で音楽の趣味が近いと思うんですけど、それでよかったことってあります?
佐藤:んー…。曲作りをしてて「このフレーズ微妙じゃない?」ってことは、あまりないような気がしますね。
アリス:話を聞けば聞くほど、運命の巡りあわせですよね。バンドのスタートこそノリだったかもしれないですけど…。
佐藤:たまたまスムーズに来ているだけですけどね(笑)。いつか美化しようと思ってます!
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