【Eggs番長アリスが行く!】 kobore インタビュー

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インディーズアーティストを応援する“Eggs番長”アリスムカイデがアーティストを直撃! 第3回目のゲストは、昨年の「ワン!チャン!! ~ビクターロック祭り2017への挑戦~」でグランプリを獲得し、3月7日に1stシングル『アフレル』をリリースしたkobore。Eggs番長が、いつだって真っすぐに思いをぶつけているkoboreの音楽性と人間性へ迫る!

◆kobore:佐藤 赳(Vo.Gt.) / 田中そら(Ba.)
◆Eggs番長:アリスムカイデ

Photo:坂田貴広 / Text:坂井彩花

アリス:2017年は、振り返ってみてどんな年でしたか?

佐藤:初めて全国流通音源を出すことになって、初めてツアーをした年だったんですよ。今振り返ると2015年から活動している中で、そのツアーが一番きつかったですね。ひと月に20本とかライブしてたもんね(笑)。

アリス:え…、ひと月に20本?

佐藤:そうなんですよ。2日に1回以上ってヤバいですよね。

アリス:1ヶ月でツアーを済ませようとしちゃったってことですか?

佐藤:2ヶ月で30ヶ所回ろうっていう計画だったんです。

アリス:それでもだいぶありますよね? どうしてそんなハードスケジュールにしようと思ったんですか?

佐藤:いや…、なんか強くなるかなと思って。みんなメンタルが弱かったんで、初ツアーで30ヶ所回りきったら俺ら最強じゃないって言える気がしたんですよ。それを府中のライブハウスの店長に言ったら、「死ぬよ」って言われましたけどね。結局「大丈夫です!」っていって、ツアーに行っちゃいました(笑)。

アリス:ツアー中は、何が一番つらかったですか。

佐藤:車移動ですね。

アリス:あー、確かに辛い…。

佐藤:4人バンドなのに、僕とそらしか免許持ってないです。しかも、そらは免許を取ったばっかり。免許取って1週間後くらいに、大阪まで一人で運転させたもんね(笑)。高速道路の合流の仕方だけ教えて、僕は助手席でずっと寝てました。

アリス:仙台からの大阪も辛そうだなぁ…。

佐藤:1番ハードだった移動は、東京から福岡かな。3時間交代にして、14時間かけて2人で運転しましたから(笑)。

アリス:移動がそんな感じだと月のほとんどはツアーじゃないですか…。

佐藤:寝ても覚めてもライブでした。オフ日があったとしても、福岡までから新潟までの移動日だったり…。

アリス:どうして福岡から新潟にしたの(笑)。

佐藤:なんででしょうね(笑)。4連チャンでライブからのオフ1日、そのあとまた4連チャンでライブみたいな日程もあって。あの時は、ほぼ10連チャン感覚だったな…。
さすがに「なんでライブやってるんだろう」って、運転しながら思いましたもん(笑)。なんのためにこんなキツイ思いをして…って。スケジュールがハードすぎて、酔っ払った勢いで打ち上げの時に喧嘩もしたし。

アリス:喧嘩したんですか⁉

佐藤:僕の酒癖があんまりよくなくて、酔っ払うとワーッ! ってなっちゃうんですよ。すっごくストレスが溜まってる期間だったし。

田中:お酒飲んで急に機嫌悪くなるから、置いて行こうかなって思いました。めんどくさいんで(笑)。

アリス:あれだけハードなスケジュールだったら、ストレスもたまりますよ…。

佐藤:このツアーでめっちゃ太ったんですよ(笑)。ストレスで痩せると思ってたのに。

田中:ストレス発散の方法が食事くらいしかなかったからね。行く先々でハンバーグにしようか、トンカツにしようかみたいなことで迷った。

佐藤:毎回、食べログでご当地の美味しいものをググって…。

田中:今日は香川だから…王将!

佐藤:うどんだろっつって(笑)。一時期ブームがやってきて、王将ばっかり探してたよね。

アリス:去年ツアーで行ったところで、また行きたいなってところもあったりしますか。

佐藤:九州がすごい楽しかったです。

アリス:へー! 関東と違いますか。

佐藤:いや、むしろ地元にいるみたいでした。古い店が多くて、小汚いちっちゃいシネマみたいなのもあったりするんですよ。初めてきた場所なのに、帰ってきたような感覚でした。


アリス:初めてのツアーを通して、変わったなって感じることってありますか?

佐藤:根は変わってないですね。お客さんの量や箱の大きさはもとから気にしないし、僕は“koboreのライブ”ができればいいと思ってるので。ただツアー以前と比べると、だいぶ明るくなったような気がします。

アリス:吹っ切れたみたいな感じですか。

佐藤:そうですね(笑)。ライブ中くらい笑ってないとやっていけないわ、みたいな。このままだと、ライブ中に病んじゃうなって。 どれだけライブ数秒前が嫌な気持ちでいても、ステージに立っちゃうとやるしかないんで。そういう面でも、メンタルは鍛えられた気がしますね。どういう状況でも、たとえ声がでなくてもやる。

アリス:ツアーが終わってみて、最終的にはどうでしたか?

佐藤:寂しかったですね。ファイナルが昨年(2017年)の12月20日にあったんですけど、終わってから虚無感と言うか。

田中:それわかるかも。

佐藤:明日ライブじゃなくて仕事か、みたいな。

田中:それでも意外と12月にもライブしてたけどね(笑)。

佐藤:ひと月に13本以上ライブするとか、僕らにとっては普通だからなぁ…。

アリス:普段から、そんなにライブしてるんですか!

佐藤:1か月に10本以上ライブしてるのは、珍しいことではないです。東京で月に10本なら体力的に問題ないんですけど、ツアーだと移動があるじゃないですか…。

アリス:いかに移動が過酷だったかってことですよね。

佐藤:そうですね。極限までくると、人ってこうなるんだって知りました。ちゃんとライブはやってた気がするけど…。

田中:そりゃそうでしょ(笑)。ふざけたりしなかったし。

アリス:koboreのふざけてるライブは、ちょっと見てみたいけどね(笑)。今後もライブは積極的に続けていかれるんですか?

佐藤:ライブは本当にやっていきたいですね。ライブがなくなっちゃうと不安になるし、結局は好きなんですよ。

田中:わかる…。ライブないとフラストレーションたまるもん。

アリス:ツアーを通して、音楽がどうということよりも人として磨かれた感じがありますよね。

佐藤:そうですね。スペック的には人間性が1番高くなったような気がします。

links

profile

kobore
Vo.佐藤を中心に2015年10月に東京府中にて結成。生と死を等身大で語りかけ、“今”を叫ぶ歌モノロックバンド。

≪MEMBER≫ ※写真左から
安藤太一 (Gt.Cho.)
伊藤克起 (Dr.)
佐藤 赳 (Gt.Vo.)
田中そら (Ba.)

release

single

「アフレル」

kobore
  1. 1. 君にとって
  2. 2. 僕の全部
  3. 3. 声
2018.03.07 RELEASE
¥1,080 (Tax in) / EGGS-0028

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