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月の香りを纏うピアノの音色と、幻想的な物語風の歌詞。
作詞:翔吏
作曲:翔吏
月を描いている 心が一つ 色の褪せた街灯に 落つる夜霞 何かが欲しい 何か足りない どこか遠くへ行きたい 月を描いている 光彩 駅のホーム 夜の匂い ピアニシモ 紺と紫 纏う汽車にて 星の流れる窓辺に 綻ぶレイトショー 灯って咲いた 走馬燈 彼の吐く息の白さ 空がただただ美しいだけ 月を描いていた 想いが一つ 水の中を彷徨う 落つる青葉のよう どこでもよかった 何でもよかった 果てしなく遠いもの それが月だった 彗星 藍のレール 夜の底 フィラメント 終点 光のない夢の残骸 どれだけ遠く見つめたって 憧れだけじゃ変えられない 膨大な時間かけたって しあわせな刹那があればいい 何万文字綴ったって この4文字にはかなわない ただ一つが欲しかった 光らない月の手触り 指先を伝う 流れ込んだ冷たさ そのまま滑らせように 彼は地球を描いている
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