ツアー初日in CHICAGO
おはにゃんにゃん。
今日もよく眠れた。寝る前に装着したはずのホットアイマスクはどこかに消えていた。リビングに行くと加藤が体調を崩していた。発熱してるみたいだ。これはお気の毒だが待ちに待ったトラブルである。彼がライブ当日にガッツリ体調を崩すのは珍しい。昨日は元気だったのに。ちゃんと辛そうなので回復を祈りながら8:30車に乗り込みライブ会場へと向かう。外は完全なる雪景色。冬だ。冬すぎる。

会場までは約1時間。そんなに遠くはない。真っ白な道中、シカゴの街並みが広がり皆テンションが上がる(加藤以外)。あっという間に今日の会場BOTTOM LOUNGEに到着した。キャパは900人?くらい。でけええ


機材搬入をしているとMACSEAL御一行が到着。雪が降る中、再会を喜び合う。今日のタイムテーブル上ではもうMACSEALのリハが始まる時間だ。一向に始まらないこのゆるい感じがアメリカである。前回のUSツアー時もタイムテーブル通りに進行する日は一度も無かったと思う。良いなあこの感じと改めてアメリカに来たことを実感。
ひと段落しバックヤードにある楽屋で時間を潰す。同じ楽屋組にはWalter Mitty、Leisure Hourといったアメリカのバンドが一緒だった。Walter Mittyのメンバーが持って来てくれた缶ビールで早速乾杯し何故かウイスキーを瓶ごと直飲みで回す。もともとWalter Etc.と言う名義で活動していて普通に知っていたバンドだっただけに印象が変わる。こいつら相当な酒飲みバンドで最高だ。既に気持ちが良い。Leisure Hourは前回のUSツアー時に出演した『The Fest』と言うフロリダで開催されたパンクFesでステージが同じだったみたい。たろう、ともほは記憶に残ってるみたいで再会を喜び合う。おれは全く記憶に無かった。そのLeisure Hourドラムの彼女が今まで人生で出会った中で1番のおしゃべり人。そこそこのボリュームでひたすら喋っている。口が乾かないのか本気で心配になるレベルだ。楽屋は酒飲みとお喋りで早くもカオス状態。楽しい。

楽屋割

Walter Mittyが持ってきたウイスキー
そんな時間を過ごしていると会場がOPENしライブがSTARTした。運が悪く今日はあまり人が出歩かない程の大雪でフロアはまだ半分も埋まってない状態だった。自分達の出番は3番手、それまでにもう少し人が増えたら良いなと願う。一個前Yawnersのライブを見守り転換時間がやってきた。加藤も薬局に買いに行った薬でなんとか体調を取り戻す。今回のツアーは全箇所リハ無しの転換音出し15分とかなりタイトな構成。皆んな大急ぎで機材をセッティングし各々音作りをし一度も合わせることなく本編スタート。これがアメリカンパンクスタイル。これこれーとテンションが上がりいつも通り演奏をする。フロアを確認すると後ろの方まで人が埋まっていた。ありがたい。特にトラブルも無くかなり良いライブが出来たと思う。お客さんの反応も良かった。ツアー初日にして好スタート。何より楽しかったのが1番だった。

Jakeが貸してくれたツアーを共にするジャズベース

ANORAK!の演奏中
出番を終え皆んな一安心であとは他のバンドを楽しむだけだ。ビール片手にフロアに出て各々で承認欲求を満たしに行く。これがナードバンドの行いだ。現地のアメリカ人に「良かった」と言って貰えたらそりゃ気持ちが良い。喫煙所でギャルと談笑しさらに元気がでる。アメリカギャルが持ってる力は凄まじい。
その後は楽屋で休んだり他のバンドのライブを楽しむ。5番手に出演したSports.は雪の影響でメンバーが会場にたどり着けず急遽3ピースでの演奏(もともと4ピース)。レコードを持ってるくらい好きなバンドだっただけに残念だったが弾き語りスタイルとGt/VoがBa/Voに変わってライブをやり切る姿に感動。カッコ良かった。

Sports.
そしてなんと言っても今日のベストバンドはPRINCE DADDY & THE HYENAだった。本当最高で泣ける。凄まじく完璧な出音で眠気のピークに来てた身体は回復した。日本で共演した際はあまり刺さらなかったのだが現地で観るとやはりレベルが違う。ありがとうPDaddy。今日のトリはMACSEAL。安定の良さではあったがPDaddyに食らいすぎたのもあり期待値は超えず。何故か最後の曲中、アメリカンニキに話しかけられ1回飛んでみなよと煽られる。うまくかわしたがしつこかったので「OK!」と伝えた。早速担ぎ上げられて人々の上へ。久々のクラウドサーフ。結果楽しかったのでノープログレム。

MACSEAL
まさかのタイムテーブル通り23:00に終演して搬出。
忘れかけていたが俺たちはアメリカにライブをやりに来ている。ライブがしたくてウズウズしてた気持ちを消化出来て良い日だった。この気持ちを忘れず引き続きやってくで!金玉も縮み今日は体力の限界。車を走らせ同じ宿に戻り深夜3時過ぎ就寝。おやすみちゅっちゅ。
執筆:Mikuru Yamamoto
撮影:Mikuru Yamamoto
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