供出ー猫の木

齊藤信幸
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歌詞

作詞:齊藤信幸

作曲:齊藤信幸

供出 ― 猫の木 悲しい話さ 鍋や釜まで お国のために差し出した時代の 人の命は羽毛より軽く  ましてや畜生の命は軽く この非常時に犬だ猫だと 甘ったれるのは 非国民の証 進んで供出、献納せよと  有無を言わせぬ回覧板  寒い戦地へ赴く兵士  つなぎ合わせて毛皮の足しに 誰のせいだと口にはできず  言われた場所に連れて行くだけ か細い鳴き声 かき消す大声  「そいつを置いたらさっさと帰れ!」  握った拳に紙きれ一枚  「受領証 畜猫一匹」 押さえつける手 噛みつき 引っ掻き  ひるんだ隙に一斉に駆け出す 黒猫 白猫 三毛猫 とら猫 追いかけてくる 丸太を振り上げ 深い雪に足をとられる  逃げ場なく一本の裸の木に飛びつく 上へ上へと 枝の先へと  爪を頼りにしがみつく まるで果実が実ったように  たわんだ枝がゆらゆら揺れる  昭和20年 真冬の札幌に  束の間哀しく咲いた猫の木 ほどなく果実は 次々摘まれて  裸の木はまた 元通り裸 「一億 火の玉」「八紘一宇」 勇ましい言葉の虚しさ たいした話じゃないと思うかい  略奪や虐殺や原爆と比べて でもね たぶん 同じことだよ  人は戦に闇を差し出す 今日も誰かが 過去をねじ曲げ  自分の都合で 愛国を騙る あきれて猫は大きな欠伸  お前に何がわかるかと

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shea

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